あなたの卒業を全力で応援します
最近、なんだかめっきりおっぱいを飲まなくなってしまった娘。
口をつけてもすぐに飲むのをやめてしまうそうで、
妻のほうが積極的に
「パイパイは?」
と娘に言っているが、答えはNO。
代わりに積極的にご飯を食べ始めた。
ついに、このときがきた。
「卒乳」
思えば、おっぱいにはこれまでさんざん苦渋を舐めさせられてきた。
僕は泣き止まない娘をあの手この手で苦労してあやしていたのに、
パイパイ一発で機嫌が治る。
娘の「パイパイ」に勝つべく、僕は数々の努力を重ねてきた。
おっぱいの代わりに豆乳を飲ませてみたり、
好きな絵本を調査したり、
くすぐったいポイントをつきとめたり、
血はにじまないけど、相当な時間を費やした僕の努力を一瞬で無効化してしまうリーサルウェポン。
それが「パイパイ」。
今までの人生でこんなにおっぱいに悔しい思いをさせられたことはなかった。
おっぱいが好きだっただけに、可愛さ余って憎さ百倍!
おっぱいなんてなくなってしまえばいいのにと本気で思ったこともあった。
いつしかおっぱいはライバルになっていた。
娘がそんなパイパイから卒業しようとしている!!!
これはもう全力で応援します!
娘の耳元で
「パイパイなくても、ご飯をちゃんと食べれば大丈夫なんだよ」
と囁き、卒乳促進活動をしてみる。
妻は突然の娘の態度の変化に寂しさを感じているようだ。
パイパイという最終兵器がなくなったあと、どう対応するのか見ものだ。
パイパイという役割が減ったからか、
心なしか、ここ数日娘は僕のもとに積極的にやってくるようになった気がする。
それはそれで嬉しいのだが、ギャン泣きしたときなどは
これまでのリーサルウェポンが効果を発揮しないので、余波がこちらまで。。
しまった。僕の考えが浅はかだった。
パイパイはライバルではなく、協力すべきパートナーでもあったのだ。
娘の完全卒乳まであともう少し。
※この内容は2015/5/9に書いたものです。
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