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“紙の書籍のデジタル化工場” コンテンツ部の魅力に迫る!

はじめに

Libryには、他社にはないような独自の仕事や部署があります。そのひとつがコンテンツ部

“紙の書籍のデジタル化工場”とも言われるコンテンツ部では、主に3つの職種の社員が活躍しています。1つ目が教科書や教材などのコンテンツを提供していただく企業との窓口になる「コンテンツセールス」、2つ目がデジタル化工程の全てを統括する「コンテンツクリエイト」、3つ目がデジタル教材での学習体験の肝になる問題1つ1つに付与する“タグ”の作成・管理を担う「タグマスター」

仕事内容をわかりやすく紹介するために、コンテンツ部の3名に仕事内容とやりがいを聞いてみました。


コンテンツセールス

教科書会社・教材会社の経営戦略まで踏まえて、
書籍のデジタル化を提案。
新規提携先の開拓から契約までを担う。

コンテンツセールスが担っているのは、教科書や教材を提供している出版社様への書籍デジタル化の提案から契約締結までの一連の業務です。営業先は、主に教科書会社や教材会社のICT部門。書籍のデジタル化がある程度進んでいる会社、まだこれからの会社、強みとしている教科の違いなどによっても、抱えている課題やLibryが提供できる価値が異なります。

私が入社してから約半年間でコンタクトを取ったのは約20社。そのうち5社から提携契約をいただくことができ、Libryのサービスがそれだけ多くの企業に認めてもらえたという嬉しさを感じています。特に印象に残っているのが「公共」という科目の(*公共とは?※NHK News Web)提携を決めてくださった出版社様。

アポイント時の第一声は「公共は単なる暗記科目じゃないんだよ」という厳しいものでした。けれどもLibryを使った授業のつくり方など、学校での具体的な活用シーンをご提案したところ「想像していなかった提案をしてくれた」と大変喜んでくださり、もともと予定していた他社のプラットフォームより優先して、Libryとの提携を決断してくださいました。

Libryにとって教科書会社・教材会社はコンテンツを提供してくださる大切な取引先であり、学校に対して一緒に営業していくパートナーでもあります。だからこそ単に機能を説明するだけでなく、学校でどのように使うことができるのかをイメージしていただくことが大切です。

またデジタル版の学校への提案方法、商流の整理、教科書会社・教材会社にとっての利益やコストなど経営戦略にも関わる部分を一緒に考えていくところが難しくもあり、面白いところです。また的確なアドバイスをくれる上司や、部内外問わず何でも相談しやすいのもLibryの良いところ。

これまでと同じやり方を踏襲し同じ価値を提供していく仕事ではなく、何か新しいことをやりたいという思いからLibryへの転職を決めましたが、まさに今の仕事はやりたかったことができています。書籍のデジタル化という提案が世の中にとって影響力が大きいのはもちろん、提携先の選定など自分の意見を交えながら考えて行動できることが、僕にとって新しい挑戦になっています。

■どんな人に向いている仕事?

社内外問わず契約までにやり取りをする人も多く、相手側の課題を把握し、提案をしていく必要があります。情熱的だけで売り込むタイプより、きっちりと計画的に積み上げていく営業スタイルも兼ね備えていると良い思います。また、経営戦略に関わる部分もあるので、経営陣と向き合える度胸も重要です。

コンテンツクリエイト

紙の書籍のデジタル化工場の工場長。
年間約250冊に及ぶデジタル化の工程を計画し、
納品までの進捗や品質を管理する。

経験のない教育業界への転職を考えていた時に目に留まったのが、「書籍のデジタル化工場の工場長として頑張ってください」というLibryの求人。前職が生産管理職でしたが、求人のキャッチフレーズから仕事のイメージができ、これまでの経験も生かせそうだと思い応募しました。

コンテンツクリエイトとは、コンテンツセールスが提携契約を結んできた教科書会社・教材会社の書籍をデジタル化するまでの計画を立て、納品までの進捗と品質を管理するプロジェクトリーダーのような役割。書籍の特性を踏まえてどのページにどんな機能を載せたらいいのか、納品日に向けていつまでに何をするのかなど、同じ部署のメンバーだけでなく、他部署のメンバーとも相談しながら考えていきます。

デジタル化の手順とスケジュールはある程度の雛形がありますが、書籍のコンテンツデータを出版社様からいただくのに時間がかかったり、実装したい新機能のリリースが納品1ヶ月前になったりと、予定通りにいかないこともたくさんあるため、社内外の関係者との調整力が重要となる仕事です。

現在は並行して40冊ほどの書籍のデジタル化が進んでいて、年間では250冊もの計画が進行します。それを管理するのは、僕も含めて2名のコンテンツクリエイトと5名の派遣スタッフ。タグ付けなどの実作業を行う業務委託の学生さん約50人に作業の割り当てをし、納品までの進捗や品質を管理します。

より良い学習体験を目指して新しい機能をつくるのは開発部などの他部署ですが、実際にユーザーが利用できるようにデジタル教材にしていくのはコンテンツ部の役割。出版社様の方から「良いデジタル教材になりましたね!ありがとうございます」などの言葉をいただくと、嬉しくて胸にグッと来ますね。

今後は更に効率的に高い品質を担保するために、チェック作業の自動化も検討しているところ。Slackで「こんな作業を自動化したいけど、どうやったら…」と何気なく呟いたら、すぐに何人もの開発メンバーから「こんな方法あるよ」「こんなのどう?」とアイデアがたくさん出てきました。こんな風に社員みんなが周りに興味を持ち、手を差し伸べてくれるのがLibryの良いところ。立ち上がって1年半で未完成なところもある部署ですが、部内外の人たちの協力を得ながら組織を作っていくことも楽しんでいます。

■どんな人に向いている仕事?

プロジェクトリーダーや組織のチームリーダー、僕のような生産管理の経験者もすんなり入りやすいと思います。また「これが良いんだ」という自分の思いよりも、ユーザーや教科書会社・教材会社の方など他者のことを第一にモノを作れる人に向いていると思います。

タグマスター

言語学のプロフェッショナルが心血を注ぐ、
Libryならではの学習体験を生み出す「タグ」づくり。

そもそもLibryで言う「タグ」とは何なのか。タグマスターの仕事を理解してもらう上で大切なことなので説明します。Libryのデジタル教材の特徴として、「類似問題推薦機能」や「問題検索機能」があります。その機能を支えているのがタグです。

勉強中に、「これと似てるけど違う問題解きたいな」と感じたことはないでしょうか。そんな時に解いた問題と同じ知識を使ったり、解き方が近かったりする「似ている問題」をLibry内で持っている全ての教材の中から自動で見つけてレコメンドしてくれるのが類似問題推薦機能です。この「似ている」と判断するために用いられるのがタグです。

※類似問題推薦機能の画面。問題の左上についている緑のアイコンがタグ。「整数」のタグを持つ問題がレコメンドされています。
※問題検索機能の画面。様々なタグから、解きたい問題のジャンルを選んで検索することができます。

こうしたタグを作成・管理するのがタグマスターの仕事。まずは、書籍の目次や学習指導要領の単元などをもとに、どのように区切ってどんな言葉を使ったらわかりやすいか、子どもたちにどんな学習体験を届けたいかを考えてタグを作成します。

その後、実際のタグ付け作業は業務委託の学生さんにアウトソーシングしているため、効率的かつ正確にタグ付け作業を行うためのマニュアルを作成したり、学生さんからくる「この問題に合うタグがない」といった質問や「こういうタグが合ったらわかりやすいのでは?」といった提案に対応しながらタグリストを更新・管理していきます。

今年、Libryが新しく取り組むことになった地歴・公民の分野が僕にとって一からタグを作成する初めての仕事。その分野を専門とする大学の先生にも意見を求めながら、より良い学習体験を届けるためのベストな時代や地域の切り分け方を考えてタグを作成しています。

現在タグマスターは僕一人ですが、一人で悩んで一人で決めるのではなく、コンテンツ部の他のメンバーや他部署の人たちと気軽にディスカッションしながらアジャイル型のように進めていけるのがLibryの良いところ。

今後は、より効率的で正確なタグ付けを目指して、自然言語処理も導入を検討していきたいと考えています。これはまさに大学院で学んできた分野なので、自分の専門を生かして新しいことに挑戦できるのを楽しみにしています。

■どんな人に向いている仕事?

学校の先生や塾の講師など、教科書・教材に詳しく、何をどういう順番で教えるのが良いかを追求してきた方なら、その経験を生かせると思います。それと地道な作業が苦痛にならないことも大事です笑。

以上、3人の方にインタビューでした。コンテンツ部の役割や仕事内容は分かりましたでしょうか。興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからご応募ください!