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132冊目:喜ばれる人になりなさい
この本は「人は話し方が9割」の著者である永松茂久さんのお話し。
母の教え
「おかげさま」の存在を忘れたらダメだよ。そしてね、いつかあなたが誰かの「おかげさま」になるの。一等賞は困った人を助けるために神様たちがくれるものなのよ。だから
あなたは喜ばれる人になりなさい。
これは彼の母の教え。彼の母は少し変わった人だった。ギフトショップをやりつつ、色んな人のお悩み相談をうけているうちに、気づいたらお坊さんの免許を取得し、説法をするようになった。
母としての決めていた3つのこと
彼の母は子供には厳しかった。理由は「子ども」は社会に返す存在だから。
そんな彼の母が決めていたことが3つある。
1つめは子どもに対する心配をする時間があるなら、それを自分の好きなことをやる時間に変えること。2つめは子どもがどんな状態であっても、お母さん自身が自分の機嫌は自分で取りながら明るく生きること。3つめが何があっても子どもの味方でい続けること。何があっても子どもの未来を信じること。
そんな母に育てられた彼はたこ焼き屋になることを夢見た。そしてたこ焼き屋になるため、スポンサーを探しに東京へ行った。会いたい人がいた。
たこ焼きから本
1人はオタフクソースの人。もう1人は「たこやきの正しい食べ方』(ごま書房)という本を書いて、宇宙でただひとりのたこ焼きスト)として、たこ焼き業界の中では知らない人はもぐりだと言われる、熊谷真菜さん。
そんな人がいたことにびっくり。この本も面白そう。そして彼はなぜか出版社で働いていた。
そこで実際にオタフクソースの人と出会い、銀だこで働くことになったのだからすごい。
遠回りのように見えて、着実に前に進んでいた。
色んな仕事を経て本を書くことになる。
話し方の本
「喜ばれる人になりなさい」という母の教えの通り、彼は人に喜ばれる本を書こうと決めた。
日本で一番簡単で、今すぐできるシンプルなことに特化した本をつくろう。そう思った。
そして出来上がった内容は流暢に話さなくていい。それより聞き方を磨こう。苦手な人、嫌な人と無理にコミュニケーションを取らなくていい。相手に愛を思って話すことが最高の話し方。と話し方の本とは思えない内容になった。
話し方に悩む人を「応援」する本。
喜ばれるということは、つまり応援できる人になるということなのだ。応援されることは嬉しいし、幸せなことだ。