【北米エンタメニュースまとめ】日本のアニメがアメリカで爆発的な人気を集める理由と事例3選、『SPY×FAMILY』が単行本も北米で売上好調、MangaがNYCC2022を席巻
北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。皆様の視点を広げる助けになれば。感想も歓迎です。
業界ニュース
日本のアニメがアメリカで爆発的な人気を集める理由と事例3選
個人的に先週配信された記事で最も面白く読み応えがあった記事でした。デザイン会社のブログなのですが、「北米で日本のアニメが人気がある」という事実だけでなく、個別のタイトルを挙げながら、どのようにファンの間に広まっていったかを詳しく説明しています。それぞれの作品について、アメリカのファンを取り込む独自の施策もまとめられており、これから進出する作品にも参考になりそうです。
『SPY×FAMILY』の人気要因として「アメリカではコメディアニメが依然として人気を誇っているという背景がある」というのは盲点でした。暴力、エロが多いアニメよりもコメディのほうが人に勧めやすいという事情もありそうです。
『SPY×FAMILY』、単行本も北米で売上好調
そしてその『SPY×FAMILY』ですが、英語の単行本のほうも販売が好調です。もちろん限られた大人向けグラフィック・ノベルというジャンルにおいてですが、軒並みランキング上位に入っています。『SPY×FAMILY』は最近のジャンプのヒット作では珍しく、先に日英同時翻訳されて配信され、アニメ化の前から漫画作品として人気がありました。単行本の販売好調にはこうした背景もあると思われます。
Manga、NYCC2022を席巻
先週末ニューヨーク市で開催されたコミコン「NYCC」。様々なポップカルチャーが集まる中で日本のMangaも存在感が高かったというのがこの記事です。日本のゲーム会社、現地の出版社、配信会社が力を入れたとみられ、巨大なバルーンやパネルで作品をアピールしました。もちろんコミコンにくるファンは現地のファンの中でもコアの方々ですが口コミ効果を考えると、コミコンでのアピールは有力とみられます。
ある秋アニメ、TikTokで配信 これはアニメ配信の未来なのか?
アニメを配信で見るというのがすっかり浸透したいま、配信サイトは国内外で多くのサービスが展開されています。そのなかで秋アニメ「ポプテピピック」がテレビアニメとして放送すると同時に、配信プラットフォームのひとつとして選んだのはTikTok。(アーカイブはなし)。これはもちろん作品の特性にあわせたものだと思われますが、各配信サイトからするとライバルが増えたともいえそうです。
テクノロジーニュース
今週はニュースだけ。
ダミアン・ハースト、コレクターによるNFT選択受けて作品を焼却
CNN、NFTのマーケットプレイスを閉鎖し20%の返金を実施
追記
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。
「アタリショックに酷似する日本のウェブトゥーン業界の危険な兆候」の記事が気になりました。日本のウェブトゥーン市場は確かに急激に新規参入組とあわせて立ち上がったため、ここからどう生き残り策を模索していくのか気になります。
今週はここまで。引き続きよろしくお願いします。