男嫌いの強化
特殊学級の女の子がいた。
彼女は素直に言われたことをする子だった。
通学途中に、男の子達が彼女を電信柱の近くに座らせていた。
何かを教えているようだった。
私は、まだ1年生。
急いで帰らないと、また母が学校に電話をしてしまう。
誰かと会話をすると、その親やそれを見ていた人が、母にいらぬことを言い、殴られることがあった。
私は気になったけれど、走って家に帰った。
後日、そこで行われていたことが酷いことだと知った。
犬のフンを騙して食べさせて面白がっていたらしい。
どうしたらそんなことができるのか。
彼女のお母さんが学校に連絡して発覚したそうだ。
お母さんの気持ちを想像して、身を裂かれる気持ちがした。
幼稚園の富士山でやられたことを思いだした。
男の子は、なんて馬鹿で残酷で最低なのか。
自分の身は自分で守らないと。男なんて信用できない。
強くなりたい。
そう思った。