「OSK SAKURA NIGHT」は、まさに夢のつづき
先日、OSKとサクラ大戦がコラボレーションした「OSK SAKURA NIGHT」に伺いました!京都南座です。
サクラ大戦は高校の時に1&2が入ったPSPのゲームをプレイしてからは楽曲のすばらしさや世界観、女性がプレイしてもときめくキャラクターたちに魅了されてきました。その当時は未だ田舎の学生だったこともあり、歌謡ショウには行けず、そうこうしているうちに歌謡ショウも終了、と、私の中では伝説の舞台となっていた麗しの帝国歌劇団。
いつか歌劇団を見に行くなら最初は絶対帝国歌劇団だろうなあ、と感じていましたが、すっかり宝塚に通って楽しい日々を過ごしております。そんなタイミングで「OSK日本歌劇団」と「サクラ大戦」がコラボステージを開催するとのこと偶然にお休みとチケットを確保でき、行ってきました京都南座!
お席は超絶前方でございます。スッポン(花道にあるせり)の目の前!なんと3列目です。客席にはサクラファンの皆さまやOSKファンの方々、各々ピンクの小さい傘をもって準備万端でした。
初めてのサクラの舞台。今まで何度か映像では見たものの、手拍子や声掛けなど観客も訓練されていることで有名なサクラ大戦ですから、念のため事前に予習していきました!
予ベルが鳴ると、客席にはっぴを羽織った掃除のおじさんが登場。
・・・・・・・・・・・・・広井先生!!!!!!!!
なんと広井王子先生が前説で出てきてくださいました!見事な前説でサクラの舞台が初めてな皆さまにも声掛けや手拍子の心得をレクチャー。「サクラの舞台はね、背もたれに背中つけてたらダメよ!手拍子も手が痛くなるほどしないとダメだからね!」会場もかなり熱気を帯びてきました!
序盤、花道から真宮寺さくら(演・横山智佐さん)が出てきた時の悲鳴にも似た歓声がすごく響いて、観客のみなさんと一緒に「さくらー!!!」と声をかけました。楽しい!見事に自分が舞台に参加している感覚で、生で聞けたことに鳥肌が立ちっぱなしだった「夢のつづき」も、会場と一体となった手拍子が心地よく、これがサクラの舞台か・・・と早速魅了されておりました。そして途中、すっぽんから上がってきたサニーさん!(演・内田直哉さん)はじめダンディ団のみなさんも見事なショースターで、あのサクラの舞台の皆さんが目の前にいることに感激しっぱなしでした!「新・愛ゆえに」も、こういう話だったのね、と宝塚見るようになったからこそ理解できるようになった部分もあり。あの名曲が生で聞ける!という感動もあり。感情がぐちゃぐちゃしておりました。
そしてフィナーレのゲキテイ!!!
あの頃(高校の頃)に無駄に覚えたと思っていたゲキテイの振り付けを今になって踊ることがあろうとは!しかもOSK歌劇団のみなさんのしなやかなゲキテイとともに一緒に踊れて、本当に最高のショーでした。
終演後のエントランスには広井先生がお見送りにいらして、お客様と握手をしておられ、とても暖かい舞台なのだなあ、と心までほくほく温かく、幸せなひと時となりました。20年続くサクラの舞台の魅力に引き込まれ、初対面の隣の席の女の子と盛り上がっておりました。
という夢のようなひとときを京都南座で過ごして一晩明け。なんだか舞台の楽しみ方というのは、ステージの上の完成度諸々にももちろんよるのだと思うのですが、いかにお客さんが参加して楽しめるかということは、昨今の舞台ブームにおいて再度気づかされたといいますか、ひとつの方向性としての答えなのかな、という気がしました。一緒に手拍子をして、声をかけて、キャストさんがそれによってより素晴らしいパフォーマンスを披露できるという素晴らしい循環が生まれると思いますし、ただ背もたれに背中をつけて観劇する「提供される」状態でなく「一緒に体験する」という側面が、ステージの上と化学反応を起こして、お客さんの記憶や心に残る経験となるのだろうなあと感じました。
これを20年続けてこられたサクラの舞台は本当にすごい。また次の作品や次の舞台があればぜひ参加したいなと心から思うと同時に、今回の「OSK SAKURA NIGHT」を創り上げられた全ての皆さんに感謝いたします。
本当に、楽しい時間をありがとうございました!
敬礼!!