12日目:ひらの先生、大活躍。 それぞれがありたい姿でいられるように。
11月18日水曜日。
ちょっと夏が戻ってきたかと思えるほどあたたかくよく晴れた秋の日のこと。
公民館でクラフト教室が開催されました。
わくわくカゴづくり
何やら細長いクラフト紙、正確には紙バンドとも言うそうですが、一人一人にたくさん配られました。
こめ氏も混ざって一緒にクラフト。初参加でとってもわくわくしております。
私、こういうの好きなんです。図工の授業とか技術の授業、あと美術の授業とかでやるようなモノづくりすることや絵を描くことって楽しい。
なんかこう、全体的にクリエイティブなことが好きです。
机に向かって計算したり理屈でものを考えたりするより、頭や体で想像を創造するというか。つくりだすことの方が自分には向いているなあと感じています。
考えるな、感じろ という感じです。
今日は四角いカゴ作りということで、初めての私でも作りやすそうです。
まずはプラスチックの板の中心に両面テープを貼って、長い紙と短い紙を交互に張り付けていきます。
そうしたら端に短い紙を貼って強度をもたせ、細長く切った紙を、間を縫うように入れていきます。
おお、カゴだああ~!
…まだ形ができてもないのに、やがて底面になるこの網目ができただけで既にカゴができた気になってしまっている(笑) 気が早い。
さて、そこまでできたらまわりの紙の部分を起こしてきます。
おお、カゴだああ~!…いかん、気が早い。まだ何も物なんか入らんのにカゴって…
ほんとに気持ちが高揚してしまっておるな。
平野先生に助けが殺到
参加されている皆さんも着々と作業を進めておられます。
本日の講師は平野さん。手が止まっていたり、作業に迷っていたりする参加者を見つけると、やってきて丁寧にやり方を指南してくださいます。
扱っている物自体は別段細かいものではないのだけど、どうやって紙と紙を編んでいくのか、どこに何を貼りつけて次はどうするのか等々、わからなくなってしまう部分は多いもの。
「平野さん、ここまで出来たら次はどうするの?」
「平野さん平野さん、この後、こんな風にしたいのだけど…」
「平野先生ー、ちょっとここがわからなくなっちゃって。教えてください」
参加者がまた一人、また一人と声を上げ、教室中から平野さんの助けを求める声が。
そのたびに平野さんは、あっち行ったりこっち行ったりで机の周りをぐるぐるぐるぐる。参加者対応に追われます。
私もご指導賜りたく、混み具合を見ながら捕まえておりました。
長いときでは10分程度、先生待ちをしました。
私の隣で座る春子さんも平野先生に次ぐ腕前。
作業が早いし丁寧で、作り慣れている方です。
「交互に入れていかなかんよ。中心を揃えて真っ直ぐにしてね」
「しっかり引っ張ってね。角はぎゅっと抑えて形つくったらいいんよ」
私は「はい」と何度も返事をして、制作を進めていきました。
できた?ここはこうしたらええね、と先生も気にしてくださる場面もあり、私の細長い紙たちはどんどんカゴの形を成していきました。
カゴが完成。さて、次のカゴは…
クラフト教室は9:00から始まったのだけど案外時間はかかるもので、あっという間に12:00に。作業は途中ですが一旦、お昼を挟みます。
そうして昼食後に再開。
黙々と作業を進め…
おお、カゴだああ~!ついにできました!カゴ!My basket!イェ!
……が、あまりに満足気分だったので、写真取り忘れました、はい。後日載せよう。
クラフト後のコーヒータイムでは、今日は楽しかったけど平野さんは大忙しだったね、とみんなで笑いを交えて話をしました。
平野さんは参加者の座る机で囲まれた空間を移動するばかりで、椅子に座ってる時間はほぼ無し状態。先生1人に生徒…12人。どこかの塾の指導形態を遥かに凌駕する教室です。
さすがにお疲れの様子。
確かに実際、3時間は立ちっぱなしだったわけで…それは私でもちょっときついかもしれん。
作業に夢中になっているとどうしても自分の体勢とか行動って意識がいかなくなりがちよね。
次からは誰かもう一人先生を用意しないと。春子さんが有力やね。次は取っ手付きのバスケットみたいなのがいいよね、確かに手で持てるようになってたら便利じゃね、などなど既に次回の制作のことで賑わいます。
これに懲りずにまた次もよろしくお願いします、と貞子さんの一言がまた場を和ませます。平野さんも、もうやらんといった様子でもなく、カゴの作り方をあれこれ話していました。
今日は私もすっかり楽しんでしまった。(笑)
ものづくりって、夢中になってしまう。一度ハマると抜け出せない。
主事さんの声がなければ、私は一人没頭していたかもしれない。
今後、個人的には蓋つきのハンドバックなんかを作れたらかわいいなと思いました。
素材も重くないから夏にもぴったりだなぁなんて。
(…完全に次も作る気でいる…(笑))
これからもありたい姿でいられるように
帰り際、お隣でカゴづくりをされていた春子さんのカゴのお写真を一枚。
こんな感じに仕上がります。
なんて、カゴ。
色合いも出来上がりの形も編み方も丁寧で、なんて美しい入れ物でしょう。
こうして公民館に来て、頭や手を使って、みんなと交流して、無理なくできる限り、自分のありたい姿で元気にいてもらえたらいいなと思っています。
ここに来るすべての大保木の人たちに。
もっと言えば、外からやってくる人たちみんなにも。
先陣切って活躍するのもすごくいいし、そんな誰かを頼って自分のものづくりに励むのもすごくいい。
そんな多様な人たちがきちんと活かされる場って、いい。
公民館はそんな場であり続けられたらと思うし、そうであれるように、ますます私も公民館活動に精を出していきたいと思うし、
公民館だけじゃなくて、この大保木という地域そのものをそんな場にもっともっとしていきたい。
頑張るぞ、私。
以上、今日の大保木でした。
カゴを置いたら机に彩りの加わった人より。