ただ、君の側に
僕はただ、君の側にいたかっただけなんだ。
病める時も……健やかなる時も。
君と一緒に笑いあっていられたら、それで幸せなんだ。
けれど人生は無情だ。
そりゃあさ、生きていれば必ず自分にとって良くない事が起こる。
それを受け止める術を僕が持っていなかっただけの話さ。
それでもね。今もふと考えるんだ。
僕が君のことをもっと信じてあげられたらなって。
君のこと大好きだけど、それ以上に愛してしまったから。
君は僕のもとにいてくれる。
抵抗もせず良い子だね?
精神が不安定だったけど今はもう大丈夫だよ。
四六時中、一緒にいられるから。
でも僕は欲張りだから物足りないんだ。
だからさ、はやく起きなよ。
服も着ないで寝るから身体が冷えてるじゃないか。
良い子だから目を開けて?
僕の名前を呼んで?
また好きと言って。
そして愛し合おうよ、前みたいに。
だから、はやく目を覚まして。
僕の側に来て、お願いだ……。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?