フリーランス理学療法士の健康note

デイサービスリハビリ顧問、障がい者グループホーム支援員、特別支援学校特別非常勤講師、プロアスリートコンディショニング、行政と連携した健康教室、スポーツウェアモデルなどフリーランスの理学療法士として活動しています。

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最近の記事

嚥下力チェックで肺炎予防

今年も残りわずかになりました。寒い季節は、免疫力が低下しやすく肺炎に注意が必要です。 ところで、肺炎と言ってもその原因は様々。一番多いのは、食べ物等が気管に入る誤嚥性肺炎と言われます。 通常、誤嚥をするとムセ込むため異物を気管から出す事ができます。しかし、咳嗽力(咳込む力)が弱いと、肺炎のリスクが高まります。 咳嗽力低下の原因は、フレイルによる肺活量の不足です。また、猫背姿勢による胸郭の柔軟性低下や、呼吸筋力の低下も原因になります。 他にも、喫煙者に多いCOPDなど呼

    • 正しい入浴で免疫向上

      11月になり、朝晩が冷えるようになりました。寒い季節は、温泉に入りたくなります。 ところで、皆さんは正しい入浴方法をご存知ですか?そもそも、シャワーしか浴びない方も多いと思います。 免疫の観点では体温が低いのは好ましく無く、35度台だと、ガン細胞が一番活性化すると言われます。 寒い季節はシャワーでは無く、湯船に浸かりましょう。では、湯船の温度は何度に設定するのが理想でしょうか?勝手なイメージですが、男性は熱々風呂で直ぐに出る。女性はぬるま湯で長湯する。 どちらの入浴方

      • 運動で認知症は予防できる

        2025年に、日本の認知症患者は700万人になるそうです。65歳未満の若年性認知症も、3万5700人と推計されます。 ところで、認知症予防してますか?認知症にはいくつか種類があり、それぞれ予防方法は異なります。 良く知られているのは、アルツハイマー型認知症です。この予防方法は、運動や食事など生活習慣病対策が効果的です。他には、脳血管型認知症と言われるものがあります。これは、脳卒中が原因のため高血圧や肥満対策が重要です。 また、老化に伴う廃用も認知症の発症や進行を加速させ

        • あなたの脚力年齢は何歳?

          9月になり、少しずつ涼しくなってきました。夏は暑さの影響で、外出が減り運動不足になります。 ところで、自分の脚力は年齢相応だと思いますか?今回は、簡易的な脚力年齢の測定法を紹介します。 まず、40㎝の台に座り腕組みをして片足で立ち上がります。立ち上がれたら、30㎝、20㎝、10㎝と高さを下げて挑戦します。立ち上がれた最後の高さが、脚力年齢の指標です。 40㎝から片足で立ち上がれない場合は、両足で挑戦します。両足でも同様に、10㎝ずつ高さを下げていきます。ただし、腰痛や骨

          カフパンピングで浮腫み予防

          まだまだ暑い日が続くので、熱中症には十分注意が必要です。ところで、夏休みやお盆休みで暴飲暴食していませんか? 理学療法士をしていると、よく聞かれる質問があります。それは、「足の浮腫みはどうしたら良いですか?」原因は様々ですが、塩分の摂りすぎや飲み過ぎは要注意です。また、デスクワークなど同じ姿勢も良くないです。 そこで、今回は浮腫み予防の体操を紹介します。 まず、浮腫みのメカニズムを簡単に説明します。 血管の水分が、外の細胞の間に多く出て起こります。毛細血管やリンパ管への

          カフパンピングで浮腫み予防

          夏のダイエットは効率重視

          薄着になる季節は体型が気になります。焦ってジョギングやジム通い検討していませんか? ところで、マラソンなど辛い運動は痩せるイメージがありますね。しかし、ダイエットはカロリー摂取と消費のバランスで決まります。 主観的な辛さが、必ずしもカロリー消費が高い訳ではありません。そこで、今回は運動の種類とカロリー消費量をご紹介します。 まず、カロリー消費を決める式があります。 消費カロリー=METs(kcal)✖️体重(kg)✖️時間(h)✖️1.05 METsとは運動強度を表す

          夏のダイエットは効率重視

          寝る前5分の体幹トレーニング

          6月になり雨が多くなりました。どうしても、梅雨の季節は運動不足になります。 ところで、スポーツ選手は「体幹が強い」と聞きませんか?いわゆる腹筋や背筋の強さの事で、身体の安定感を意味します。 実は、スポーツに限らず転倒予防や、身体の痛み予防に重要です。体幹が弱いとバランスが崩れ、腰痛や肩凝りなど不調の原因になるのです。 とは言え、体幹トレーニングと聞くとキツそうだし、難しそうです。YouTubeで検索しても、たくさんあるため、どれが良いか分かりません。 そこで、今回は簡

          寝る前5分の体幹トレーニング

          肩こりには脇腹のストレッチ

          5月になり、新生活も慣れてきましたか?そろそろ緊張がほぐれ、疲れを感じる頃ですね。 そこで、今回は肩こり改善に大切な脇腹のストレッチを紹介します。 肩こりは、僧帽筋と言われる後頭部から肩甲骨に着く筋肉の張りです。デスクワークなど同じ姿勢を続けると、血流が滞り固くなります。 指圧をして循環を改善するのも良いですが、すぐに戻ってしまいます。その理由は、肩甲骨の下側にある脇腹の筋肉が固くなっているからです。 そのため、肋骨や背骨、骨盤をストレッチで動かす事が大切です。では、

          肩こりには脇腹のストレッチ

          内転筋が美しい立ち姿を作る

          4月になり、暖かい日が増えてきました。新生活がスタートした方も多いのでは無いでしょうか? 環境が変わると、緊張して姿勢が縮こまりやすいですね。美しい立ち姿で、好印象を与えられるようにしたいです。 そこで、今回は立ち姿と股関節内転筋の関係を紹介します。 緊張して身構えると、肩が上がり背中が丸まります。背中の丸まりは、骨盤を後傾させ腰が引ける姿勢を作ります。腰が引けると股関節は開き、ガニ股になるのです。ガニ股は内転筋の働きが弱く、O脚に見えてしまいます。 骨盤を立て背筋を

          内転筋が美しい立ち姿を作る

          運動と筋肉痛の関係

          3月になり、新生活の準備が忙しい時期になりました。生活環境が変わると、疲れが溜まりやすいですね。 ところで、皆さんは疲れの解消法はありますか?睡眠や美味しい食事、音楽でリラックス。スポーツで、仲間達と気分転換するのもお勧めです。しかし、運動をして余計に疲れた経験ありませんか? いわゆる筋肉痛ですが、翌日の仕事に響く事もありますね…。筋肉痛が嫌で、運動が嫌いな方も多いのではないでしょうか? 今回は、筋肉痛を改善する方法をご紹介します。 まず簡単に、筋肉痛のメカニズムをご

          寒い季節は股関節ストレッチ

          2023年もあっという間に1ヶ月が経ちました。お正月休みの疲れが出ていませんか? 今回は、寒い日にお勧めな股関節ストレッチをご紹介します。座り仕事の方は硬くなりやすいので、是非ご覧ください。 ところで股関節と聞くと、どんなイメージが有りますか?骨盤と太ももの骨で構成され、動きの自由度が高い関節です。 二足歩行のヒトにとっては、バランスや動力の要です。屈伸や内外転、左右の回旋運動を行います。 股関節の動きに関わる筋肉は、お尻や太ももです。下半身の大きな筋肉なので、キーポ

          寒い季節は股関節ストレッチ

          アンチエイジングにはスクワット

          2023年が始まりました。気持ちを新たにスタートしていきましょう。 今年は身体をしっかり鍛え直してみませんか?とは言え、まだ寒い日が続き屋外での運動は辛いです。 そこで、今回は自宅でできる若返り運動をご紹介します。それは、下半身のトレーニングで有名なスクワットです。実は、足腰を鍛えるだけでなく、若返りも期待できるそうなのです。 皆さんはホルモンと聞くと、どんなイメージがありますか?男性ホルモンや女性ホルモン、または焼肉でしょうか… 近年の研究で、筋肉を刺激するとホルモ

          アンチエイジングにはスクワット

          血圧コントロールに必要な3つの習慣

          あっと言う間に今年も残りわずかとなりました。年末になると暴飲暴食に注意したいですね。寒い季節は、血圧変動が大きくなり体調管理は重要です。 今回は、血圧コントロールに必要な3つの習慣をご紹介します。 まず一つ目は食習慣。皆さんご存知の通り、塩分を控える事が重要です。具体的には、1日6g未満を日本高血圧学会は推奨しています。ただ適量は必要で、まずは男性8g、女性7g未満を目指しましょう。 具体的には加工肉や干物、漬物や佃煮を食べすぎないよう意識します。また、野菜や果物はナト

          血圧コントロールに必要な3つの習慣

          握力低下は危険サイン

          寒い季節になると、身体が強ばりますね。年末が近づき忙しくなると、運動不足になりやすいです。 ところで、学生時代に握力を測った記憶はありますか?最近の握力がどの程度か把握している方は少ないと思います。 そこで今回は、握力の重要性について記載してみます。高齢者の方と関わる機会が多いと、握力が落ちたと良く聞きます。具体的には、瓶やペットボトルの蓋が開けられない等です。その様な方々の握力を測定すると、10kg未満の事が多いです。 手首の骨折後やリウマチなどは例外ですが、握力低下

          猫背ってダメですか

          10月になり、過ごしやすい季節になりました。夏の疲れが出て、ダラダラ過ごしていませんか? 秋は食欲ですが、食べすぎは体型に変化が出ます。さらに寒くなると、上着を着るので油断しますね。 今回は、猫背姿勢と身体の関係をご紹介します。 猫背と聞くと、大柄男性が背中を丸めるイメージでしょうか?背中に目が行きますが、首、肩甲骨、骨盤が重要です。背中が丸い姿勢は、顔が前に出て顎が上がります。そうなると、首の後の筋肉が張り、肩こりの原因になります。 次に肩甲骨ですが、背中が丸くなる

          口腔ケアが免疫力を引き上げる

          まだまだ残暑で寝苦しい日がありますね。睡眠時間が短くなると、疲れが抜けず免疫力が低下します。 話は変わりますが、みなさん1日に何回歯磨きをしますか?実は、歯磨きは適切なタイミングがあるのをご存知でしょうか。 口の中に細菌がたくさんいるのは、歯磨き粉のCMでよく見ます。この細菌は、口を開けて寝ている夜間に増殖すると言われます。口腔内にキズがあると、増殖した細菌が体内に入り免疫を低下させます。また、不衛生な状態で誤嚥をすると、肺炎リスクも高まります。 これらを考慮すると…

          口腔ケアが免疫力を引き上げる