4年薬を服用し続けて思った事⑤ーゾレア治療の対象患者

毎日のベポタスチン服薬に辟易し、ゾレア治療に微かな希望をかけ皮膚科に行ってきた。

通院した御用達の皮膚科ではゾレア治療を行っていなかったので、違う皮膚科で初診するが、微かな希望は一瞬にして打ち砕かれる。

「ゾレア治療は、錠剤を服用していてもなお症状が抑えられない患者に用いる」

と医師から悲報が告げられた。

え・・・治療以前の問題で、ベポタスチン錠剤を内服している限り蕁麻疹はでない私はそもそも「ゾレア治療」を受ける対象外といういうこと・・・?

もはや打つ手はないのか。ベポタスチンと一生付き合っていく覚悟ができないまま数週間が経った。

しかし思わぬ言葉を別の皮膚科の医師から聞くことになる。
「ゾレア治療ってのがあってね・・・」

患者と目を合わせない、のけぞり座る高齢医師は続けて言った。
ゾレア皮下注射をやめたらまた発症する可能性もあるが、やってみてもいいんじゃない」

かたや別の医師から反対の意見を聞くとは・・・まさに鳩に豆鉄砲状態だ。
しかも一回17,000円もする高額な医療費を払っても”完治は保証されない”治療法を試すだって・・・?
その無保証の注射を最低3回は投与する必要性を考えると経済的な負担(計51,000円)は甚大である。

「そんな博打みたいなことできません」

むっとして私は答えた。
ゾレア治療はまだまだポピュラーではない蕁麻疹治療法だ。
この医師は数打って実績を残したいのか?患者は金を払う治験者なのか。
製薬会社と医療業界の闇を感じた日であった・・・。
何にせよ、患者をラットのように扱う医師は信用できないと、2度とその皮膚科に行くことはなかった。

微かな希望を打ち砕かれたその後も、しぶとく残された治療法を模索することになる。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?