娘が10歳になった日に口にした感謝の言葉
今月、長子が10歳になりました。
そしてあと10年もすれば成人するのか
(※現在では18歳成人ですが、個人的な感覚では20歳)
折り返しだなという感慨深さを感じました。
産んでくれてありがとう
誕生日に家族で食事に行って
「何時に生まれたんだっけ?」
「出産の時、助産師さん寝てたよね」
などなど思い出を語り合っていました。
最近夫婦仲はアレでしたが
子どものことについて
思い出を共有できる相手は
ここしかないんだなと
改めて思ったりして。
自分が親になって10年。
親にしてくれたのは
生まれてきてくれた子どもと
産んでくれた妻のおかげ。
子どもが生まれた日の感動と
親になれたことへの感謝は
何ものにも代え難い。
これだけは一生、
どんなことがあっても忘れない
と心に誓いました。
まずは妻に感謝しようと思い、
食事から帰ってきた後、
妻の肩をポンポンと叩きながら
「娘を産んでくれてありがとうね」
と伝えました。
最近の険悪な関係性のせいか、
ちょっと驚いた様子で
キョトンとした表情を見せましたが
「こちらこそ、ありがとう」
と言われました。
お互い、感謝の気持ちは残っていたようです。
無事、生まれてくれてありがとう
僕ら夫婦は福島県出身です。
311直後もしばらく福島にいましたし、
放射線量が高い場所に行くこともありました。
当時、被爆していると
福島の人との婚約破棄や離婚などが相次ぎ、
福島差別
を目の当たりにしました。
妊娠したことがわかった時、
嬉しかったと同時に
ちゃんと五体満足で子どもが生まれてくるだろうか
健康に影響はないだろうか
夫婦二人ですごく不安になったことを覚えています。
二人とも多かれ少なかれ
かなり放射線を浴びているし、
その影響がどうなのか
誰もわからなかったからです。
自分たちはまだいい。
でも子どもは・・・
ずっと悩んで
話し合って
例えどんなふうに生まれてきたとしても
愛そうねって決めて
そして元気に生まれてきた子。
生まれた直後は
心臓に問題はないか
目は見えているか
耳は聞こえているか
まだ不安はあったけど、
時間が経つにつれて
ただただ健康で
本当にホッとしたことを覚えています。
そして今も。
健康に、
元気に
10歳まで育ってくれた。
そのことが
ただただ嬉しく
ただただ愛しい。
生まれてきてくれてありがとう。
パパをパパにしてくれてありがとう。
そう娘に伝えました。
10歳、おめでとう。
そして、ありがとう。