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教会に抱かれて

梅雨がようやく明けて

夏の青空と雲を見ると

子どもの頃のように気持ちがワクワクします。


少し早めの夏休み

お船で天草へ行きました。


世界文化遺産に登録された崎津集落は

現在人口300人強、そのうち3割がカトリック信者で

日本の教会建築の父、鉄川与作によって建てられた教会があります。


バスに揺られて1時間半

車窓から見えたのは

水面が大きな鏡のように広がって

その中心に教会がある美しい光景でした。



家が密集しているけれど

人はほとんどいなくて

でも寂れている様子もなく

潮の香りにトンビと蝉の鳴き声がする集落を歩いていると

穏やかな気持ちになりました。



流れる空気は

漁村とは思えないくらい清らかで

同じく世界文化遺産に登録された外海集落とよく似ているけれど

教会は小高いところに建っているのではなく

漁村の木造の民家が立ち並ぶ中に建っていて

日本的な漁村の街並みと西洋の佇まいの建築が一緒に並んで

独特の景観を作っています。


教会の中へ。

ステンドグラスの

開け放たれた窓から

鳥の大きな鳴き声が聞こえる

一人の時間。


ずっと来たかった場所。

守られている場所で

魂が深く安心します。


時報で流れた聖歌「あめのきさき」に合わせて

声を出さずに

大きな声で歌いました。

誰もいないところで

私の魂が泣きました。


集落の山頂で夏空を眺めながら

やりたいことをやりたいって強く思いました。

好きという気持ちは行動の指針です。

旅行が好き、教会が好きという気持ちを大切にしたいです。