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料理生活50年の知恵とワザと味を一挙網羅!『誰も教えなくなった、料理きほんのき』。

鈴木登紀子から最後のお小言

“ばぁば”の愛称で親しまれる、日本料理研究家の鈴木登紀子さんが教える、おいしくて丁寧な家庭料理と食事のたしなみ。

大正生まれのばぁばが教える、丁寧な家庭料理とたしなみ。毎日の家庭料理メニュー、今さら聞けない下ごしらえなど、料理界の最長老・料理生活50年の知恵とワザと味を惜しみなく一挙網羅しました。

ばぁばの家庭料理メニュー115種! 「あともう一品」レシピも

毎日のおかずから、季節のおかず、困ったときのもう一品まで、いざというときに困らないぐらいご自分のレシピを持っていたいものですね。ばぁばは特に旬の食材を大事にしています。家族に旬を食べさせたいですし、何より喜ぶ姿を見たいですからね。

それから常備品があれば、急なお客様のときにも、買い物にいけないときにも重宝しますね。高野豆腐や、豆類、干ししいたけなどの乾物も、日本の先人たちの素晴らしい知恵。ぜひ再注目してほしいものです。

●毎日のおかず

ほうれん草のおひたし

「ほうれん草のおひたし」って、だしに浸けるから、おひたしですよ。お醤油がけではないのよ。

●魚のアレンジ

白魚もどきのお椀

鯛のあらはお安くて便利。かまぼこで「白魚もどきのお椀」。

ごちそう鯛めし

炊き込めば「ごちそう鯛めし」に。

●乾物

いくら南天

鮮やかな黄菊の乾物を常備してご覧なさいな。鮮やかな「いくら南天」ができますよ。

今さら聞けない下ごしらえ、全部教えます

手抜き料理というのが流行っていますが、まずは基本を知らないと「手抜き」にはなりませんね。一回丁寧に作ってみてください。お味が手抜き料理と全然違うのがわかりますから。

ばぁばが「フライ界の女王様」と呼んでいるかきフライなら、かきを大根おろしでよごれを吸い取らせて、きれいにしてからしっかり衣をつけてくださいね。格別なお味になりますよ。

この本には、ばぁばの50年に及ぶ家庭料理のすべてを詰め込みました。丁寧に伝えたいから、ばぁばのレシピは長めです。基本ができるようになったら、ご自分で工夫していってください。

●揚げ物

カキフライ

「かきフライ」の美味しい秘訣は、ヒダまでたっぷり衣をつけること。

●合わせ調味料

キャベツの甘酢着け

酢のものの基本、三杯酢。二倍酢はお砂糖なしのシンプルな合わせ酢。

●和えもの

まぐろとわけぎのぬた

春は和えものの季節ですね。母の「ぬた」が食卓にのぼると、春が来た!と心踊ったものです。辛子を入れるのは、魚介の傷みを防ぐため。


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『誰も教えなくなった、料理きほんのき』

著・鈴木登紀子 小学館 定価¥1,815(¥1,650+税)A5判 224ページ

大正生まれのばぁばが教える、丁寧な家庭料理とたしなみ。毎日の家庭料理メニュー、今さら聞けない下ごしらえなど、料理界の最長老・料理生活50年の知恵とワザと味を惜しみなく一挙網羅しました。

●家庭料理メニュー115種(ご飯・汁もの・毎日のおかず・旬のおかず・困ったときのもう一品・忙しい日の料理・体調に合わせた一品・特別な日の料理)

●今さら聞けない下ごしらえ(野菜のアク抜き・肉魚の下処理・乾物の戻し方)

●ばぁばの合わせ調味料早見表(たれ・合わせ酢・和え衣/知らなかった料理用語)

●食のルールとたしなみ(盛りつけ・器選び・食事のマナー)


鈴木登紀子

鈴木登紀子

料理研究家。1923年11月に青森県八戸市に生まれる。46才で料理研究家としてデビュー。東京・武蔵野市の自宅で料理教室を主宰するかたわら、テレビ、雑誌等で広く活躍。『きょうの料理』(NHK・Eテレ)への出演は50年を数える。著書多数。


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