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【サンクトペテルブルク4泊5日旅行ー後編】

Как у вас дела?
おなかいっぱいのローシャです。
先程までお昼ご飯を食べてました。

さて、今回はサンクトペテルブルク旅行の後半、4日目と5日目最終日についてになります。
一応前半の記事を載せておきますね。特に見なくても問題はありません。

それではいきますよ〜


4日目(12月3日)

この日の朝も友人たちは中々目覚めませんでした!😆
でもお昼からゆっくり行動するのも意外と悪くないものです。私はいつも旅行する時は朝から忙しくせっせか動くタイプだったのですが、のんびり時間を贅沢に使うのも楽しいのだなと気がつきました。🦥
ブランチしに街中へ。私がずっと前から行きたいと思っていた文学カフェに行ってきました。

・Литературное кафе(文学カフェ)

ここはネフスキー通りに位置する歴史的なカフェであり、ドストエフスキーやゴーゴリ、レールモントフなど有名な作家たちが訪れたこともあるんです!
何より、ここはプーシキンが決闘する前に約束事を取り付けた場所でもあります。

入り口
少し怖い…(失礼)

店内を入ると、プーシキンが出迎えてくれます。🤗

メニューを開いて何を注文しようか悩んでいると、何やら«Любимые блюда поэта»(詩人のお気に入り料理)の文字が…

メニュー表

迷わずその Котлеты «Пожарские»という料理を注文することに決めました。
どんな料理なのかワクワク…😀

Котлеты «Пожарские»

美味しそーーー!
こんな見た目の料理初めて見ました!
カツレツがクルトンのようなパンで覆われています。
ソースはベリー系で砂糖が入っていてジャムに近い甘さ。
正直、ジューシーなカツレツに甘いソースは合うのかな…と心配していたのですが杞憂でした。すごく美味しかったです。

落ち着いた店内に優しいメロディーの音楽、そしてお客さんたちが話すロシア語…
まるで過去を体験しているかのような、そんな素敵な空間でした。


・Эрмитаж(エルミタージュ美術館)

つ、ついにこの時がやってきました!
昨日の失敗を経て、今日は外に出る前に開館しているかちゃんと確認しました。😤
やはり実物を目にして、その迫力に思わずおぉ…と感嘆するばかり。

エルミタージュ美術館
チケット売り場へ

チケットを購入。平日でしたが15分ほど並びました。チケットを購入する際、«Студент»(学生)の文字を発見。
エルミタージュにも学割がある!ロシアでは美術館や劇場は基本学割があって学生に優しいです。生徒手帳を見せるだけで割引してくれるので個人的にかなりありがたいです。

いざ入場!
大きくて眩しい階段を登り、展示部屋へ。

すごい!!!!!(語彙力0)
最初はエカチェリーナ2世の美術品コレクションから始まったエルミタージュは、今や世界中の誰もが鑑賞することが出来ます。
ダ・ヴィンチやラファエロ、レンブラントなどなど、名だたる画家たちの作品も多数貯蔵しています。

ピョートル大帝の間
孔雀座のからくり時計
エカチェリーナ2世の肖像画
レンブラント『放蕩息子の帰還』
ニコライ2世の肖像画
ニコライ2世の書斎
全然関係ないけれど、一瞬で分かったハプスブルク家のあの人…


・番外編:映画『エルミタージュ幻想』について少し語る

ところでソクーロフ監督の『エルミタージュ幻想』というロシア映画があるのですが、私はこの映画がものすごく好きなんです!

大雑把なあらすじをいうと、現代の映画監督がエルミタージュ美術館に突如迷い込み、そこで歴史ごとに過去のロシアの人々と邂逅していくというストーリーです。映画は約90分間、1カットのみのノンストップで撮影され、撮影現場も実際のエルミタージュ美術館で行われています。
つまり私は映画の聖地巡礼をしたということです!!🤩

映画の中ではロシアとヨーロッパを比較する描写が多く出てきます。
果たしてロシアはヨーロッパの模倣なのか否か、ペテルブルクやエルミタージュを実際にこの目で見てみるとその言葉の重みを感じ取ることができます。

ラファエロの回廊

館内を歩いていると映画を見ていた時のように、煌びやかな世界が目に映る一方で何か心の奥底で不安が残るような、そんな気持ちになりました。
エルミタージュはまるで映画のように私自身もロシアの儚い幻想へと誘ってくれます。

(※本当は映画に関してもっと書きたいのですが、そうすると字数が大変なことになるので、いつか別の記事で書こうと思います!)


そんなこんなで引き続き館内を探索していると、
何やら友人たちがスマホに齧りついて慌てている…?

12月3日はあの衝撃的なニュース、韓国で戒厳令が出された日です。

韓国とペテルブルクの時差は6時間。(日本も6時間です。)速報が出たのが丁度エルミタージュにいるこの時でした。

では何故戒厳令でザワつくのか。実は一緒に来た友人たちは韓国出身だからです。友人たちもこの速報に非常に驚いていました。
私は何が何やらでひたすら説明を聞くばかり。💦

暫くして、落ち着きを取り戻した友人たちと一緒に美術品の鑑賞を続けました。


エルミタージュはそれはそれはもうかなり広いです。
約5時間近く滞在しましたが、結局全ての部屋を回ることは出来ませんでした。🫤
およそ全体の2/3を回った程で体力の限界が来ました。美術館の見学って意外と体力使いますよね。私は最後の方はずっと糖分取りたいなと思ってました。🤤

それからトイレも限られた場所にしかなく、展示場所からトイレまでなかなか辿り着けない問題が発生!しかもルートもそれなりに複雑で、トイレに行くまでに10分かかりました。笑

広く複雑な構造の館内ですが、それでもエルミタージュ美術館は絶対に行く価値のある場所です。
今回のペテルブルク旅行で一番良かった場所はと聞かれたら、間違いなく私はエルミタージュと答えるでしょう。そのくらい満足しています。

次に来たときは残りの見学できなかった場所を制覇します!

またいつか…


・Автобус(ペテルブルクのバス)

エルミタージュから離れてバスで移動することに。

実は私、最初トロイカカードで乗車出来ると思っていたんですよね。(え)
トロイカカードはモスクワ内でしか利用出来ないので、当たり前ですがペテルブルクではカードをかざしても何も起きません。😃

ですが、クレジットカード決済が可能なのでそれで支払いました。財布から小銭を出して数える必要がなくなって良かったです。👛

ペテルブルクのバスには料金を支払ったかどうかを確認する係員が乗っています。
ペテルブルクにいる間、バスには5回ほど乗りましたが、どのバスにも必ず係員がいました。

私はモスクワでも頻繁にバスを利用しますが、モスクワのバス内で係員に出会ったことはまだありません。
ですので、100%の確率で支払いを確認してくるペテルブルクに少し驚きました。
勝手な想像ですが、無賃乗車が多いのでしょうか?🤔でもお金を支払うのは当たり前のことですよね。😬


美術館に長時間滞在して疲れてしまったので(すぐ疲れる)休憩するためにタピオカ屋に行きました。

おいしいがすぎる

黒糖ミルクティー。やはり安定のおいしさ。🧋

糖分を摂って元気が出て来たところで夕食の時間です!
今日はステーキを作るとシェフ(友人)が宣言。私も下準備に取り掛かります。

この三日間、私はひたすらににんにくの下処理をしてたので殻剥きは大分慣れました。🧄
え、口が臭くなるって?そんなことは気にしません。😤

よだれが止まらない

いい匂い!
日本人としてのDNAが白米を欲しがっていたので、白米も作りました。🍚
やはり肉と米は相性バッチリです。ロシアに来てから白米を食べる機会がなかったので無我夢中で食べました。

お腹いっぱいになって幸せを感じながら就寝。



5日目(12月4日)

この日も安定で友人たちはお昼近くまで寝ていました。💤
私も一緒に睡眠かましました。💤

お腹が空いて皆起床。何か食べに行こうかと、アパートの近くのカフェに行きました。
歩いていると、すれ違った小さな男の子に«Хорошего дня!»(良い日を!)と挨拶され心が温まりました。

カフェに寄ってネフスキー通りを眺めながらチーズケーキとラテを食す。
時刻は正午を過ぎているので朝食ではなく、ブランチですね。

今日は珍しく天気が晴れていました。ロシアは基本冬は曇りが多いですから。
最終日に青空が見れて良かったです。🌞

珍しく晴れているペテルブルク


・Метро(ペテルブルクのメトロ)

移動のためにメトロにやってきました。
基本的なところはモスクワのメトロと大差ないですが、ホームに行くまでのエスカレーターには多くの広告が。

広告が一切ないモスクワのメトロとは真反対

ホームは意外とシンプルで普通です。モスクワのメトロのような歴史を感じる内装ではありませんが、それはそれでより今風に近くて良いと思います。

え?

なんだこの鉄のドア!?
そうです、ホームドアです。
駅によってはこのようなドアがあるのもペテルブルクのメトロの特徴です。
だけど何も見えないのは少し怖い…
ちゃんとわかりやすい位置に駅名の英語表記があるのは配慮⭕️

この駅のドアは車内がちゃんと見えます。

椅子が繋がってないだと!?
一つの席が絶妙に隣と離れているので、これだと一人一つの席にしか座れないじゃないか!
いちいちこんなことに驚いてばかりです。笑

そして目的地に到着。


・Парк 300-летия Санкт-Петербурга(サンクトペテルブルク建国300周年記念公園)

正確な日本語の表記が分からず、自身で訳していますが大体このような名前の公園です。
何故この公園に来たのかというと、そう、海を見に来たからです!
モスクワでは海は見れませんからね。久しぶりの海です。

公園に行くと何やら赤いデカい旗が…

デェェェェン

СССРだ!
そこには巨大なソ連の国旗が。
この他にも、ロシア連邦とロシア帝国の国旗もありました。

美しすぎる…!

水平線!
目にしみるぐらい眩しい太陽です。

2024
12/4

砂浜に今日の日付を書いてみました。
見えにくい、、あまりの気温の低さに砂浜も凍ってます。笑

かもめ!

ペテルブルクはかもめがたくさんいます!街中でもよく飛んでいるのを目にしました。

チェーホフの作品に『かもめ』というものがありますが、彼もこの景色を見てかもめを執筆したのでしょうか…

海を眺めながら色々思いを馳せました。

ここで本を読むのもいいかもしれない、寒くなければだが。

海に行った後は帰りの列車に乗る時間まで街中を散策。
こうして写真で見てみると、本当にヨーロッパみたいですよね。
ヨーロッパへの憧れを強く持っていたこの都市の建設者、ピョートル大帝。
彼の理想の都市がここ、ペテルブルクにあります。

🎄

帰りのСапсанに乗るべく、モスクワ駅にやって来ました。
ペテルブルクなのに『モスクワ駅』、なんだか面白いですよね。
因みにペテルブルク行き列車があるモスクワの駅の名前は『レニングラード駅』という名前なんです。レニングラードはソ連時代のペテルブルクの名前です。実はこの都市は何度か改名していて、そこら辺の歴史も非常に興味深いので良かったら調べてみてください。

モスクワに行くから『モスクワ駅』、ペテルブルクに行くから『レニングラード駅』ということです。とても面白いです。😀

モスクワ駅構内

Сапсанに乗る前にラテを購入。カップに”Saint Petersburg”の文字が。
いよいよお別れなんだなと寂しい気持ちになります。

一人で買っていたので急いで乗車しようと焦っていると、列車のドア付近にいたロシア人のおじさんから「안녕」と言われました。
アンニョン…韓国語じゃないか! 

ロシアで韓国語で挨拶されたのはこれが初めてなので驚きました。
しかし私は韓国人ではないのでやんわり日本人だと訂正すると、今度は『サヨナラ!』と返してくれました。

ペテルブルク…良い街じゃん!😭
海外にいるとこういうことがたまにあるのが良いですよね。
気温は寒かったですが、今日は心がずっと温まる日でした。



こうして4泊5日のサンクトペテルブルクの旅に幕が降りました。
本当に毎日がとても楽しかった旅でした。正直4泊5日では足りないぐらいです!
今回行けなかった場所もまだたくさんあります。エカテリーナ宮殿、ロシア博物館。マリインスキー劇場などなど。
それは次に行った時のお楽しみにしようと思います。次は夏にまたペテルブルクに行く予定です。ペテルブルクは夏に旅行した方が良いとされていますからね。

そうそう、自分用にお土産も買いました。
ポストカードはいずれ日本の実家に送ろうと思います。

ポストカード
青銅の騎士のマグネット

長文になりましたがここまで読んでくださってありがとうございます。
これからはしっかりロシア語学習に集中します。😤
次の投稿は内容含めてまだ未定ですが、そう遠くないうちに書けたらいいなと思っております。

それでは皆さん、Хорошего дня! 


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