Naomi

海と山の街で暮らしています。 病気をきっかけに 自分の心地よさを大切にする暮らしへ…

Naomi

海と山の街で暮らしています。 病気をきっかけに 自分の心地よさを大切にする暮らしへ。 シンプルに 健やかに 暮らしを楽しむnoteです。 <趣味> 写真 ヨガ ダンス アート鑑賞

最近の記事

シスターのカフェでお茶

外海文化市の続きです。 青空の下で シスターたちの着ているエプロンが眩しい白さです。 石の階段を登った先のishizue cafe。 シスター方が1日限定のカフェを開いていました。 メニューはドロ様が開墾された畑の茶葉を用いた紅茶。 それから手作りのお菓子が4種も。 あま〜いパウンドケーキは梅ジャムも自家製 シトラスピールはどれも違う種類のシトラスで クッキーはミサで使うパンのはし切れで作られていて それから修道院の畑のお芋のきんとん。 とても丁寧な手で

    • 外海文化市

      抜けるような青空の文化の日に 外海(そとめ)文化市に行きました。 バスの車窓から断崖と穏やかな海の深い色が見えると 呼吸が深くなって外海に来たなあと心が喜びます。 外海はフラン人宣教師ドロ神父様が活動した場所です。 大勢の女性たちが働き学び暮らした聖ヨゼフの仕事部屋。 今日も窓は大きく開け放たれて ドロ様の魂が今も守ってくださっているんだという思いになります。 山の斜面のいくつものエリアにテントが張られて みんな坂道を登る足取りがゆっくり。 自然の速度に合

      • 静的なうみで

        五島旅日記の続き。 波はとても静かで 夜の夢の中みたい。 絵本「よあけ」を思い出しました。 父親と子どもが湖でボートを準備して旅立つというお話の絵本。 あの絵本は子どもに向かって描いていない。 人類の悲劇を言葉なく描いたとても哀しい絵本です。 砂浜にはひと家族の姿が。 私も幼い頃に五島を旅したことがあるそうだけど どこに行ったのか全然覚えていない。 多分こんなところに来たんだろうな。 観光名所ではない 人の少ない 静かな場所に。 すぐ隣は日本一美し

        • 丘の上

          お花が笑ってる たくさんのトンボたち 母と二人で丘の上 思い出の宝箱の とっておきの景色が出てきて 母に話しました。

        シスターのカフェでお茶

          教会と青い時間

          学生時代のミサ 青い時間を 思い出しました。 中学校から大学まで10年間 カトリックの教育を受けたことは 私の土台になっているように思います。 (堂内は写真撮影不可。人がいない時に外から撮影しました)

          教会と青い時間

          庭見せのお花たち

          もうすぐおくんち。 一昨日は庭見せを見てきました。 明るい赤色の敷物に 出演者の衣装や大道具が並べられて 中国の影響を大きく受けた雰囲気に 台座に載せられたお花(お祝い品)には 鯛やまだ動いている伊勢海が。 ここは 海の街 漁業の町であり 栗に柿の色づきは豊かな四季を感じます。 お花たちが お祭りを騒ぎ盛り上げているようで お祭りって楽しいって気持ち。 楽しみです。

          庭見せのお花たち

          教会へ 内へ行く

          福江からバスで1時間 車窓から流れていく景色 意識は流れていく記憶の中へ。 学生時代のクラスメイトのことを思い出します。 実家が五島で寮生活をしていた子 シスターを目指して修道院から通っていた子 彼女たちが どんな声で何を喋っていたか ついこの間のことのように覚えてる。 触れるくらいの感触で。 もう20年以上前なのに 嫌なこともあったたくさんあったのに あの頃だけの 透明な日々として愛おしくなります。 貝津教会に着きました。 教会って心の中みたい

          教会へ 内へ行く

          綺麗な場所はたくさんあるけど

          地元の人たちの秘蔵ビーチだというハマンナ・ビーチへ。 だけど行きのバスを降り損ねた上に 思ったよりもバス停から離れた場所にあって もうビーチに行く時間ない。 焦る状況でほとんど走りながら人気のない山道をバス停に向かっていると 車から「どこに行くんですか」と女性が声をかけてくださいました。 事情を説明すると次に行く予定だった教会へ連れて行ってもらえることに。 救いの手はこんな時に差し伸べられて ありがたい気持ちでいっぱいです。 教会を一緒に見学後 「ハマンナ

          綺麗な場所はたくさんあるけど

          水ノ浦に佇む教会

          車窓から見えるのは 人の手が入っていない生い茂る緑 その先には海が。 今私は島にいて どこにも繋がってない土地にいるという実感は やっと一人になれたという体の奥から突き上がる喜びがあります。 水ノ浦教会。 ステンドグラスは淡い黄色とグリーンで 花のティーカップでお茶をしたり 編みものをするのが好きな女性をイメージする教会でした。 現実の生活は困難なことも辛いことがあっても こんな空間に身を置くひとときがあることは しあわせなことだと思います。

          水ノ浦に佇む教会

          丘の上へ 風の中へ

          平安な草の海原で 全部のことを 風に流して。 私の前を歩く家族は お母さんに子どもが4人。 肩車をしたり 走ったり しゃがんだり 自由な動きをしています。 山頂で 私の周りを遊ぶ彼女たちが まるで 風と遊戯しているようで マティスの絵みたいで 何度も何度も思い出す光景です。

          丘の上へ 風の中へ

          ジブリの絵の美術家

          山本二三美術館へ行きました。 ジブリ映画の絵をいくつも手がけた アニメーション映画・美術家の山本さんの絵は 空気感が伝わってくるから好きだな。 以前行った景色 知ってる街みたい。 彼の描く雲。 時々見上げる空にも 五島の空にもあります。 インタビューで 雲をうまく書くこつについて聞かれた時 彼は「下手だからたくさん練習するんです。コツなんてない」と答えていて 謙虚な職人の姿が お写真からも言葉からもよく伝わってきました。 山本二三美術館 https

          ジブリの絵の美術家

          教会とまどれいぬ

          堂崎天主堂は 禁教令が解かれたのち フランス人宣教師マルマン神父様により建てられ その後ペルー神父様によって建て替えられて 1907年に完成した教会です。 海岸線沿いをずっと歩いた先 入江の奥まったところにあって 遠くから見ると レンガの重厚な佇まいはここだけ西洋の世界です。 中に入ると あぁなんだか温かい。 アーチの梁にステンドグラスの光の中で とってもあたたかい空間でした。 丁寧に作られた資料の 並んでいる白黒のお写真たち。 女の子たちは

          教会とまどれいぬ

          出航 五島への旅

          港のターミナル内は セキュリティチェックがないところが空港との違いで 治安のいい国をよく示しています。 五島行きのフェリー。 親切な係の方に 「外に出ると景色がよく見えますよ」と教えていただき デッキに上がって眺めていると なんだか涙が出てきました。 やっと乗れた いつも公園の芝生の上で眺めていたこの船に こんなに乗りたかったんだなあ。 水路は 磨き上げた道のように輝いていました。 福江についてまずは教会へ。 ステンドグラスは 朝も昼もない強い光

          出航 五島への旅

          夏 精霊流し

          夕方の 窓の外から聞こえてくる爆竹の音は 夏が静かになっていくお盆の音。 耳栓を用意して 精霊流しを見に行きました。 車が少なくなった大通り 遠くから 鐘の音とどーいどーいの掛け声と一緒に 白い服を着た人たちと船が ゆっくりこちらに向かってきます。 それは天の遣いたちが霊を載せて このまま天に昇っていくような光景で じっと見てしまいました。 いろんなお船が通っていきます。 駄菓子屋さんの精霊船は 駄菓子屋の店主さんだったのかな。 このまま燃やす

          夏 精霊流し

          出津を歩く道

          出津は フランス人宣教師ドロ様が活動し生涯を過ごした場所です。 ドロ様が人々と築いた石垣の小径を歩きました。 石を積んだ昔の人びとと 草刈りをし清掃して継いでいる今の人々を感じながら。 そばのお庭に百合の花が。 この場所を訪れた人々に お花でも見てくださいと そっとオープンハートでお迎えしているお宅が温かでした。 その後は救助院へ。 いらっしゃったシスターが オルガンで弾いてくださった聖歌「慈しみ深き」。 150年前のオルガンの音は みんなでいっしょ

          出津を歩く道

          天草の旅 

          天草の旅 島原の乱の資料館へ行きました。 日本最大の農民一揆、島原の乱で 籠城したキリシタンと農民たちは もう絶望的な状況下 政府軍に文をつけた矢を放っています。 書かれてあった言葉は 「これは反逆ではなくするのではなく 宗門のためのやむをえない防戦」 「天草でも島原でも軍勢をもって仕掛けられたので防いだまで」 「人間は生まれながらにして皆平等」 ”反乱”という言葉は外側の人たちがつけたのであって 彼らにとっては宗教を禁じられたから、攻められたための防

          天草の旅