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春の日の花とかがやく

という、賛美歌をご存知でしょうか

わたしはキリスト教信者ではないけれど

子どものころ父親が知り合いの教会に、情操教育、社会勉強のひとつだから…と連れて行ってくれたのがきっかけで、中学にあがるまで、毎週のように日曜学校に通っていたこともあり

いろいろな聖歌や賛美歌を歌ったなかでも
この歌が、数十年たった今でも大好きなのです。

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この年度末最終日。
知人からのLINEで、Aさんの急逝を知りました。

12月末にお会いしたとき、体調があまり良くないとおっしゃられていたけれど
友人たちといっしょに、地域のクリスマスの集まりに向けて、キャンドル作りをしたのよ
などと、楽しそうにお話してくれていたAさん。

Aさんとの付き合いそのものは1年程度。
親しくお話をするようになったのも、昨年おまつりの手伝いをしていただいたのがきっかけで
しょっちゅう連絡をとりあうとか、一緒にランチをするとか
そんな仲ではなかったけれど

いつもおだやかで
悲しみや辛さを抱えていたからこそ
周りの人たちにもやさしく、気遣いができる
そんな方でした。

彼女のお別れの会に行きたかったけど
風邪の症状がひどくて行くことが出来なかったのが心残り。

顔を見て、ありがとうを、伝えたかった。


なんでこんなときに風邪引いちゃったんだろう…
無理してでも行けばよかった… と
後悔の念に駆られていたのだけど

ふと、この賛美歌が頭の中に浮かびました。
「春の日の花とかがやく」

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Aさん
わたしは、まだもう少し
この世界で生きていくと思います。

そちらの世界でいつか、再会する時が来たとしたら
わたしはきっと、最後に会ったときとはずいぶん違った様子になっているんじゃないかと思いますが、
わたしのなかのAさんは、いつまでたっても
優しい笑顔であることに、変わりはないでしょう

いつかまた、会える日を楽しみに

それまで、ゆっくりゆっくり、
どうぞ安らかにおやすみくださいね

この世で、出会ってくれてありがとう

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賛美歌を小さな声で口ずさみながら、
心のなかで、Aさんに気持ちを伝えたら

春の日の、花のようにやさしいAさんの顔がうかびました。

わたしなりの、お見送りができたかな。
少し、気持ちが軽くなりました。




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