妻の突然言い出すシリーズ

「養蚕がしたい」

またしても妻は言い放った。
言っておくが、これは初めてのことではない。

「畑がしたい」
「ヤギを飼いたい」
「鶏が飼いたい。けどトサカが気持ち悪いから世話はやってね」
などなど、妻の突然言い出すシリーズを挙げていったらきりがない。
今回の養蚕については前にも何度か聞いたことがあるのでさほど驚きもしなかった。

「何度か言ってるよね」
「養蚕したいよね」
ちなみに僕は養蚕がしたいなんて一言も言ったことはない。
完全に僕の同意を得て巻き込む作戦なのだ。
今までは、
「ちゃんと自分で面倒みれるのか?」
「北海道で蚕育つの?」
とかあしらうように返事をしていたのだが、今回ばかりは違った。

「いいんじゃない、養蚕。面白いかもね」
この反応に逆に妻が驚いたらしい。

「孝介があたしの提案に賛同するなんて珍しいね」
そりゃそうだ。妻の提案はなぜかいつも僕の琴線をくすぐらない。
お互いの引っかかるポイントが完全にずれているからだ。
今回前向きな回答をしたのには理由がある。
これで何度目かの養蚕の話を聞いた時、ふと頭の中でひらめいたのだ。

・北海道で養蚕している人、少ない
・福島は養蚕が盛んだから、福島との関係で何か出来るかも
・周りに農業や建築、酪農している人はいるけど繊維作っている人いない
・商品開発が出来るかも

以上の理由から意外と面白いかもなと思ったからだ。
当然問題は多々ある。
どこで蚕育てるのかとか、卵はどこで仕入れるかとか、糸紡ぐにはどうすればいいかとか、売れるような商品作れるのかとか。
まずはやってみなくちゃ始まらないでしょ。

そして早速言い出しっぺの妻が色々調べ始めました。
来年、やれるかなぁ。

※この内容は2014/9/29に書いたものです。

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コウスケ@7色のキャリア
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