“Peculiar”, Compañía Ana Morales 2022年にパリで発表された作品の再演。 異なるもの、特別なもの、独特で、奇妙で、一般的な特徴に当てはまらないものから、さまざまな特徴をもつキャラクターが出現する。異なる人格が交錯するところに秘められた無限の可能性を追求してみたいという、意欲的な作品である。 フラメンコの現在・過去・未来が交差する芸術祭の舞台作品は、いわゆるコンテンポラリが多い。なかでもこちらはだいぶ右翼。 時代とともに変化し、舞台の上で
“CUCHARÓN Y PASO ATRÁS”, COMPAÑÍA JOAQUÍN GRILO ホアキン・グリロを四半世紀ぶりくらいに観た。 タイトルは”おたまと過去への歩み”、という感じだろうか。 クチャロンはスプーンの大きいのを指す。 過酷な仕事に従じてきた農夫や、炭鉱夫、鍛冶場の労働者などへのオマージュ。夜明けから日没まで果てしなく、汗を流し、苦難を重ねてきたひとたちへ想いを馳せる。 フラメンコはそんな虐げられたものたちの音楽であり、祭りだった。 フラメンコの起源へ
”Vinculos”, Conpania La Moneta 4年ぶりにヘレスのフェスティバルに来た。 初めと終わりを2日ずつ外してはいるが、今年もTeatro Villamartaの多くの公演と、いくつかの小規模公演、Off the Festivalという非公式だがこの時期に合わせて開催されるライブを観られそうだ。 到着してすぐに観たのはラ・モネタの作品。 「vinculo」とは絆とか結びつきといった意味で、フラメンコのルーツから現代までのつながりを示す。 フラメンコを