どこにいたって、大丈夫
すこーん、と抜けるような青空。
「晴れの日」という言葉は
このお2人の結婚式に使うためだけにある日本語だとしか思えない、
そんな明るい新郎新婦の披露宴でした。
転勤が多いお仕事を選んだ新郎に
ついて行くことを決めた新婦。
二人の思い出の場所について伺った時、
「これからもどんどん増えていきます」とニコニコされていました。
転勤が多くて大変、ではなく
思い出の場所が増えるのが楽しみ。
親御さんはどうなのかな。
親としては近くで暮らしてほしい…と思ってしまうのは、
就職を控えた娘を持つ母である私にとって
他人ごとではないからなのかもしれません。
青空のようなお二人のように
明るく楽しんでくださったゲスト。
幸せも笑顔も気持ちのいいくらい連鎖していくのは、
やはりお二人だからなのでしょう。
どこにいたって大丈夫。
心配しない、ということはないにしても
子どもたちは楽しんで生きていく。
ああそうか、
子どもが笑顔でいてくれる、
それに勝る親孝行はないんだなあ、と
花束を受け取るお母さまの
柔らかく素敵な笑顔を見ながら
つくづく思い知ったのでした。
新婦が誰よりも影響を受けたという
写真の笑顔のお父様がお開きの時にはさらに笑っていたような気がして、
お開きのアナウンスをしたらゲストの一人が「ええ~さびしい」ってつぶやいてくれたのが耳に届いて、
あいさつをする新郎を、みんなが笑顔で見守って。
そんな瞬間を見ることができたから、
私はこの仕事が大好きで、
これからもきっと続けていくんだろうけど
今日の司会が最後になっても、
全く、全く後悔はないわ、うん。
そんな完璧な一日。