ヒゲメガネ
「あれ?メガネ替えた?」
車の後部座席から妻が言う。
そう、今日は気分を変えて、フレームなしのメガネにしてみたのだ。
続けて妻は言う。
「あれ?ヒゲ剃った?」
妻が指摘したヒゲは今年6月に行った結婚式の雰囲気作りのために
5月から伸ばしていたものだった。
自分自身、そろそろ飽きたなと思っていたところに、
妻からの「そろそろヒゲ剃ってもいいんじゃない?」
というコメントを受け、その直後に剃ったのだ。
口ひげがなくなるとかなりさっぱりするし、
鏡を見て自分でも少し若返ったように感じる。
特に明治時代のお大臣様をイメージして伸ばしていたヒゲだったので、
無精髭のような感じではなく、しっかりと整えていた。
そのため、ヒゲのあるなしでは印象がだいぶ変わる・・・はずだ。
「あれ?メガネ替えた?」
車の後部座席から妻が言う。
そう、今日は気分を変えて、フレームなしのメガネにしてみたのだ。
続けて妻は言う。
「あれ?ヒゲ剃った?」
ヒゲを剃ってから2日後のセリフだった。
ヒゲよりメガネのほうが印象変わるんだ。。
「・・剃ったの、二日前」
「あ、そうなんだ!でも気づいたからいいじゃん」
女性が髪型を変えても気づかないと、男性はなじられる風潮。
ネイルや香水や化粧、ささいな変化も逃すまいと
努力してきた青春時代。
それが気遣いであり、正義であると信じていた。
・・・2日。
2日だぞ。
夫へ対する関心のなさが露呈したな。
タイミングを逃したら、あえて触れないのも優しさと知れ。
※この内容は2015/11/6に書いたものです。
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