もやもや駐妻My Story⑦ ~キャリアロスは突然に~レールから突然降ろされた39歳ママ
最初の試練は子連れタクシーで病院へ
飛行機がシンガポールについて、夫が先に入居しているコンドミニアムへ移動する時は夜でした。長女の体調がひどい状態のままだし、次女は移動疲れで抱っこをせがむし、車移動も嫌いな子どもたちはタクシー移動に泣くし、もうクタクタのまま部屋へついたのを今でも覚えています。
そして翌月曜日に長女を病院に連れて行かなくては…となったものの、夫は仕事へ。「え？いきなり1人でタクシー移動？どうやって乗ればいいの？」といういきなりの試練。体調悪い長女と、2歳児を連れて、道端で何とかタクシーを止めて、日系病院の地図を見せて、なんとかたどり着けました。今から思えば、タクシーアプリで簡単に呼べるし、決済もアプリに登録したカードで払えるし、他のどの国よりも安全で簡単にタクシーに乗れる国なのに(笑)
そこから1か月ぐらいは、毎日不安な気持ちのまま、ベビーカーでスーパー散策をしてどこで何を買えるかを調査したり、長女の小学校が始まって早起き&弁当作りに悪戦苦闘したり、慣れない海外のキッチンで汗だくになりながら料理したり、あっという間でした。（キッチンはメイドさんが使用する前提なのでエアコンがなかったのです…）
英語がそこまでできるわけじゃないけれど、駅や町中の看板が読めるのはまだよかったです。でも、いわゆるシンガポールイングリッシュ＝〝シングリッシュ”が聞き取れなくて。中国語を話しているかのような英語で、ちょっとした会話もドキドキでした。
ママさんとの関係作りに悩んだ２か月目
食生活の目途がたって、2か月目に襲ってきたのは人間関係の悩みでした。知り合いゼロの海外生活。39歳でゼロからの友達作りはなかなかハードルが高い！幸いシンガポールは日本人が多く、コンドミニアムにも30組ぐらいは住んでいました。また、日本人学校なので小学生は朝、1台の大型バスに乗って学校に行くため、毎日他のママさんとお会いするので比較的、繋がりは出来ていくのですが…。私自身がずっと働いていて、保育園ママしか経験していないので、バスを見送ってママが立ち話をする幼稚園ママ的な風習になんともなじめず…。まだお互いのことをよく知らないから、何を話していいかもわからなくて。皆さん残っているから部屋に戻りたくても戻りづらくてもやもや…。
一緒にあちこち出掛ける約束をしている方もいるのですが、私はまだ2歳児がいて遠出もしづらく、会話には遠慮気味にしていました。でも、子ども達が帰ってくる前の午後2時頃、ママさん集団がどこかから帰ってくる場面に遭遇した時は、「あ、私だけ誘われてないのか」と、なんともいえない、悲しいというか寂しい気持ちになりました。他に知り合いもいない狭い駐在妻コミュニティの洗礼を浴びた感じでした。
その時、私が感じていた、「仕事をしていない自分自身に感じるモヤモヤな気持ちを話したい、誰かに分かってもらいたい」という気持ちが溢れそうになっていたものの、そういった深い部分の話をできる人がいなかったというがさらに辛かったんですよね。「わかるー！」って共感してもらいたいけれど、「夫と同じ会社だったけれど、私が仕事を辞めてきた」と話をしたときに「えー、そうなんだ、仕事していたんだね、すごい！」ってあるママさんに言われたことがあって。「え？ワーママってまだ日本でマイナーなの！？」とびっくり。たまたま、かもしれないけれど、周りのママの8－9割がもともと専業主婦の方でした。だから余計に自分のもやもやの気持ちを話題にすることができず、表面的に感じる人付き合いに正直しんどくて。この先どうなるのだろう、新しい土地で、新しい人間関係を作っていく難しさに悩みました。
夫に悩みを話したくても、夫は夫で、初めての海外での仕事、新しい同僚や部下たち、新しい職務のプレッシャーにもういっぱいいっぱいな様子で。インド人やシンガポール人、多国籍な部下との信頼関係づくりに悩んでいる様子で、きっとそれに比べたらたいしたことのないママ同士の関係づくりの話題なんてとてもできる感じではなくて・・・。どんどん一人でため込んでいきました。
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渡航前・駐在帯同中・帰国後の帯同Familyが感じる不安やもやもや…
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私もたくさんのもやもやを感じながら６年間の駐在帯同生活を過ごしました。試行錯誤しながらも、そのもやもやに向き合って、乗り越えたからこそ、今の私があります。お気軽にご相談くださいね。
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