4年薬を服用し続けて思った事①ー初発症
蕁麻疹の症状が初めて出たのは約10年前、大学を卒業し英会話講師として週7日働き詰めていた頃だった。
とにかく多忙だった。
慣れない仕事のストレスだけでなく、プライベートでは結婚生活(付き合って半年のスピード婚。勢いが良すぎた。案の定4年後離婚した)がほぼ同時期に始まり、他人と同居する精神的負荷も相まっていたのだろう。
最初は、腕や太ももに数ミリの皮疹がぷつぷつと。痒くて夜も眠れなかった。
にもかかわらず、その頃は蕁麻疹の恐ろしさも梅雨知らず、病院に行かず夜な夜な悶える日々。掻いたらいけないのは重々承知なのに掻いてしまう。
元旦那が「掻いたらだめだよ」と後ろから愛の羽交い締めをする始末である。
その頃わたしは蕁麻疹以外にも「過眠症」という”とにかく眠い眠い”病にかかっていた。週7日も働いていたらそりゃそうだろうよ、と今なら突っ込みたくなるが車の運転中幾度となく睡魔に襲われ居眠り運転しかけた恐怖から、蕁麻疹のことより”とにかく眠い眠い”病の方が死活問題であったわたしは、皮膚科へ行かず、過眠症患者を診察してくれる病院へ駆け込んだ。
もし過去に戻れるのなら、あの時の自分にこう言ってあげたい。
「皮膚科に行こう」
しかしそんな事を呟いても時すでに遅し。
幸運なことに蕁麻疹は仕事を辞めたら発症しなくなったが、阿呆の追い上げはここからである。
自責の念を込めてドイツ滞在期の失態を綴ろうと思う。
ーーーー「4薬を服用し続けて思った事②」へ続く。