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精神病院に入院した、シンママさんの、「一輪のバラの花」とは...?
精神病院での入院体験が、少しずつ、読まれているので、もう少しだけ、お話させて下さいね。
二回ほど、母方の実家がある、佐賀の病院に入院しました。一回目の入院の時は、ひたすら落ち込んでいて、患者さんともお話せずにいましたが、二回目の入院のときは、ビッグバン!が起き、結構、社交的に振舞っていました。
解放病棟には、中庭があって、夜に出ると、若い一組の男女がいい感じの雰囲気で話していました。女の人の方が、チューリップとゆう昔のバンドの「サボテンの花」を歌って、歌詞を引用して、「ほんの小さなことで愛は傷ついたんだよ。」と言っていました。ぼくは、入院前に、「ダイ・ハード3.0」とゆうアクション映画を観ていたので、中庭のベンチに潜り込み、「爆弾だ、伏せろ!」と叫びました。アタマがおかしいのは、分かっていますが、そうゆう病気なので、ゆるしてね。別の女の子が、ぼくの顔見て、ニヤッーとしていましたが。
その後、ダウンタウンとか、思想家の柄谷行人の話をして、気の合ったおじさんが間に入って、「サボテンの花」の女の人とも、話すようになりました。彼女は、シンママさんで、リストカッターで、「海辺で神様の声を聴いたっちゃ」、と言っていました。若い精神科医のことを、「○○ティーチャー」と呼んでいました。多人数で、テーブルを囲んで、その方が、ハッピーターンを皆んなに配っていたので、「あなたは不幸なんでしょ?」と言ったら、笑いながら、そうだ、と仰っていました。そのころ、ぼくは安冨歩とか読んでいた経緯から、「星の王子さま」の話をしたら、そのひとは、「一人息子が一輪のバラで、わたしは、星の王子さまなんだよ」と言ってらしたので、きっと愛情の深いひとなんでしょうね。
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先述のおじさんは、エナジードリンクのモンスターを飲んでいたのですが、彼女はその空き缶を集めて、駐車場の車にしまっていました。捨てる/捨てないで、病院のスタッフさんとも揉めていました。きっと記念だったんでしょうね。おじさんには、入院中が花、と再三、申し上げたのですが、判ってもらえず、退院されてから、気づいたみたい。やっぱり、女の人の方が、賢い。
今では、皆んなと、連絡取れませんが、思い出は一生残るよ。