社会人のGW南部アフリカ冒険記②〜ウイントフック篇〜
冒険記②
無事にアフリカ大陸に降り立った私。
初めて立つその大地に心躍る。
センターに着き入国審査。パスポートを窓口のおばちゃんに渡す。「ハロー!」初めてのナミビア人(いや、そもそもアフリカ人とは初か?)との会話に入ろうとすると、「オイ…!」と静かにキレた声が聞こえる。
私のハニカミも即座に消え見上げると黙って手を差し出すおばちゃん。「え?」入国カードを出せとのこと。ああ、申し訳ない。
入国カードを差し出します。すると今度はその入国カードが何も言わずに返ってくる。
「なに?」と聞くとボソッと何かを言って遠くを見るおばちゃん。聞こえん。俺が何か間違えてるのはわかったけどなにかわからん。
もう3往復くらい同じやり取りをするといきなり声を荒げる。「ここ読めねえよ!」緊急連絡先の数字が6なのか0なのかみたいなことらしい。読めるように書かない俺が悪いが、だったらはっきりそう言ってくれよ!私もしっかり態度に出してしまいきっちりと逆ギレの構図ができあがる。最低や。
その怒声の飛び交いを聞いたスタッフが2人、私に近寄ってくる。まずい。丸一日かけてアフリカ大陸までやってきたのに入国できないなんて何しにきたんだよ。ちゃんと書き直して提出。さっさと行けとばかりに手を振り払われる。あれってイライラした態度で接するようにマニュアルとかあるんですかね?
ごめんおばちゃん。でもまあなんとか入国。空港スタッフにタクシーのことを尋ねるとぼったくりとかではないとのことなので声をかけてくるタクシードライバーにウイントフック市街へ行ってもらうよう伝える。
なおナミビアの首都であるウイントフックは人口32万、中央部に位置する街。現地のアフリカーンス語で「風の曲がり角」という意味らしい。ナミビアに来た目的はこの街の観光ではないが、街のネーミングもなんだかオシャレだし美しい街ということでとても楽しみ。
タクシードライバーはジェリックという名の気のいい兄ちゃん。まあこれが初の現地人との会話ということにする。空港から一本通りに入ったら飛行機から見ていた景色が広がっていた。いやあ。いいね。ライオンキングのテーマがきこえてくる。早くもサークルオブライフな気分になってる。
ジェリックは20年前くらいに田舎の方からウイントフックに出てきたらしい。聞くとウイントフックは飲み食いできるお店はいっぱいあるとのこと。事前に調べていた宿近くのクラフトマーケットについて聞いてみると、ヘボいから行かなくていいよと言れる。まあ見てみよ。
色々話しながら40分くらいかけてホテルに着く。
初日の宿👇
https://www.booking.com/Share-x5VzC36
ここは次の日利用するレンタカー屋まで歩いて行けるという条件で選んだ。
チェックインしたらとりあえず屋上のバーで無事に着けた記念にビールを一杯。ウェイターの兄ちゃんも気さくに話しかけてくれる。日本から来たと言うと現地の言葉、アフリカーンス語での挨拶を教えてくれた。「ホーハーンデッ」。地球には何通りの挨拶があるんだろう?
とりあえず外に出て近場のショッピングモールに行ってみることにした。街を歩くとやはり東洋人は珍しいようで若干視線を感じる。特に小さい子は手を止めてジロジロ。びっくりさせてごめんね。こういうのも地球にはいるんだぜ。
そんなことは置いておいて、男の人も女の人もみんな髪型が個性的でめちゃめちゃかっこいい。
ショッピングモールを散策。入っていたスーパーは日本にもあるような普通のスーパー。魚コーナーをみていると寿司が。「寿司あるじゃん。」と思っていたら他の客に話かけられる。「それうまいぜ!」「食べたことあんの?」「ない!」ないのかよ。
こんなのさ、絶対不味いじゃん。ナミビアのスーパーで売ってる寿司なんて。危険じゃん。
めっちゃ美味しくてなんかガッカリ。美味しくてガッカリって新しい感情を知る。
ホテル近くにはクラフトマーケットがある。出店がいくつか並んでて、小物なんかを売っている。ヒンバ族という現地の民族の人らもおり、こちらをみるなりニーハオと声をかけてくる。ジェリックありがとう。本当に何もないねここ。クラフトマーケットの前には人1人歩いていない。特に惹かれるものもなく、素通りした。
しかしホテルまで戻ってくると前の広場には何やら人が集まっている。お祭りをやっているじゃないか・・!
なんか長くなっちゃいそうなので今回はここまで。
次回、『参戦、ローカルミュージック・ダンスフェス』『夜道の襲撃』の二本立て。
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