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【総括】第103回全国高校野球福岡大会

 こんにちは。「高校野球と共に生きる」です。

 第103回全国高校野球福岡大会は、本日7月27日に無事全日程を終了しました。昨年のコロナによる中止を乗り越え、2年ぶりに返ってきた甲子園を目指す真剣勝負。例年以上の激戦となった福岡を勝ち上がった西日本短大付と真颯館による決勝戦は、5-0で西短が見事に勝利し、11年ぶり6度目の甲子園切符を掴みました。本当におめでとうございます。甲子園では、県代表として福岡のライバルたちの想いも背負って、ぜひ大暴れしてきてほしいと思います。

 さて、今大会「高校野球と共に生きる」が現地観戦を実現できたのは、トータル4日間。それ以外にも5回戦以降はバーチャル高校野球やテレビ観戦の機会がありました。その中から印象に残った選手をピックアップしつつ、今大会を振り返りたいと思います。それでは早速どうぞ。

☟【現地観戦試合】10試合はこちら☟

■2回戦 東福岡 7‐0 伝習館 ※7回コールド
■2回戦 西日本短大付 10‐0 八女農 ※5回コールド
■2回戦 福工大城東 9-1 筑紫中央 ※7回コールド
■2回戦 福岡西陵 8‐5 中村学園三陽
■2回戦 福岡中央 6-1 浮羽究真館
■4回戦 福岡大大濠 8‐1 新宮 ※7回コールド
■4回戦 九産大九産 8‐6 自由ケ丘
■4回戦 沖学園 8‐3 東筑
■準決勝 真颯館 4‐2 筑陽学園
■準決勝 西日本短大付 9x‐8 飯塚 ★

★…個人的ベストゲーム

☟【印象に残った選手】15人はこちら☟

■西日本短大付
・大嶋 柊(投手)
 ∟140kmを超えるストレートと精密なコントロール。そして準決勝で176球投げた後の今日の完封はお見事でした。日本一のエース・森尾投手の再来なるか。
・三宅 海斗(捕手)
 ∟がっしりとした体格とスイングスピードで、とにかく打球の速さがえぐい4番打者。決勝戦の打のヒーロー。
・林 直樹(遊撃手)
 ∟準決勝では同点3ラン(伸びがすごかった)にサヨナラヒットと勝負強さが光る3番打者。守備も捕球・スローイング共に安定の大型遊撃手。
・江口 翔人(二塁手)
 ∟名門・西短で1年生からレギュラーの座を掴んだセンスマン。足の速さ、シュアな打撃、選球眼の良さ、どれも一級品。

■真颯館
・松本 翔(投手)
 ∟プロ注目の左腕。決勝戦こそ打ち込まれたものの、準決勝までの安定感は半端なかった。特にストレートのキレは素晴らしく、高校生ではなかなか打てないボール。

■筑陽学園
・藤田 和揮(投手)
 ∟準々決勝の大濠戦で奪三振ショーを見せて見事完封。知らなかったけど1年夏から背番号をもらっていた、本来はエース級の投手だとか。故障明けでついに才能を開花。
・向井 康介(三塁手)
 ∟個人的に今大会打のMVP。小柄ながらパンチ力があり、並みいる好投手のストレートを常にフルスイングし、レフトを超える強い当たりを何本も見せてくれました。サードからの強権スローイングも毎度お見事。
 
■飯塚
・白濱 快起(投手)
 ∟190㎝の長身から投げ下ろすストレートは破壊力抜群。将来が楽しみな2年生エース。
・中山 太智(二塁手)
 ∟準決勝最後の場面で志願のマウンド。サヨナラ打を浴びるも、強烈なキャプテンシーを見せてくれたナイスガイ。

■福大大濠
・毛利 海大(投手)
 ∟センバツから楽しませてくれた福岡ナンバーワン左腕。準々決勝で敗れたものの、常に強気な攻めの投球からはエースとの風格を感じさせられました。
・黒田 悠真(左翼手)&藤田 悠太郎
 ∟名門大濠でスタメンを張る1年生コンビ。黒田君は新宮戦、藤田君は春日戦でそれぞれホームランを放つなど、例年打撃が課題の大濠にとって未来への希望と呼べる存在。

■沖学園
・水崎 康平(投手)
 ∟140㎞台のストレートを丁寧に低めにコントロールさせる通好みの投手。九国大付から青学に行った下村くんのような存在感。

■東筑
・名倉 輝(中堅手)
 ∟沖学園戦、あとアウト1つでコールド負けという場面で2ランホームラン。主将としてコールドを回避させ、メンバー入り全選手の出場を後押し。痺れました。

■自由ケ丘
・冬木 壌太郎(右翼手)
 ∟九産大九産戦でライトへの特大場外ホームランをぶっ放した2年生スラッガー。覚えておいてください、来年が楽しみです。

【その他】…今大会は生観戦が叶わなかったけど、今シーズン楽しませてくれた選手たち

■九国大付
・山本 大揮(投手)&柳川 大晟(投手)
 ∟九国が誇るプロ注目のダブルエース。2人とも若干波はあるものの、ギアが入ったときの直球の威力は素晴らしいものがありました。

■春日
・飯田 泰成(投手)
 ∟クレバーな2年生左腕。新チームでも楽しみです。
・興膳 知(右翼種)
 ∟個人的に名付けたあだ名がミスターライトゴロ。常にライトゴロを狙っている強肩で楽しませてもらいました。

■福岡
・井崎 燦志郎
 ∟春の福岡地区大会で初めて見て度肝を抜かれた速球投手。進学校に現れた逸材としてプロのスカウトも注目。果たしてプロ志望届は出すのか?

■戸畑
・藤野 恵音
 ∟足の速さ、肩の強さ、打撃センスどれを取っても一級品の大型ショート。春季大会でセカンド赤星君と魅せたアライバゲッツーが記憶に焼き付いています。

 ということで、長くなりましたが以上です。限られた試合の中なので、どうしても南部に偏りがちですが、おかげさまで今年も多くの選手たちに楽しませてもらいました。夏の甲子園は原則無観客ということで、21年世代の高校野球をリアルに観戦できるのはこれにて終了となります。西短の甲子園はテレビの前で応援することになりそうです。

 一足早いですが、今シーズンも多くの感動をくれたチーム・選手たちに改めて感謝です。コロナ禍という意味で言うと、どうしても昨年の中止になった世代の先輩たちがフォーカスされてしまいますが、今年の3年生や2年生もまた、5回しかチャンスのない甲子園への可能性のうちの2回を奪われてしまった世代に違いありません。そんな中で、腐らずひたむきに野球と向き合い、先輩たちの分までという思いで全力プレイを見せてくれたすべての選手に感謝したいです。本当にありがとう。「高校野球と共に生きる」は、皆さんの未来をこれからも応援し続けます。

※最後まで読んでいただきありがとうございました。Twitterで実況等に反応をくださった皆さん、フォローしてくれた皆さん、改めて御礼申し上げます。今後とも「高校野球と共に生きる」をよろしくお願いいたします。

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