妻は草食系?
お茶にするために干した桑の葉をバリバリとほぐしていると、
娘がやってきて、桑の葉を掴んではバリっと大きくちぎってバラまく。
お手伝いをしてくれているんだね。
その辺に葉っぱをばらまかれるのは少し迷惑なのだが、
娘のお手伝いをしたいという意思を尊重しよう。
最初はそう思って微笑ましく見守っていたのだけれど、
さすがに我慢の限界だ!
やめてくれ!後始末の方が大変だ。
あなたは別なことしましょう。
そう促すと、少し気分を害したのか、ぷいっと離れていく。
向かった先には昼寝をしている妻。
パパに邪険にされたから、ママの元へと向かったのか。
娘の後ろ姿を目で追いかける。
その手には桑の葉が握られていた。
桑の葉をベッドで散らかされてはたまらん。
取り返すか、と思った瞬間。
娘は桑の葉をちぎって寝ている妻の口へとねじ込む。
「ぺっぺっ」
慌てて吐き出す妻。
きゃきゃきゃと笑う娘。
僕も笑いをこらえるのに必死でした。
娘よ、ママは蚕ではないですよ。
なんのつもりで口にいれたのかな?
※この内容は2015/8/14に書いたものです。
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