わが家の禁句
夜、妻が珍しく
「足マッサージしてあげようか」
と言うので、「ぜひ、お願いします」
とやってもらうことになった。
クリームを足に塗りながら、
「痛いかも」
とか言うので、
「あんまり痛くすると(娘が)起きちゃうからな」
と言っておいた。
にも関わらず、妻はくるぶし周辺をぐりぐりぐり!と勢い良くこすり始める。
「い、痛い!痛い!痛い!」
娘が寝ていることもあり、声にならない叫びを挙げると
「痛いからツボが悪い部分に効くんじゃん」
と言って容赦なくまたぐりぐりぐり!と繰り返す。
「やめて!」と言っても素知らぬ顔。
そして僕の「痛い!」という叫びを楽しそうに聞いているように見える。
iPhoneを片手に寝ている僕の頭をガンガンと殴る、あの日の娘の姿がオーバーラップした。
娘のエスっぽいところは、やっぱり・・・。
「ごめんなさい、もう許してください。大変気持ちよかったです、もう結構です」
と言ってマッサージを許してもらった。
妻と娘に「痛い」という言葉はタブーだね。
※この内容は2014/10/15に書いたものです。
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