一家に一冊。ばぁばのお台所バイブル保存版!『誰も教えなくなった、料理きほんのき』。
近頃は手抜きごはんが大流行のようですね。でも基本を知らずに、料理の手を抜くことはできません
46歳のときに料理デビューして50年。“ばぁば”の愛称で親しまれる、日本料理研究家の鈴木登紀子さんが教える、おいしくて丁寧な家庭料理と食事のたしなみ。
ばぁばの知恵、ワザ、味・・・すべてを詰め込んだ書籍『誰も教えなくなった、料理きほんのき』。ばぁばは、この本の完成を見届けるようにして、翌月(2020年12月)旅立たれました。
コロナ禍、体にいいものをとりたいと食への意識を改めた方、お料理初心者のお嬢さん、忙しいママさん、どうぞ、遺言がわりのばぁばのお小言におつきあいください。
困ったときにこの本を取り出してください
この本は、皆さんに料理の基本を身につけてほしいと願って作りました。新型コロナウイルスにより、私たちの暮らしは一変し、家でお料理する人がたくさん増えたそうですね。
また体にいいもの、環境にやさしいものをとりたいと、食への意識を改めた方も増えたと聞いています。そんな皆さんに、ばぁばが大切にしてきた「丁寧な料理」をお伝えしたいと思います。
ばぁばがまずお伝えしたいのは、「おだしの取り方」。日本料理の味はおだしで決まります。一番だし、煮干しだし、水だしを上手に使い分けるのが料理上手の第一歩です。
夜寝る前に、昆布や煮干し、焼き干しなどをポンとみずに浸しておくだけの水だしは、簡単な上、味も別格。
ばぁばの母・お千代さんが「夜のうちに、時間がおだしを仕立ててくれるのよ」とよく言っていたものです。
それから次にお伝えしたいのは、「おいしいご飯の炊き方」。皆さん、電気炊飯器をお使いの方が多いと思いますが、ばぁばは文化鍋派です。ふっくらツヤツヤに炊き上がりますよ。
それから、お米の研ぎ方はどうしていますか? ぬか臭くならないように研いでいますか? お米を研いでいるときは、玄関からピンポンと聞こえてきても出ないというのが鈴木家の家訓です。
『誰も教えなくなった、料理きほんのき』
著・鈴木登紀子 小学館 定価¥1,815(¥1,650+税)A5判 224ページ
大正生まれのばぁばが教える、丁寧な家庭料理とたしなみ。毎日の家庭料理メニュー、今さら聞けない下ごしらえなど、料理界の最長老・料理生活50年の知恵とワザと味を惜しみなく一挙網羅しました。
●家庭料理メニュー115種(ご飯・汁もの・毎日のおかず・旬のおかず・困ったときのもう一品・忙しい日の料理・体調に合わせた一品・特別な日の料理)
●今さら聞けない下ごしらえ(野菜のアク抜き・肉魚の下処理・乾物の戻し方)
●ばぁばの合わせ調味料早見表(たれ・合わせ酢・和え衣/知らなかった料理用語)
●食のルールとたしなみ(盛りつけ・器選び・食事のマナー)
鈴木登紀子
料理研究家。1923年11月に青森県八戸市に生まれる。46才で料理研究家としてデビュー。東京・武蔵野市の自宅で料理教室を主宰するかたわら、テレビ、雑誌等で広く活躍。『きょうの料理』(NHK・Eテレ)への出演は50年を数える。著書多数。
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