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~多様な経験が導いた天職~人生を楽しむ講師から「好き」を仕事にするヒントを探る(前編)


好きなことを仕事にするーそれは誰もが一度は夢見る理想のキャリア。
それを実現するには一体どんなヒントがあるのでしょうか?

今回は、人生を楽しみながら仕事に取り組むSenior Vice Presidentの藤田さんに、その秘密やキャリアに対する考え方のヒントを執筆してもらいました。

豊かな経験から得た洞察とイキイキとした日々を送るためのメッセージをお届けします。
是非ご覧ください!


鎌倉での育ちと多文化の影響

私は鎌倉で育ちました。海と山に囲まれ、緑と陽光と風に富む鎌倉で寺社仏閣にも囲まれて育ったことが私自身の血肉と思想を形成したと思います。ポジティブで楽観的なマインドです。また中学高校は6年間キリスト教系の男子校で教育を受けました。若くして仏教・神道・キリスト教の薫陶を受けたことが、「人間は何のために生まれてきたのか?」や真善美への興味を掻き立てました。 

多様なキャリアの積み重ね

 大学ではワンダーフォーゲルに打ち込み、山登りにうつつを抜かす中、大自然と自己が混然と一体化する喜びを知りました。1981年にパナソニック(当時の松下電器)に入社しました。それまで旅行以外では関東を出たことの無かった私ですが、関西と言う未知の地域に自分を置き、おもろい文化圏、商人(あきんど)魂に満ちた風土で仕事をしてみたい、また松下幸之助さんというカリスマ経営者の経営哲学を肌で感じてみたいという思いでした。自分になじみのない世界に踏み出す喜び(同時に難しさ)をこの時以来、自分の糧としています。その後約30年以上にわたり、営業、マーケティング、商品企画、モノづくり、経営企画、渉外など多岐にわたる分野で仕事をさせていただきました。アメリカには3回にわたり合計約10年間住み、学び、仕事をしました。私の人生観・宗教観・人間観・キャリア観は、この5つの風土(鎌倉・湘南、仏教・キリスト教、山登り、関西+松下幸之助、アメリカ)で培われたと思います。自分の精神や強み弱みを形成するもの、自分の存在意義をこうやってたまに観察し、分解してみることは大切なことだと思います。


若いころから大切にしてきた考え方

私が大事にしてきた考え方は、まずどんな時でも「周囲に感謝」、自分が宇宙や大自然の中では如何に無力でちっぽけな存在かということです。 生きてるだけで感謝、人が何かをしてくれるだけで感謝の気持ちです。それが自然体でできたらもちろんいいですが、私は、どこか上から自分を俯瞰して第三者的に観察する意識を時々持つことをこころがけ、感謝の気持ちを忘れないようにしています。ただ、それは厳しい目ではなく、母親のような優しく寛容でおおらかな目ではありますが。


「静と動」へのあくなき二律的探求

私の行動哲学は当時読んだ本のタイトルにもありますが、「何でも見てやろう」(小田実)、「見る前に跳べ」(大江健三郎)でした。好奇心は旺盛に広く持ち、しかしあまり考え過ぎず、心配しすぎずに、とにかくアクションしてみよう!という考え方です。多分それが苦手で臆病だったからこそ、そういう勇気と決心を持ちたいと願ったのだと思います。それと「静と動」へのあくなき二律的探求です。「静かで、清らかで、善なるところ」「旅枕」に身を置き、座禅を組んだり、透徹する自分、空なる自分に近づくことを求める。一方では、「喧騒の中、邪悪な場(例:ディスコ(懐かしい響き!)やクラブで徹夜、3K(きつい、汚い、危険)の場」に敢えて身を投じ、性悪で偽悪的な自分に向き合う。これらは若さゆえの無鉄砲さだったかもしれませんが、何事にも動じにくく、レジリエンス力を高めることにつながったのかもしれません。


ここまでご覧いただきありがとうございました!
次回、キャリアに対する考え方や好きなことを仕事にするヒントをお届けします。



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