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社会人のGW南部アフリカ冒険記⑨〜ジンバブエ散策篇〜

ジンバブエはヴィクトリアフォールズ付近の宿。
到着したのは昼過ぎだったが、敷地内の他の棟にもすでにちょいちょい人が入っている。
ホストなのか宿泊客なのかはわからないが、車で乗り入れている人もいた。

ここはザンビアとの国境に位置するヴィクトリアフォールズという街。その絶対的な観光スポットである滝と同じ名前がつけられている。
街自体はかなり閑散としており、付近を歩いてみても現地の住人とたまにすれ違うのみで、観光客を見かけたのはこの日夕食の店に着いてからだった。つまり観光客は滝に集まり、街の散策はしていないのだ。

とはいえこの日は滝を見に行く予定はなかったため、滝への入り口(滝自体は国立公園の中にあり、観光するには入場料を払ってゲートを潜る必要がある)の場所を確認して付近を回ってみることにした。

マップによると宿から滝のゲートまでは40分ほど歩けば着けるらしい。
途中でスーパーなど人がいそうなところもありそうなのでのぞいてみよう。

歩き出して気づいたけどナミビアよりは気持ちちょっと暑いかな。からっとした感じがあまりなく、日差しも強い。

宿の付近はしっかり舗装された通りになっているが道の脇には木が生い茂っている。動物とか出たりしないよな。でもこうなるともう普通の日本にもあるような田舎の道だ。

ほとんど人通りはないのだが、アフリカの現地の人たちはよく手を振ってくる。特に意味はない挨拶だけど、なんでもいいのでコミュニケーションが生まれるっていうのは普通に嬉しい。

すると、どこから来たんだよ!と声をかけてくる男性が1名。あまりにも馴れ馴れしいので若干警戒する。
が、話を聞くと、どうやら北京に昔住んでいたことがあって、アジア人の顔をみてもしかして中国人なのではと思い声をかけたらしい。
ご機嫌に謝謝!と言って去ってゆく。どうやらそれが言いたかっただけのようだ。
茂みから大型動物の飛び出しを警戒していたら、ただのご機嫌な現地人とすれ違った。個人的にはこういう雰囲気も好きだ。

20分ほど歩くともう汗びっしょり。だけどようやくガソリンスタンドやスーパーがみえてきた。


お腹も空いたので何か食べようとスーパーに向かって歩いて行くと、道の向こう側にイノシシがいる。普通に大人のサイズだと思う。
あまりにもナチュラルに街に溶け込んでいるので最初は目線が素通りしたのだがさすがに二度見した。だっておじさんが杖をつきながら真横を「はい、ごめんねー」みたいな感じで歩いているんだもん。
とはいえイノシシがいても普通に生活をしている人たちをみていたら全然自分も気にならなくなり、普通に素通りした。郷に入っては郷に従うのだ。いちいち騒ぐなよ日本人。

スーパーをのぞいたが本当になんの変哲もない普通のスーパー。
特別変なものもみかけなかった。

併設のファストフード店でチキンを頼む。
世界一やる気のない接客を受け、席に座る。
こういうチェーン店はチップの受け取りができないようになっているのだろうか。サービス提供による成果報酬がないのでやる気がなくなってしまうのだろうか。
そんなことを考えながらチキンとポテトをいただいているとなにやら中学生くらいの学生たちが30人くらいの大群でご来店。
こちら以外に客がゼロだった店内が一気に満席になる。
遊びにきたというよりはクラスで来たような感じで、先生も一緒だった。
急にいづらくなり、そそくさと退店。

通りを挟んで反対側にもスーパーがあったのでのぞいてみる。
こちらに来ると急に人が増え、少し空気に緊張感が加わる。
見上げると公営の集合住宅のような建物が乱立している。
ここに住んでいる家族と思しき人たちが駐車場やそこらにたむろしていた。

こちらには商売目的で声をかけてくる人たちもいる。
「ジンバブエドル!メニーゼロ!」とか。
ハイパーインフレ貨幣であるジンバブエドルの紙幣は100兆ドルとか、桁がありえない。そりゃメニーゼロだ。

現在は流通していないので記念品的な感じでお土産として売られている。
それを歩いている観光客に売るのである。
通貨の価値としては当時の価格で1円にも満たないものであるが、現地でふっかけられた金額は10米ドル。実際に日本で通販で買おうとするとたしかもっと高く、数千円くらいした。
1円にも満たない価値のものを数千円かけて買うなんて笑える話だが、実際買わずに帰って来ると、ちょっとほしかったなと思ってしまっている。
誰かジンバブエに行ったら100兆ジンバブエドル札、お土産で買ってきてちょうだい。

あとは色々なツアーのキャッチに声をかけられつつもなんとか滝のゲートの位置は把握ができた。
実際に行く2日後、時間を無駄にせず行けるだろう。

1時間は歩き回り帰宅。
長くなってきたのでここまで。
次回、アフリカンBBQディナー・ダンス&ドラムショー。(ほぼ記憶なし)

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