【北米エンタメニュースまとめ】【推しの子】作者インタビュー、講談社の英語版サービス「K MANGA」、アニメ関連がけん引する日本音楽の海外進出
ジブリパーク、海外から公式チケット購入可能に
海外で人気の高いスタジオジブリシリーズ。その世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」のチケットを、公式の英語サイトを通じて海外から買えるようになりました。海外から日本に来る旅行者にとって、事前のチケット購入ができないのは入れるかどうかわからないというリスクがありました。一段の訪日外国人の増加につながりそうです。
というかこういう海外から購入可能というのを、2.5次元舞台のチケットとか、キャラクターカフェとかでもやってほしい。平日昼間の公演とかが埋まりやすくなると思うのですが。
【推しの子】、横槍先生インタビュー
アニメ化で今をときめく【推しの子】の作画を手掛ける横槍メンゴ先生のインタビューです。原作の赤坂アカ先生との出会いから、作品作りのうえでどのようにアイデアを交換しているのかという質問に答えています。原作者との距離の近さから、横槍先生のアイデアを反映することもできるとのこと。
こちらは原作者の赤坂先生へのインタビュー。アニメ・ニュース・ネットワークが取材を申し込んでいることからもわかるように、英語圏でも【推しの子】の人気の高さがうかがえます。
ミュージカル「Death Note」、ロンドンでコンサートを開催へ
漫画「Death Note」をベースにしたミュージカル「デスノート THE MUSICAL」。こちら日本や韓国で人気でしたが、8月にロンドンでコンサート版「Death Note The Musical in Concert」が上演されることに。英国のキャストとクリエイターによって上演されるということで、初の英語版となりそうです。
講談社の英語版コミックサービス「K MANGA」のインパクト
講談社の手掛ける英語版漫画配信サービス「K MANGA」が本格的にスタートしました。サブスクリプション(定額課金型)ではなく、コインやチケットを入手して読むタイプのサービスです。
「なぜサブスクではないのか?」という疑問は海外のファンの間でも挙がっています。
このシステムは必ずしも北米市場では「ファンフレンドリー」とは受け止められていないようですが、講談社側がなぜサブスクではなくチケットやコインを購入して読むタイプにしたのか気になります。
なお、この「K MANGA」の立ち上げとほぼ同時期に米大手漫画出版社のVIZ MEDIAが日本の漫画の英語版のサブスクリプションサービスを立ち上げました。
料金は月1・99ドルと破格の安さ。しかもこちらは小学館系の作品が配信されています。期せずして、英語圏で講談社VS集英社・小学館連盟の戦いが行われることになっています。
アニメ関連がけん引する日本音楽の海外進出
音楽著作権管理団体の日本音楽著作権協会(JASRAC)がJASRACの各賞を発表しました。海外からの入金額から決まる国際賞は「NARUTO」などのアニメのタイアップ音楽になるなど、アニメ関連の音楽が海外市場で受け入れられていることがわかります。
最近では「【推しの子】」のOP、「YOASOBI」の「Idol」の英語版の配信がスタートしました。
海外のアニメ配信サイト「クランチロール」では、すでに日本人アーティストのMVなどの配信が始まっています。
もともと海外のアニメイベントでは、アニメ関連の音楽を使ったDJイベントなどもありました。アニメの海外進出とあわせてアニソン以外の日本人アーティストの音楽が海外に広がるという道が開けそうです。
「すずめの戸締り」、インドで躍進
日本での映画館公開が終わった新海誠監督の「すずめの戸締り」。「Suzume」の名前で海外展開中ですが、インドでも大ヒットしていると伝えるのがこの記事です。「呪術廻船 0」を上回り、インドで公開された最もヒットした日本映画になったそうです。北米などでのヒットも見るに、新海誠作品シリーズは、「ポストジブリ」になりそうな勢いです。
アニメおばちゃん、日本訪問記
外国人による、日本訪問記です。「鬼滅の刃」に登場した浅草など、アニメ関連の場所も回っていて、観光日記として面白いです。
なぜ日本の漫画は西洋でアメコミの販売を上回っているのか?
いいつくされた「日本の漫画が西洋で人気」という記事なのですが、それがなぜなのかを一歩踏み込んだ分析記事。「白黒の分、カラーのアメリカンコミックスに比べるとページ単価が割安」というのは盲点でした。人気を受けて大手書店が棚を増やす→専門店での販売が中心のアメコミに比べて手に取りやすい→さらに人気が出る、といういい循環も回っているようです。
追加
この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。
ショックなのはコンビニからの雑誌棚の撤去観測です。普段は電子で読んでいても、おまけがつくなどするときは紙の雑誌がほしい。そのときコンビニは便利だったのですけれどね。
ただし、ローソンが書店を併設した店舗を増やしているという報道もあるので、必ずしもコンビニから活字情報がなくなるわけでなさそうなのですが、雑誌というメディアそのものが厳しくなっているのかもしれません。
今週はここまでー。引き続きよろしくお願いします。