外界を映すこと


こんにちは。sofabedは2nd album"めぐりくる水"をリリースして大好評配信中です。

都知事選で、精神的に疲労した人も多いのではと思います。結果を見てげっそりという人も多そう。

そういえば、かつて、音楽に政治を持ち込むなという話があったとき、トゥギャッターで「持ち込むな」側の議論を広げている人々を見て「持ち込もうが持ち込みまいが作者の自由だし、SNSで人の創作をコントロールできると思っているとしたらとんでもない勘違いだ」と感じたことがある。そんな人らはそもそも取り上げる必要もないが、何故か定期的に話題になる。近代社会の前提は自由で、何を持ち込もうが勝手だ。

しかし何故か、その後も何度もそういうエセ議論が続いた。やがて何度もそれを蒸し返すプラットフォーム(トゥギャッターとかX)というのは害悪だと思うようになった。

あと、Xみたいなプラットフォームは、なかんづくその「オススメ」タイムラインは地獄みたいになっている。親族の死を報告するツイートとか、何かの諍いの当事者のツイートとか、中身を知ると不要な怒りや恐怖を喚起させられる、ドーパミン優先のアルゴリズムになっている。かつてのTwitterを楽しんだ身としては旧友がおかしくなったような苦々しい気持ちになる。

そんなこともあって、"めぐりくる水"の制作では、極力社会や時勢を反映しないことを考えた。自分とかあなたとか過去とかそういう歌が多い。本作はコロナだ何だでそれこそ疲れ切っていた頃に作ったので、外界にまで付き合う余力もなかった。現実世界がいよいよ変質して行っているような感覚があり、描く価値もないねと思った。海外のサイトのクッキーセッティングでREJECT ALLをポチッみたいな気分。

※出来上がりはこの投稿の冒頭のリンクからお聞き頂ければ幸いです。

一通り外界を拒み終えて元気になってきたので次の作品群は外界を反映させたものにしたいと考えている。その前に少しリリースするものをリリースしたい。今後もご期待ください。



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