寺カフェ蓮ワーク
秋晴れの穏やかな日、凛として美しいハスが咲きました。
分かち合いにご参加下さった方に「蓮ワークはもうご予定ないですか?」とご連絡いただき、昨日蓮ワークをご一緒させていただきました。
※寺カフェ蓮ワークは随時受付けています。(大切な人を自死でなくした方。)お子さま連れの方も大丈夫です。お気軽にお問い合わせ下さい。
ワークの前にお参りしましょうかと本堂の前で手を合わせていると、「良かったら中に入って見ていくといいよ。」とお寺のおじさんに声をかけていただき、本堂の美しい祭壇の前に座りながら、最近のできごとや今の思いを話され、静かに耳を傾けました。
ここには湧水があるのよ〜と、彼女の背中を浄めたり、境内を歩きました。
風にそよぐ優しい木々のざわめき、鳥のさえずり、漂う御香の香り、この空間、ここにいる人達の優しさも、ここでの蓮ワークの時間に必要な要素なんだなぁと感じます。
そして蓮ワーク。
不器用だからと仰っていましたが何のなんの。丁寧に色を選びながら、1枚1枚、上手に花びらを重ねていらっしゃいました。
正直で強がりも偽りもない‥ありのままの心が咲かせた、彼女らしい今の蓮だと思いました。
美しいトルコの硝子カップの美味しい柚茶にローズのお菓子でひといき。柚もお寺で採れたもの。爽やかな香りに癒やされますよ。
この日も絶妙なタイミングで声をかけてくれる方がいたり、心があたたまる言葉をかけてくれる方がいました。ひとむかし前にはあった人との繋がりがここにはあり、これもひとつひとつ偶然ではないご縁なのだなぁと私は思います。
魔法のように問題が解決する訳ではありませんが、それでも少しでも心が緩み、少しでも安らぎを感じるときを遺族同士で過ごす時間、思いを言葉にする時間は心に良い影響を与え、それぞれが歩んでいく明日へと繋がっています。
そして私の心にもあたたかなものが流れ、新たな自分の内面にきづいたりしています。
それが当事者間の相互扶助なのだなと思います。
行政や福祉機関の支援でもない、治療でもない、「何か。」そこを私はしていきたかったのだなぁと改めて気づいた日でもありました。
ハスワーク、おつかれさまでした。大師茶屋さん、遍照院の皆様。優しいひとときを共にしてくださり、本当にありがとうございました。