2日目:答えは出ずとも、永遠に終わりなき、まちのことを考える
10月5日月曜日。
私の住む西条市、そしてこの大保木について考える時間が設けられました。行政による市民住民の意見を聞く会、といったようなもの。
西条市の人口は減り続けています。2015年頃からみて、その後30年間で約3万人減ると見込まれていて、その多くが15~64歳の働く世代だといいます。
人口が減り続けると、空き家が増える、高齢者の介護など生活支援の担い手や事業の後継者が不足する等々、地域や産業での課題の増加が懸念されるのです。
そこで西条市では「みんなで実現しよう!持続可能な西条市」を合言葉に次の
① 健康寿命の延伸 ②働きがいの創出・経済活力の維持 ③経営感覚のある行財政運営の実践
の3つを柱として、今後施策を行っていくといいます。
まあ、そのあたりの詳しいことは今日のところはさておき。詳しくはWEBで。(出るのかな。わからないけども)
私は次に話す公共施設のあり方について、さらにはこの大保木の今後のあり方についてより一層考えていきたいなと思いました。
人口が減れば税収は減る。
公共施設の50%以上は建設してから30年以上も経っており老朽化が進んでいる。
財源からみてもすべてを立て直すことは難しい。
それならば、必要なものをいかに残し不要なものをいかになくしていくかという、バランス感覚あるマネジメントが要となってくる。
そこで、施設を集約したり複合したりすることによって、サービスの質を高めつつ、経費を効率的に使いつつ、建物の改修なり撤去なりを進めていこうという、というのが今後の動きらしい。
確かにこの地に住む市民のためを思い開いている施設でも、利用しているのが他の市からやってきた人が大半であったとしたら、それをそこの市税で運営し維持していくというのは違う気がするし(もっとも他の土地の人をこちらへ巻き込みたいという話ならまた別だと思うが)、
公共施設の代表とも言えるだろう学校は、土日や夕方18時以降の校舎はほとんど使われることがないなら、市民解放をして大人の学びの場や運動施設として機能したらいいと思うし。
医療や教育など財源を欠けない分野があるなかで、公共施設において割ける財源が限られるのであれば、各施設のあり方の見直しは必須です。
大保木という地域において、大保木に関わる人たちはさまざま意見を持っていました。
「大保木のはずれまでバスが来なくなったら、市街地までの移動手段はどうなるのか」
「消防団として動ける地域在住の人が少ない。市街地からここまで来るのでは時間がかかってしまう。消防団として十分な機能が発揮できるのか」
「70年以上空き物件となっている診療所を何かしらに再活用しないのか」
「日曜日に選挙の投票をしに行くのは、移動したり都合を合わせたりするのが大変。もっと近くでできるようにするとか、期日前投票ができるようにしてほしい」
これらはどれも60~80歳前後のご年配の意見。
まさに西条市が現在抱える課題に大保木も例外なく直面している。
こうした課題に取り組むためには、住民の生活面を意識しながらも、ほかの人や場との利便性や機能性、合理性のほか、場合によっては観光的な要素などなども意識することが必要になってくるだろう。
そして言うまでもなく、将来を見通さなければならない。
誰がその建物を、活動を、事業を維持、継続していくのか。
誰がそのための資金、体力、時間を確保していくのか。
大保木という地域においての人材育成・人材活用は欠かせないのかな、と。
…といっても、市内県内に限らず日本中に公共施設があふれていて、どこも同じように見直しで動いていたり、でも経済的な理由で手がまわっていなかったり、そういう場所が多くて整備が追いつかなかったり、手付かずになっていたりするところもあるわけで…
とかとか考えると、このまちこの地域だけでなく、視野を広げて日本全体を俯瞰して見てみること、そのうえでヒト・モノ・カネが動いていくことが大事なのかなと思いました。
なんかざっくりとしてるけど。
考え出すとキリのないテーマ(笑) 絶対にこれ、という答えがあるわけではないし、一筋縄ではいかないし。ずっと頭がもやもやする。混沌としそうだ。むずかしいね。
今日はこのへんで。
以上、大保木からでした。考えすぎると甘いものが欲しくなる人より。