野山を駆け巡る、フリーレンジな子育て
これまで、仕事で小学生から高校生までの子どもたちの成長は見てきたが、幼少期の育て方については、知識が皆無である。そんな中、目に飛び込んできたのが、この「フリーレンジ」という子育て。
ん?電子レンジに入れる必要がない?という意味かと思ったが、もちろん違う。「フリーレンジ(Free range)」というのは、欧州ではすでに一般的になっている概念で「放し飼い」を示す言葉だそうだ。なんとも探していた価値観にぴったりである。
日本でいう「森のようちえん」のようなものらしいが、なんとマルタ島では園にゆだねるのではなく、コミュニティとしてこの子育てを成立させようとしているとのことである。
(以下、他サイトより抜粋)
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フリーレンジな育児って?
フリーレンジな育児とは、子どもたちが自然とダイレクトに触れ合い、大人の介入はほとんどなしに、自然の中で自由に自分たちだけで遊ぶ、そんな環境で子どもを育てる育児方法をいいます。
子どもたちの集合場所は、繁華街や騒音から離れた自然の中。
悪天候でも基本は外に出るし、お昼も外で食べる。
カリキュラムは特になし。とにかく自然の中に出ていく。丘を登り、森の中を歩き、木に登り、野原を駆け回る。夏には海で泳ぐこともある。その自由な空間の中で、自然とのつながりを深める。
年齢は2~3歳から7歳あたりまで。クラス別にはせず、皆一緒に行動する。
大きな歳の子が小さな歳の子を助けるのがポイント。先生の立場に立つ大人は、できるだけ介入しない。危険をどう交わすかを教えるために存在しているようなもので、基本は子どもたちにできるだけ自由に活動させる。
こういった環境では、子どもたちだけでめちゃくちゃになるのではないかと想像されるかもしれません。しかし、子どもたちというのは、見事に自分たちの時間を有意義にすごします。こんな遊びをよく考えるものだ、と感心させられ、問題が起これば、何とかそれを解決しようと考え取り組み始める。大人が介入してしまうと、ああいった想像する力、考える力を育むことはできないのではないかと思います。
野原を自由にかけまわる子どもたちを見ていると、子どもたちと自然とのつながりがいかにナチュラルであたりまえのものであるかがよくわかります。
彼らにとって、自然は体の一部。そんな印象を強くします。
参照:http://commonsjp.3rinsha.co.jp/marutakosodate02/
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いいではないか!コミュニティで見守るというのが肝である。もちろんこれに賛同する人がいなければ、実現は難しいが、この方向で突き進んでみようと思う。