猫被り系パワハラ上司を打ち倒せ2
課長に心を許し始めた頃、妙に課長からの頼みごとが増えた。それも面倒な書類作成ばかりだ。最初は「会社全体が忙しくなってきたのかな?」と思う程度であったが、日に日に増えていく仕事に不信感を抱くようになった。
「最近、お前だけ仕事量がやたらと多いが大丈夫か?」そう声をかけてきたのは、同僚の中田だった。こいつはうちの部署の中でずば抜けて優秀で、どんな仕事でも卒なくこなす。入社数ヶ月にしてもう昇進の話まできているとの噂だ。
「中田さん、僕は大丈夫です。」「そうか。」相変わらずぶっきらぼ