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子ども同士のケンカから考える、両成敗ではなく両尊重

幼稚園で、息子がギャン泣きして戻ってきた。話を聞くと、どうやらさっき新聞紙で作ってあげた剣を勝手に使われたということらしい。

「かえしてっていってもかえしてくれない」
と言って泣く。
年上の友達には
「ちっちゃい子なんだからかしてあげなよ」
と言われている。
そう、相手は息子より小さい男の子。

①「向こうのほうがちっちゃいんだから我慢しなさい」
②「別なのを作ってあげる」
③「あっちで別なことして遊ぼう」
④「よし、パパが取り返してあげる」

さて、何が正解なんでしょう?僕の幼少期には圧倒的に①が多かった気がします。幼稚園の先生には②③だったかな。
④は無理矢理取り返すと相手の子どもを泣かしてしまうリスクがある。

いずれにしても、ここでギャン泣きしている息子の気はおさまらないでしょう。彼は「あの剣」がいいのだから。

そこで、
「パパが一緒に行って返してって頼んでみよう」
という選択をしてみました。

「これ息子のなんだ、返してもらっていいかな?」
って目線合わせて優しく問いかけたらポカンとしている。泣きじゃくる息子にびっくりしているのかもしれない。

「置いてあったから使っていいかなって思っただけだよね。強そうだもんね。ね、あっちで同じの作ろうか?

と提案すると、ゆっくりと手を離してくれました。新聞紙で同じ剣を作って男の子に渡すと、その場で2人で盛り上がって遊びに行ってしまったのです。

どっちが悪いわけでもないので、どちらの気持ちも尊重することが必要。平和的な解決に導くことができて、父はホッとしています。

子どものケンカなんてそんなもんだよね。大人のケンカより至極シンプル。でもボキャブラリーが少ないから仲裁に入る人がいないとうまくいかないもので。

親も一緒に幼稚園に通っているからこそできる子どもとの関わり方。子ども同士のやりとりや気持ちの変化を幼稚園の先生を介さず、リアルタイムで見れるのは興味深い。さらに、1人の大人としての対応を試されているので、こうやって整理してみると自分自身のことも見えてきて面白い

ケンカはどっちも悪い!じゃなくて、どっちも悪くないんだと思います。両成敗としてどっちも泣くんじゃなく、両尊重してどっちも笑う。それができると平和だね。

今度は新聞紙で鉄砲作って欲しいんだって。
ああ、忙しい。

ありがとうございます!これを励みに執筆活動頑張ります!