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2021年総括:オタク活動は楽しい

年の瀬ということで、今年の振り返り。神社での巫女バイトから始まった2021年も長かったようでもう終わりである。今年もたくさん本を読んで映画を観て美術館を巡った。

今年は試写会がよく当たる年で、特に11月には映画館での試写会に3回ほど行った。うち2つはイベント付きで、東京に通算5年ほど住んでいるのにも関わらず初めて芸能人を間近に観た。中高生のときによくドラマで観ていた多部未華子にお目にかかれたのは感無量だった……。

住環境の変化に再就職、エッセイ投稿デビュー、映画学校に通い始めるなどいろいろあったが、2021年をひとことでまとめるならば「とことんオタク活動に生きた1年」というところだろうか。

おおよそオタク活動というものとは無縁の人生を送ってきたし、これから先もそうだと思っていた。どちらかといえば、オタクというものにちょっとばかり偏見のようなものすら持っていたと思う。

そんな私も今やオタクの端くれである。好きな作品のグッズを買い集めたり、特別展示やコラボカフェに行ったり、上映会の抽選に応募したり、新しい情報が出るたびに盛り上がったり。3年前の自分に話したらどんな反応をするだろう。人生何が起こるか自分にすら予測不可能なのだと、身をもって感じている。

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オタク活動が日常の大半を占めるようになってから、人生わりと楽しい。オタクは楽しい。これに尽きる。

ここ1年の私を振り返ってみる。中国アニメ『羅小黒戦記』の映画とWeb配信アニメを観て、外伝の漫画『藍渓鎮』を読んで、同じアニメーションスタジオの作品を観て、グッズを中国から代行会社を介して輸入して、中国語の勉強を本格的に再開した。さらにはまだ日本ファンの少なそうなアニメを観たり、中国の動画配信サイトで新しく始まるアニメ『時光代理人』をリアルタイムで追いかけたり、アニメに飽き足らず再生回数100億回を突破した配信ドラマ『陳情令』も観たり、そのドラマに出てくる料理を作ってみたりもした。莲藕排骨汤 (蓮根とスペアリブのスープ) を何度作ったことか。美味しくて今や大好物である。

料理を作るために今まで自分では買ったこともなかった食材も買ったし (見出し写真はそのひとつである八角)、中国の風習に倣って中秋節には月餅を買ってみたり、アニメのスポンサーになっている商品を買ったり、確実に食生活の中華比率が高まっている。この半年くらいは最低でも週に1回は餃子か春巻きか蓮根を食べている気がする。

海外の作品ということも相まって、今まで知らなかった世界を開拓しつつある。これがまた楽しい。

非人哉(ひとにあらざるかな)』という作品を観て、『封神演義』を読んだ。『封神演義』なんて『西遊記』や『三国志演義』なんかに比べたらマイナーだが、日本でもアニメが作られたりまあそこそこファンがいるし、名前くらいは聞いたことがあった。そんな作品をこんなきっかけで読むとは思わなかった。そして密かに中国古典ブームが私の中で巻き起こりつつある。

中国というと、あまりよくない印象をもつ人もいる。実際、私も大学生のときに北京を訪れるまではそうだった。ヨーロッパなんかはわりと抵抗なく行けるのに、北京留学を決めたときはもう行くと決めていても若干腰が重かった。行ってしまえばなかなか楽しかったし、今や海外渡航解禁時には真っ先に行きたい国である。

さて1月の予定はというと、またもや試写会が2本、そして待ちに待った『時光代理人』の日本語吹替版の放送が始まる。外国語で観ていた作品でまさか吹替が制作されて地上波で観られる日が来るとは。海外の日本アニメファンの気持ちを噛みしめている。「世界が驚嘆したタイムサスペンス・アニメーション」、先行上映会も楽しみでしかない。

2022年も初っ端からまた楽しい予定が詰まっている。オタク活動からの良いスタートになりそうだ。来年も元気にオタク活動をしつつ頑張っていこうと思う。心の中にはいつも推しを。

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