私が可愛いと思う言語「スワヒリ語」
スワヒリ語の話をしても、ピンとこない人が多いのではないかと思うのですが、とても響きが可愛い言語なので、その魅力を知っている(覚えている)範囲で紹介をしたいと思います!自分の思い出話も含めるので、こちらも自分の東アフリカ経験記録のノートとなります。私よりスワヒリ語上手な日本人は沢山いると思うので、少し恥ずかしいのですが、少しでも自分の思い出の中の東アフリカ、ケニア、スワヒリ語の良さを文章として残したくて、書きます!
ライオンキングで出てくる「ハクナマタタ」や「ジャンボ」、どこかで耳にした事のある「ポレポレ」、アフリカで動物に会いに行くツアーを指す「サファリ」という言葉、実はこちら全てスワヒリ語です!
*自分のケニアでの体験をベースで覚えたスワヒリ語について、記憶を辿りながら話しているので、間違っている部分など、地域限定の用語など扱っている可能性があります。ご了承ください。
スワヒリ語とは、、
そもそもスワヒリ語とは、、、という人のために!スワヒリ語は主に東アフリカで使われている言語です!とは言っても、国によっても使われている頻度は違って、私の限られている経験だとケニアとタンザニアで主に使われいる言語なのかなというイメージを持っています!正直この二国以外はルワンダしか行った事なくて他国の事情は詳しく分からないのですが、ルワンダでは全く使われていませんでした。一人で行動していた事もあり、自分の覚えたスワヒリ語に頼って動いていたのですが、ルワンダのタクシーのおじさんによると「きっと僕より君の方が詳しいよ!ここでは通じないよ。英語のほうが通じるよ」の一点張りでした。
しかし、ケニアとタンザニアでも大分スワヒリ語は違います。タンザニアのスワヒリ語の方が文法に忠実で、タンザニア人から聞いた話だと「私達が話すスワヒリ語が本物の綺麗なスワヒリ語だよ」とのことです。
逆にケニアはとても文法がルーズです。私にとっては、ケニアのスワヒリ語も十分難しかったですけどね、、、比較的簡単な理由は、スワヒリ語がもともと地域ごとに独自の部族語を使っている部族が部族同士コミュニケーションを取れるために導入された共通語に過ぎないからです。「他の部族の人とコミュニケーションを取れる」というのが、一番の目的だったため、使いやすいように単純化されたのかなと思っています。また、ケニアでは英語も公用語として使われている背景があり、スワヒリ語のみで話すタンザニアより、日常会話のための言語にも感じました。よって、独自のスワヒリ語の方言に加え、タンザニアに比べケニアでは文法が少し崩れた状態で定着したのではないかと思っています。このような言い方はケニア人に怒られそうなので、ケニアでは独自の簡単なスワヒリ語が発達したという表現が一番適切かもしれないです。
私はケニアで、同じボランティアスタッフに頼ったり、スワヒリ語を現地の人からスパルタ方式で早口で叩き込まれたり、優しい英語の話せる子供たちに寄り添って教えてもらったので、私が学んだスワヒリ語はケニアのスワヒリ語です。
なので、タンザニアに行った時は、「スワヒリ語話せるの!すごい!」という流れから、少し話していると「スワヒリ語が間違っている」とブーイングを受けたりもしました。以下の画像は、私がケニアで教わったスワヒリ語をタンザニアで仲良くしてくれたホテルスタッフによって正されていたものです!冗談込み込みなので、悪しからず!!!←重要
「沢山」という意味の「mingi」が「nyingi」に正されました。違う事を知った当時の私はカルチャーショックでした!「ミンギじゃないの、、、え??」と今でも思っています。
ケニアに残る部族語(話逸れます、、)
私はどこかの場所に行く時、国家単位で行く場所を認識することが多いですが、私はケニアに行って、まだまだ部族の名残りがあることに気づき、国家単位ではリアルなその国の社会を把握することはできないなと改めて感じさせられました。そんな一国の社会の多様性が露わに出ているケニアに面白さを感じならも、感動もしました。
実際、ケニアで私が現地の人と交流しながら頑張って身につけたスワヒリ語も、私が住んでいた地域で使われていた部族語が混ざっていたと思われるスワヒリ語です!
特に印象的な表現が一つあります!日本語と共通する表現の仕方です!なんと語尾に「かな」をつけると、日本語で使う「かな」と同様、文章が疑問形になる表現です!
知らない言葉が沢山並べられて早口で話されて、最後に「かな〜ぁ↑」と意見を求められた時、何言っているか分からなくても、私はいつもとてつもなく可愛いなと思っていました。子供たちの「かな」も可愛いのですが、真面目そうな男性のスタッフが語尾に「かな」をつけるとギャップが凄くて、またそれも可愛かったです。
またスワヒリ語ではなく、現地の部族語を覚えて、市場などで挨拶をすると、やはり現地の文化を尊重し、本人たちに興味を持っている事が示せるので、凄く好感が上がって、笑顔で会話が弾みました!このような経験もあり、私は現地の言葉を覚えることが異文化交流においてとても大事だと感じています。
*タンザニアもマサイ族がいたり、部族社会だと思うので、私は行っていないため知らないのですが、スワヒリ語以外に使われいる言語がある可能性は高いと思います。あくまでもこちらのノートは主に思い出記録を兼ねたちょっとした紹介文です!
可愛いスワヒリ語
では、本編に入りたいと思います!!可愛いスワヒリ語集!とは言っても、思っていた以上に私がスワヒリ語を忘れていて、、思い出せないです汗
とにかく何より知ってもらいたいのは「元気?」という挨拶として使われいる有名な「ジャンボ」、こちら実はほぼ観光用語です!!現地の人同士の会話で「ジャンボ」は聞いたことないです、、むしろ「ジャンボ」と言われた時、私は「観光客じゃない!なめないで!私ちゃんと話せるから!」と思っていました。
普段は「マンボ」と言います。そして「元気だよ」の返しとしては「ポア」と言います。「ポア」という響き可愛いですよね!そうです!私が伝えたいスワヒリ語の可愛さはこういう「ポア」みたいな言葉です!白黒の文章で可愛さが伝わるのかは怪しいですが、、
「大丈夫」「なんとなるよ」の意味の「ハクナマタタ」も同様、あまり日常生活で聞かない表現です!代わりに「ハイナシーダ」と言います!なのでマサイ族の村へのツアーなどで、「ハクナマタタ」と言われた時、「頑張って観光客が喜んでくれるような事をしようとしているんだな」とポジティブに思ってください!
あと、「ポレポレ」も有名ですよね!「ゆっくり」という意味の形容詞です。「ポレ」だけだと、「ごめんなさい」の意味になります。「本当にごめん」と言いたい時は「ポレサーナ」と言います!「サーナ」は「とても」の意味を持つ副詞です。こけたり、怪我をしたり、くしゃみをした時にも、ケニア人はみんな同情の意味を表すために「ポレサーナ」と言います。最初は「私が勝手にこけたのに、なんで謝るの」と思いましたが、思いやりのある言葉の使い方で、スワヒリ語の素敵な部分でもあるなと思うようになりました。
話を可愛いスワヒリ語に戻しますと、、他には「ララ」という「寝る」という意味の動詞もあります。「私は寝たい」という時「ニナタカクララ」と言います。初めて聞いた時、「クララ?可愛いい!」とキャッキャして、このフレーズをすぐに覚えました!
ちなみに「ニナタカク+動詞」は「私は〜したい」という意味になります!
また、スワヒリ語では時制詞の前に着く副詞(?)によって主語を明確にすることができるので、省略されてあまり使わないのですが、一人称の「私」はスワヒリ語で「ミミ」と言います!自分のことを指して、「ミミ」というケニア人、とても可愛かったです。
他にもよく使う動詞で可愛いのは、「食べる」の意味の「クラ」だったり、「料理をする」の意味の「ピカ」です!
また、「これは何?」と日常で私がよく使っていたフレーズは「イニニニ」も凄く可愛い音の並びです!ちなみに、私が慣れるまでに苦戦したスワヒリ語は「ナニ」が「誰」という意味で、日本語の「何」はスワヒリ語で「ニニ」という事です!ややこしい汗
もうこれを知っただけでも、可愛いフレーズが少し分かるようになります!
「トゥタピカニニ?」「何のご飯を作るの?」
「シジューイ」「分からない」
「ニナタカククラチャパティー」「チャパティーが食べたい」
「サワサワ。ニタピカチャパティー」「分かった。チャパティー作るね」
伝わりますかね、読み上げた時の可愛さ、、、伝わっているか不安ですが、スワヒリ語は本当に可愛くて、長期短期関係なくケニア、またはタンザニアに行く人には少しでも是非覚えてもらいたいです!現地の観光業に携わっている人は、基本「ジャンボ」ではなく「マンボ」と声をかけるだけで「え?スワヒリ語分かるの?興味あるの?」と喜んで、仲良くなれます!また、その人出身の部族語での挨拶も聞いて、覚えるとより距離が縮まります。
番外編
触れるか触れないか迷ったのですが、ケニアに行くと必ず会う言葉なので、紹介だけしようと思います!
「Mzungu」「ムズング」
元は白人を指す言葉ですが、普通にアジア人にも使われます!人種差別にあたる言葉なのか否なのかは、正直微妙なところです。場面によっても大分変わります。日本人が日本国籍ではない人を、何気なく「外人」と呼んでしまう感覚と同じでしょうか。
田舎だと歩いていると、やはり目立つので、よく「ムズング」と呼ばれたり、話をされているのを聞きます。私は基本気にしない性格なので、スルーするか、絡んできたら「ハパーナ。ジャパニーズ」「違うよ。日本人だよ。」と返します。基本的には「へー」みたいなリアクションで終わります!
「チャイニーズ」ともよく言われますが、それも同じように返してます!あと、ジャパニーズと言って、伝わらなくても、仕方ないと思ってください!また、日本人なのにチャイニーズと呼ばれるのを嫌に思わないでください!日本人がケニア人とタンザニア人の違いが分からないのと一緒です!むしろ、「アフリカ人」という認識しかできない日本人の方がある意味酷かったりします、、、お互い様ですね
日本を説明するのであれば「スズキ、イスズ、トヨタ」などの車の名前を挙げると基本なんかはリアクション返ってきます!
私の苗字は「鈴木」で、やはり名前の覚え方が車の会社を通してなので、ケニア人のスタッフに一度間違えて「イスズ」と呼ばれた事もあります。当時、日本人ケニア人全員がその出来事に爆笑してしまい、それから一時期私はケニアで「イスズ」と呼ばれていました。
私が知っている仲間の中では、「チャイニーズ」と言われて、「ウェウェ二チャイニーズ」「君がチャイニーズね」と返した強者もいたりします、、、面白かったですが個人的にはあまりお勧めしません、、
FIN
多分、スワヒリ語の可愛さあまり伝わっていない気がするのですが、眠いのでここで終わりにしようと思います!最後の締めは、私が属してたNGOの車に書いてあったスワヒリ語のことわざで締めたいと思います!
「ハラカ、ハラカ、ハイナバラカ」
「焦って急いでも遠回りになる」という意味です。是非スワヒリ語もゆっくり、確実に、可愛さを噛み締めながら単語一つ一つ、少しでも馴染みのある言語になればなと思っています!
私はこのノートを書きながら、ケニアにいた思い出に浸って、スワヒリ語を早口で鍛えてくれた、美味しいチャパティーを作る、さらには作り方まで教えてくれた、そして私の火傷のリスクには共感もしてくれず「熱い」という私を楽しそうに笑って見ていた、Pさんとその横によくいたCさんがとても恋しくなりました。