令和3年司法試験まで後10日で思うこと。
大体数の予備合格者であったりロー修了生であれば、直前に迫る試験に向けて最後の追い込みをしていることだろう。不安や焦りがある中でも最後の気力を振り絞り、合格することを信じて頑張っているはずだ。しかし、私の実力を冷静に分析すると、情けない話であるが残念ながら到底合格水準まで至ってないと評価できる。間違いなく今年の本試験は来年のための予行練習に行くようなものになるだろう。気分は憂鬱だ。私以外の方でも同じような気持ちを持っている方はいるのだろうか。
今まで勉強をしてきてなかったわけではないが、改めて一年を振り返ってみると、昨年に患った病気や手術、その後の後遺症の影響による体調不良で万全な状態で勉強できる日が少なかった。これは単に言い訳になってしまうのだろうが、万全な状態で日々勉強できることが、モチベーションの維持にとても大切なことがここ数年で分かったことの一つでもある。
ローを同期入学し、いち早く修了し一発合格した友人に、来年の試験に合格するために、今更ながら勉強の仕方の相談もしていた。何年も勉強してきて今更こんな相談もすることは恥ずかしくもあり、情けなく思う。相談された友人も何を今更、こんな相談をしているのか。思っていたことだろう。
時間を費やしてきた割りに思うように実力が備わってこない場合、どうしてもこれまでの自分の勉強の仕方が間違っていたのではないか。という疑心暗鬼に陥ってしまう。とある先輩が、「たとえ時間をかけて勉強しても、その勉強の仕方が間違っていたら、合格という目標達成にとっては全く無駄な時間を費やすことになる。」と言っていたことを今になって思い出す。今の私は、まさに先輩が言っていたことになってしまった。
私は社会人の経験を有しているが年齢は40歳を超えている。もう時間的にも経済的にも、それ以上に精神的にも限界が来ている。残されたH Pは少ない。合格後の不安も募るばかりだ。あらゆるものを我慢して勉強にだけ集中してきてた生活にも限界を感じている。そんな状態だからだろう。出てくる考えも言葉もネガティブなことばかりだ。しかし、こんなことではダメだと思いながら勉強は続けている。最後の希望である、これまでの辛い日々が、最後は笑いに変えられることを願って。
現在、司法試験の合格を目指して勉強している方で、自分と同じように自分なりに勉強していてもなかなか成果も出ず、自分の勉強の仕方にも不安を持ち、迷いすら感じている方、そもそも司法試験の勉強を継続することに迷いを感じている方もいるだろう。年齢的にまだまだ若い方なら頑張り続けることも正しい選択だと思う。年齢的にもそれなりの方なら勇気ある撤退も正しい選択だと思う。司法試験合格だけが人生ではないからだ。では、私はどうかというと、正直分からない。年齢的に弁護士しかなれない私が晴れて弁護士になった後に食べていけるのかという心配もある。もちろん、このまま不合格を続ければ、社会人としてリカバリーするには致命的な年齢になるのは間違いないからだ。
初めての投稿で、ネガティブな内容だけになってしまい、これを読んでいただいた方には大変申し訳ないと思う。ただ、もし自分と同じように悩んでいる方がいるとしたら、お互いに励ましあっていければ有難い。
初投稿の最後に改めて書いておきたいのは、今の自分の唯一の希望は、どんなに今が辛かろうが、最後に笑いに変えられたら、今の辛い時間も生活も報われる日が来るのだろうと思って、今を生きるしかないということだけである。
今後は、ロースクールの生活やこれまでの勉強のことを含めて、不定期に投稿していこうと思う。合格者ではないので、自分の失敗談や周りの合格者から得た情報や自分が観察してきて感じたことを書いていきたい。そして、今年の合格は難しいだろうが、22年の試験合格までの奮闘日記を書いていこうと思う。いささか決意表明としては勢いもなく弱いもであるが、初投稿の最後に書き留めて、今日は終わりにしたい。
今勉強に励んでいる人や悩んで苦しんでいる人がいれば、苦しんでいるのは自分だけではないと思いながら、これからの投稿を読んでいただければ幸いだ。合格者やできる人に相談しても分かって貰えないことを多々あるだろう。そんな方々に共感が得られるような内容であれば幸いである。