![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39713478/rectangle_large_type_2_733cba8f2b5cd980b30feb74e53a0ed0.png?width=1200)
ピアノ嫌いの #音楽の履歴書
今日はひさしぶりに音楽noteを書いて見たいと思うyo。というのも、こないだ、maykeちゃんにnoteに面白いハッシュタグがあるよと教えてもらった。
なんでも、音楽と自分の関わりをnoteにするハッシュダグだそうだ。なんかちょっとおもしろそう。
好きな曲を並べるのもなんなので、わたしの人生の節目を彩った音楽というテーマで書いてみようかと思う。
大嫌いだったピアノ教室
音楽にはじめて直接に触れたのは、近所のピアノ教室だったと思う。物心つくかつかないかのころ教室がただ楽しかった。(出されたお菓子が目当てだったというウワサもある。。。)
ところが、小学生になるとアウトドア派になり、ちまちまと小部屋でピアノなんかを弾いてなきゃならないレッスンが苦痛でしかたがなかった。引っ越したことで、友達感覚で遊びに行く近所の教室から、企業の運営している教室に変わったことも影響したのかもしれない。バイエルっていうピアノ教本の定番があって、それをやった記憶はあるのだけれど、毎回レッスンには遅刻していくし、自宅練習をしていかないので一向に進まなかったことしか覚えていない。
単調な練習曲が多くて(個人的感想です:笑)とにかくつまんない。先生も見かねて「好きな曲(弾きたい曲)ある?」なんて聞いてくれたのだけど、そもそも音楽に気持ちがないものだから「うーん。ない。」とそっけなく答えてた気がする。。。いま思うと申し訳ない。
後になって聞いた話だけれど、同じ教室に通っていた弟は、好きなアニメの主題歌を先生に弾いてもらってそれをカラオケ代わりに歌って踊って、レッスン後は事務所でお菓子食べて帰ってきたと、まんざらでもなかったと話していた。どのみち問題児だったのだろう。
ピアノはほとんど弾けないけれど、耳はそれとなく育っていたようで、後の音楽履歴に大きく影響することになるのだが、小学生のわたしにはそんなことは知る由もなかった。
戦場のメリークリスマス
そんなピアノのイメージを払拭した曲との出会いがあった。
中学になり、わたしはブラスバンド部に入部した。ピアノ嫌いだったのにブラスバンド部に入部したのだから人生何があるかわからない。言うなれば合奏には独りで演奏する音楽とは違った魔力がある。70人ほどで編成された楽団がいっせいに音を鳴らしたとき、そしてその和音にめいっぱいの自分の音が溶け込んでいくさまは、これまで全く経験したことのない融合と陶酔の刺激をもたらす。初めての合奏で圧倒されたわたしは心の震えが止まらなかった。(ブラスバンドの話は以下省略。)
話をピアノに戻そう。
ある時、同期が部活終わりにピアノを弾いていた。部にはピアノを弾ける人が多かったからそれ自体はめずらしいことではないのだけども、この時に弾いていた曲がなにせカッコよかった。
ピアノはひっそり陰険に楽しむものではなく、めちゃカッコいいものなのだ!頭をガツンと殴られた思いがした。
それが、坂本龍一教授の「戦場のメリークリスマス」だった。
部では2つの音楽室と小さなホールを毎日独占して使えた。恵まれたことに、そこにあったグランドピアノをいつでも自由に使うことができた。その日から、部活終わりに毎日「戦場のメリークリスマス」だけを猛練習した。
ピアノを習っていた時にはピアノを自分から練習するなど考えられなかったことが、ある日突然起こった。
音楽の力って凄まじい。
はじめてのCD ー ホルスト組曲「惑星」
はじめて手にするCDは誰にとっても最も思い入れのある瞬間のひとつになる。わたしの場合はじめて買ってもらったCDは、ホルストの組曲「惑星」と、映画音楽のオムニバスCDの2枚だった。
「惑星」のCDは、白い背景の真ん中に惑星と宇宙が描かれためちゃくちゃクールなジャケットだった。
このとき、どうして「惑星」を選んだのか自分でもよくわからない。人生初の "ジャケ買い" だったかも知れない。「惑星」っていうのはオーケストラの組曲で、7つある楽章にはそれぞれ惑星の名前がつけられている。ずいぶん後になって、平原綾香さんが「ジュピター(木星)」に歌詞をつけて歌ったことで有名になったけど、この頃は、これほど「惑星」がフィーチャーされるとは全く思っていなかった。
ある意味、先見の明があったのかもしれない!!
さて、、、
有名なジュピターもよいけれど、わたしが当時いちばんすきだったのは「火星」だ。この戦闘的な湧き上がる展開と裏で刻んでいるパーカッションとベースのリズムがものすごく好きだった。
映画音楽 ー ジョン・ウィリアムス
惑星といっしょに買ってもらったのが、映画音楽のオムニバスCDだった。こっちのCDは内容的にちょっと残念で、なんというか安いカラオケ音源のようなものだった。
わたしは映画が大好き。
そして映画音楽といえば、もうジョン・ウィリアムズ師匠しか考えられない!ブラスバンドだったこともあり、当時はジョン・ウィリアムスの曲はもちろんボストン・ポップスなんかをよく聞いていた気がする。
ジョン・ウィリアムスの曲でいちばん衝撃的だったのは、「オリンピックファンファーレ」(映画音楽じゃないけど)。あの抜けるようなファンファーレと、まるで映画のようなドラマチックな中低音の展開。
トロンボーンを吹いていたわたしには、この曲はカッコいい要素しかない。
他にも好きな曲はたくさんあるけれど、ジョン・ウィリアムスが天才だと思ったのは、映画「シンドラーのリスト」を観たとき。これはスピルバーグ監督が手掛けたユダヤ人虐殺を描く全編モノクロの戦争映画。スピルバーグ監督だけでなく、ジョン・ウィリアムスも「ET」や「インディージョーンズ」など、手掛けた映画は軽快でとにかく爽快なテンポのものが多かった。
こんなドス暗い映画の曲が務まるのか?監督も作曲依頼時に迷ったそうだ。
この映画では、なんの脈略もなく家畜のようにただ人が死んでいく心が凍りつくような場面の連続だった。悲惨でも非道でもなく、ただ心が無かった。わたしはこの映画を見終わったとき、強く手を握りしめすぎて指が痛かった。
そして音楽性の心配など全くの杞憂であったと思い知った。人の心を悲しみでえぐるような旋律のテーマ。今でもこの旋律を聴くと恐怖と共に悲しみと愛おしさに涙がこみ上げてくる。
洋楽 ー ドン・ヘンリー
中学でブラスバンドに入ったことで、周りの友達や友達のお父さんなどからCDを頻繁に貸してもらえる環境に恵まれていたかも知れない。ボストン・ポップスや坂本龍一だけでなく中学生のころは洋楽もよく聞いた。今思えば、きっと友達のお父さんの趣味が洋楽だったのでしょうね。。。
初めて買ったCDが「惑星」なら、初めて買った洋楽のCDは、ドン・ヘンリーのソロ・アルバム「The End of the Innocence」だった。
このころはまだギターを弾かなかったので、声が魅力的なヴォーカルが好きだった。ドン・ヘンリーは元イーグルスのドラム兼ヴォーカルだけれども、当時はイーグルスなんてとっくの昔に解散していたし、よく知らなかった。
アメリカの番組がTVで放送されて、その時にたまたま歌っていたドン・ヘンリーの声に一目惚れした。アーティストの名前をメモっておいて、後日CD屋さんに走って一生懸命探したのを覚えている。
今思えば、中学生でドン・ヘンリーって渋いな。。。
この曲も好きすぎてCDが擦り切れるほど聴いたと思う。英語がぜんぜんわからなかったけど音だけで歌詞を口ずさめた。
映画のサントラ ー The Commitments
高校になると映画好きの友達や音楽好きの友達が集まるようなり音楽のジャンルもどんどん広がっていく。
なかでもはじめて買った映画のサントラは「The Commitments」だったと思う。これも映画好きの友達から教えてもらった。
90年代に作られたイギリス映画だと思われる。(どっからこんな映画のネタを仕入れたのか。。。)名もなき若手ミュージシャンがメンバーを集いソウル・バンドを結成するという映画。華々しいサクセスストーリーではなく、上質な演奏とそこで葛藤する若者の姿を描く隠れた傑作だと思う。
この映画のおもしろいのは、(今ならよくあるかも!?)ミュージシャンまたは演奏ができる役者が出演していて、映画内で実際に本人が演奏しているということ。その完成度と本気度が半端ないの。このサントラの評判が良すぎて、別録で映画のなかの架空バンドで2枚目のサントラが出たほど。バンドのセンスが素敵過ぎる。
このサントラも穴が空くほど聞いた大好きなCDだった。
どうでもいい余談だけど、、、この動画のボーカルの彼はマネージャー役で、映画の中では歌える素振りすら見せていない。ところがこの2枚目の架空アルバムで突然歌い出したものだから、「お前も(歌えるの)か!?」と、嬉しくて興奮が止まらなかった。
ギターと3つの縁 ー エリック・クラプトン
少し話は前後するけど、残念ながら高校のブラスバンド部はなんだか肌に合わなくて入部を諦めたんだ。
そこで手持ち無沙汰ではじめたのがギターだった。このときわたしには3つの奇跡的な縁が重なった。
1つ目はクラスで仲良かった友達が隠れギタリストだったこと。それどころか家で余っているギターを学校に置きっぱなしにして、わたしがいつでも練習できる環境を作ってくれた。
2つ目は、夏休みに祖父母の蔵から高校生にはもったいない品質のギターが出土したこと(笑)どうやら祖父の時代に日本で空前のアコースティックギターブームが到来し材木加工で有名だった町にはギター工房だか、その関連会社だかがいくつかあったそうだ。その時に現物支給でもらったものが誰にも弾かれずに蔵に眠っていた。そのギターはめでたくわたしに引き取られることになった!
このような偶然が重なってギターをはじめることになった。
そして3つ目の縁こそ、エリック・クラプトンとの出会い。地元CD屋をフラフラとしていたときのこと。店頭でミュージックビデオのサンプル映像が流れていた。その曲に耳を奪われた。このときに流れていたのが、あの名曲エリック・クラプトンのTears in Heavenだ。
エレキギターやシンセサイザーによる電子音楽が全盛だった時代に、米国のMTVという音楽専用TVチャンネルで「Unplugged」という番組が流行った。Unpluggedとは "配線をしない" といった意味で、つまり配線が必要な電子楽器を使わずアコースティックギターなどの生音を主体にした楽器だけで、自身の曲をセルフカバーして歌うという趣向の番組。この音がわたしのど真ん中に刺さった。ギターを始めたばかりというタイミングも重なった。
このCDは人生で一番聞いたかもしれない。当時はチュートリアルYouTubeもなかったし譜面もあんまり出回っていなかったので(譜面は後ほど販売されるようになった)、何百回もとにかく聴きまくって初めてギターの耳コピをした。
(余談)あんまり知られていないけど、このTears in Heavenも実は映画のサントラ。「ラッシュ」っていうB級映画の音楽を担当していて、その主題歌としてリリースされたもの。ただ、この映画は観てないのか、観たけど内容を忘れてしまったのか、、、まったく印象に残ってない。
Tears in Heavenの原曲を聴きたいがためだけに、このサントラも持っていたけど、個人的にはやっぱりUnplugged版がいちばん好き!
アコースティックな日々
これ以降、しばらくアコースティックな曲を愛するようになっていく。
ずいぶん長くなってしまった。個人的にはだいぶ中途半端なのだけれど、これ以上は読む方も辛いと思うので、、、ピアノからギターにたどり着いたところで、履歴書noteは一旦この辺にしようと思う。
*
最後に、ギターはじめのころによく聞いた曲を懐かしみながら終わりにしよう!
Mr. Big ー To Be With You
ギター初心者のわたしにこの曲なんかどう?と一番初めにオススメしてくれた曲。この曲でギターコードを覚えたw
Extreme ー More Than Words
高校の音研の先輩が弾いていてどうしても弾きたい!なんて曲か教えてくれーーと、いろんな人に聴きまくって、曲名だったりCDだったり譜面だったりをみんなに(←結局他人頼みww)揃えてもらった思い出の曲。
Guns N' Roses ー Patience
そこそこ弾けるようになってから、その友人と初めて2人でセッション的なことをやってみた曲。アコースティック2本で弾ける曲でカッコいい。
最近、コロナ禍にアップしてた動画でNora Jonesがピアノでカバーしているのがちょっと話題になった。
Ozzy Osbourne ー DEE
ギタリストRandy Rhoadsの追悼アルバムに収録されていた曲。この曲もよく練習した。
Harem Scarem ー Honestly
カナダのバンドで、ものすごい好きだったんだけど、残念ながら解散しちゃったバンド(2013年から活動を再会したらしい)。
ハードロックな曲をセルフカバーして「Live and Acoustic」というアコースティック主体のアルバムをだしている。これがUnplugged好きなわたしにハマって、このアルバムもめちゃめちゃ聴いた。
書き連ねてしまいましたが、気になる曲はあったでしょうか?特にピアノ好き、映画好き、ギター好きにはあるあるだったかも!?
りなる