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【北米エンタメニュースまとめ】「BLEACH」は米国でHuluが配信、NYCC開催、「ONE PIECE FILM RED」がNYのタイムズスクエアをジャック

北米エンタメ市場のニュースなどのまとめです。皆様の視点を広げる助けになれば。感想も歓迎です。

業界ニュース

アニメ「BLEACH」新作、米国はHuluで配信

あ10月から日本で放送が始まるアニメ「BLEACH」の新作。日本以外ではどこが配信するのかとファンはやきもきしていましたが、この度VizMediaから正式アナウンスがありました。VizMediaはアジアとアラビア語圏のアフリカ、中東以外の配信権を獲得しており、今回は米国はHuluで、それ以外の国はディズニー+で配信するとのことです。

これに対するファンの反応は以下の記事にまとまっています。

https://epicstream.com/article/bleach-fans-react-to-thousand-year-blood-war-english-simulcast-platform-announcement

もちろんどの配信サービスを普段使っているかで反応は変わりますが、今回はポジティブな反応もあるもよう。というのもこれまで「BLEACH」シリーズを配信していたのは大手のCrunchyroll。今回Hulu(こちらも広い意味ではウォルト・ディズニーグループ)が米国、それ以外はディズニー+が獲得したことで配信プラットフォーム間の競争が働き、Crunchyrollの独占が崩れるとの期待があるからです。実際、CrunchyrollのライブラリーからはBLEACHの過去作が撤去されています。

配信タイトル数、新規製作への意欲と日本アニメの海外配信でCrunchyrollが強いことは間違いありませんが、配信プラットフォームの間に健全な競争が生じることは制作する日本企業にとって悪い話ではなさそうです。


配信・劇場はアニメの旅の出発点 クランチロールエグゼクティブインタビュー

もちろんCrunchyrollも座して待つわけではありません。こちらはCrunchyrollの経営陣へのインタビュー集の第2弾。劇場配給など、より多くの人と接点を持とうとする試みが描かれています。


NYCC、新型コロナで変わった世界を以前に戻そうとする試み

10月6~9日、米国のニューヨーク市では、東海岸で行われるうちでも規模の大きいコミコン「New York Comic Con」が開催されました。新型コロナウイルスの拡大でここ2年間はオンラインになっていましたが、今年は無事にリアルでの開催です。屋内でもマスクの着用は必要ですが、ワクチン接種の証明書は求められないなど、少しずつ新型コロナ蔓延前の状況に戻ろうとしているとのことです。


映画「ONE PIECE FILM RED」、ニューヨークのタイムズスクエアをジャック

NYCCはポップカルチャーのお祭りなので、日本の漫画、韓国のWebtoonそして米国のアメコミが集結します。しかしそこは日本勢にとって海外のファンにアピールできる貴重な機会。ということで今回この機会を生かしてアピールしたのが「ONE PIECE FILM RED」です。なんとニューヨークのど真ん中の繁華街、タイムズスクエアの屋外広告をジャック。11月4日からの米国公開を前に派手にアピールしました。

すでに吹き替えの声優なども決まっています。ちなみにトレイラーなどを見ていると、どうやらAdoの歌は吹き替えにならないもよう。英語を話していたウタがいきなり日本語で歌い始めるという展開になっています。CityPopが人気なことを考えると、日本語の歌をそのまま出すのも戦略のひとつなのでしょうか?


このほかNYCCではコミック業界に関するパネルが多く開かれました。一部は記事になっています。

https://www.comicsbeat.com/nycc-22-why-is-webtoon-and-dc-comics-a-great-fit/?amp


海外市場向けマンガプラットフォーム「Comikey」、集英社作品の海外市場向け配信に関するライセンス契約を締結


海外市場向けマンガプラットフォーム「Comikey」が集英社作品の海外市場向け配信に関するライセンス契約を締結!|株式会社Link-Uのプレスリリース (prtimes.jp)

こちらは日本から海外への進出について。集英社の女性向けアプリ「マンガMee」で連載している作品を海外市場に出していくという話です。
日本の漫画の海外進出では、少年漫画や青年漫画が先行していますが、個人的にまだ数が少ないなと思うのが少女漫画や女性向けの漫画です。少年・青年漫画よりも巻数が少ない分、翻訳で出版しやすいとは思うのですが。あとマンガMeeには少ないですが、エッセイコミックも幅広い読者層にアピールできる題材も少なくないのではと考えています。

追記

この企画を始めるきっかけになった菊池健さんのマンガ業界関連の日々のニュースをまとめるマガジンです。

【マンガ業界Newsまとめ】マンガとアニメの業界最大カンファレンスIMART2022、登壇者発表!など|10/9-072|菊池健|note

なんといっても今週はIMARTの登壇者発表がありました。IMARTはコミコンなどとは少し違いますが、海外のコミコンのアカデミックとビジネス分野だけを切り出したような感じで、毎年面白い話が出ています。今年は海外分野ではフランスや韓国の話が聞けるということなので楽しみです。

今週はここまで。引き続きよろしくお願いします。


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