この人と、手をつないで。
額縁いっぱいに広がる桜島、
キラキラと輝く錦江湾。
小さな手や美しい手や人を癒す手や働いた証の手、
ゲストの皆さまの最高の拍手でスタートした披露宴でした。
その場で指名する
サプライズのスピーチリレーを楽しみにされていたお二人に
「指名なしで、その場の雰囲気でいっちゃいましょう」と持ち掛ける司会者。
以心伝心で
「ですね!!」と笑顔で託してくださいます。
だって自信があったもの、
ゲストの皆さまのこの温かい雰囲気。
果たして
どのゲストも心から温かい。最高のスピーチでした。
事前の打ち合わせで行った準備や予測をさらりと超え、
ついでに予定の時間もはるかに超えて
なのにあっという間。
素晴らしい時間にしてくださいました。
彼女と出会って、うまく言えないんだけど、生きることや自分のことが好きになったような気がします、と話してくださった新郎。
お隣で、
どんな時でも口角が自然と柔らかく上がり
目じりが優しくゆるんでいる新婦、
ほほ笑みながらぽろっと涙をこぼされました。
ゲストのスピーチに出てきた「今日は初心を思い出しました」という言葉。
初心ってなんだろう。
夫婦として?親として?子どもとして?家族として?
大切な人に、
一番近くにいて、いて当たり前、の人に、
大切だって言えること。大好きだよって言えること。
ありがとうって言えることが初心なんだと思う。
ご両親に感謝を伝えるお二人の姿にまた教わりました。
これからも、お二人はずっと手をつないで生きていくんだな。
私はこの仕事が好きで、これからもきっと続けていくんだろうけど、
この司会が最後になっても、全く、全く後悔はないわ、
うん。
そんな完璧な一日でした。