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教会とまどれいぬ

堂崎天主堂は

禁教令が解かれたのち

フランス人宣教師マルマン神父様により建てられ

その後ペルー神父様によって建て替えられて

1907年に完成した教会です。



海岸線沿いをずっと歩いた先

入江の奥まったところにあって

遠くから見ると

レンガの重厚な佇まいはここだけ西洋の世界です。





中に入ると

あぁなんだか温かい。


アーチの梁にステンドグラスの光の中で

とってもあたたかい空間でした。



丁寧に作られた資料の

並んでいる白黒のお写真たち。

女の子たちは

スカートドレスに綺麗に髪を結って

大人たちはカンカン帽のような揃いの帽子を木にかけて

周囲は漁船が並ぶ極めて現実的な生活があるはずなのに

夢のように豊かな世界に見えました。

天主堂を出て

朝から心に固く決めていた

近くにあるマドレーヌ屋さんに行きました。



まどれいぬ

とゆっくり言いたくなるおいしさでした。


湖みたいに平穏な海を眺めながら食べていると

すごく満ちた気持ちになって

さっきまで信仰について学んでいたのに

我ながら現金だなあと思います。


これだけでとってもしあわせ。