46万回のありがとう #44 もし生きて帰れたら
これはワタシが46万回のありがとうを言うまでの過程で起きた奇跡の記録。
44日目。
冷たい空気で1日が始まる。
ここのところ、戦争映画ばかり観ている。衝撃的な映像が脳裏に焼き付いて、眠りが浅い。
それとは裏腹に、平凡な毎日に愛おしさと感謝が増す。
戦争映画に限らず、歴史が好きなワタシは、一つの歴史映画から派生して色々なことを知りたくなる。Amazon様様で、その度に歴史の本が増える。時代も様々だ。
江戸時代では平均寿命が38歳だったそうだ。
今の時代、平均寿命は80歳超え。
太平洋戦争で神風特攻隊や人間魚雷回天で命を失った人たちの多くが10代後半〜20代半ばの若者たちだったそうだ。
将来どんなことをしたいかの夢を語る時、「もし生きて帰れたなら」という枕詞をつけなければならなかった彼ら。
胸が張り裂けそうになる。
平和は当たり前ではないと、静かで冷たい灰色の空を見上げる。
明日生きれるかどうかもわからず、無数の敵の飛行機に怯えながら日々を過ごしていた時代。「生きたい」と言ってはならない毎日とは。
朝から重くなってしまったが、そんな思いを振り払って、おはようのLINEを彼に送る。
アメリカ人である彼と日本人であるワタシ。
かつては敵同士だ。
なのに誰よりも居心地がよく、なんの因果か、お互い歴史好きであることが2人を結びつけた。
その彼もホスピスで生きながらえている母との別れにいよいよ決心がついたようだ。多くの葛藤と自問自答を繰り返しながら。
生きるとはなんだろう。
今日はそんな日らしい。
生まれた時からみんな死に向かって生きている。
なのに、何のためにみんな戦っているのだろう。
他の人よりいい暮らし、他の人よりたくさんのお金、他の人より良い物、いい仕事、いいお給料。誰と比べているのか。その先に何があるのか。
死んだら持っていけない。
でも、好きな人たちと一緒に過ごした時間や人から贈られた言葉、一つ一つの記憶は誰もワタシから奪えない。人に喜びを与える人はたとえ死んでも誰かの中で生き続ける。
ワタシにとっての生きる意味は、どう過ごすかよりも誰と過ごすかにかかっている。大好きな人たちにどれだけ喜んでもらえるか、どれだけの愛をあげれるかだ。
平和な今にありがとう。
そんなことに気がつけたのもありがとうのおかげさま。
これを読んでくださる方にありがとう。
スキくださる方にもありがとう。
ありがとうは言われた側も徳が積まれていくそうです。
46万回のありがとうまで残り34万6000回!