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【遊戯王】祝新規!!「霊魂-エスプリット-」テーマ解説

⒈はじめに

おひさしです。きりみです。夏の暑さにも負けない丈夫なファンデッカーを目指しています。

今回は新弾「AGE OF OVERLORD」に新規が収録される【霊魂】(エスプリット)についてそのテーマ性と効果や活用について解説していきます!

○関連リンク○

今回取り扱う【霊魂】に関して、新規判明前に【霊魂鳥神】と【未界域】を組み合わせた「未界の夜空」というデッキ紹介記事でも簡単に解説させていただいています。
新規が来るまでは元々どんなテーマだったのか、どうして【未界域】と組み合わせたのかなど書きましたので、併せてご一読いただければ幸いです。
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エスプリット初心者でもわかりやすい解説になっておりとても勉強になります!素敵なイラストも必見です✨
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⒉テーマの解説

こちらの項目では【霊魂】のカード効果や使い方などを解説していきます。

2-a.テーマの概要

○【霊魂】(エスプリット)の分類

【霊魂】は2016年10月に「レイジング・テンペスト」にて初登場したテーマです。テーマに属するモンスターは、

「風属性・鳥獣族・スピリットモンスター」

で統一されています。さらに詳しくみていくと

〈霊魂鳥(エスプリット・バード)〉
レベル4、スピリットの効果モンスター

〈霊魂鳥影(エスプリット・シェード)〉new
レベル4、スピリットの儀式モンスター

〈霊魂鳥神(エスプリット・ロード)〉
レベル8、スピリットの儀式モンスター

に分類されていることがわかります。

2-b.カードの解説

今回は約7年ぶりの新規となった【霊魂鳥影】と既存のレベル8【霊魂鳥神】を中心に効果の解説・解読をしていきます。

●〈霊魂鳥神〉

効果の詳細は下の図1をご覧ください。

霊魂 図1
便宜上〈彦孔雀〉〈姫孔雀〉と呼びます

2体〈霊魂鳥神〉の効果には共通点が多いです。項目ごとにみていきましょう。

○効果外テキスト(共通)
・《霊魂の降神》により降臨
・儀式召喚でしか特殊召喚できない


特筆すべきは特殊召喚できない制約。
儀式モンスターなので《おろかな埋葬》+《死者蘇生》で特殊召喚できないのはもちろんですが、正規召喚したものであっても墓地からの蘇生、除外からの帰還ができません。
個人的には《限定解除》で出せないようにするための工夫だったと見るのが、当時のカードプール的には妥当かなと言った印象でした。

普通に相性は良き

基本手札に帰ってくるのであまり気になりませんが相手の《天龍雪獄》なども受けない点は覚えておきましょう。
加えて「書いていない」テキストになりますが①も②も1ターンに1度の制約がありません。
消費が激しいので通常は難しいですが、バウンスもトークン生成も効果は同一ターンに2回以上使用することができます。

①儀式召喚成功時効果
〈彦孔雀〉
・モンスター3枚まで手札バウンス+手札からスピリットを召喚条件無視して特殊召喚
〈姫孔雀〉
・魔法・罠を3枚までデッキバウンス+デッキからスピリットを召喚条件無視して特殊召喚

注意すべき点として前半のバウンスが処理できないと後半の特殊召喚効果は使用できません。
意外と見落とされがちではありますが、テキストに「その後」とあるタイプの効果なので前半の処理が行えなければ後半も処理されません。そのため相手の場に何もない先攻1ターン目や効果にチェーンしてバウンスできるカードを全て退かされてしまった場合(※1)は特殊召喚を行えません。
ただし対象に取らず破壊しない除去という非常に強力な効果であり、後手ではかなり強力です。よく目にするいわゆる「マスカレーナアストラム」も除去でき、墓地に行かないので相手のバウンスも不発になります。
場合によっては特殊召喚はおまけと考えても良いかもしれません。
あと、特殊召喚できるのは☆4以下です!

※1 〈彦孔雀〉に対して《ダイナレスラー・パンクラトプス》のような自身をリリースするカードをチェーンされた時、〈姫孔雀〉に対して1枚だけ伏せられた《墓穴の指名者》をチェーンされ、相手の場に戻せるカードが1枚もなくなってしまった時などが当てはまります。
また例外として〈彦孔雀〉はトークン、EXモンスターのみをバウンスした(実際には消滅、デッキバウンスであり1枚も手札に残っていない)場合も特殊召喚は処理されません。

②エンド時スピリット共通効果(共通)
・自身を手札に戻し《霊魂鳥トークン》を2体の特殊召喚

2枚揃えたいですね

飛び立った鳥が羽を落としていく様子を模したような効果です。
トークン自体、各種素材への制限やリリース不可の制約もなく攻守も1500あるので優秀な部類ですが、やや発動タイミングが遅めです。
自分のエンドフェイズに特殊召喚された場合は基本的に壁にしかできませんが《星逢の天河》など用意できれば相手ターン中の儀式召喚の素材に充てることもできます。
この場合なら相手エンドフェイズに再びトークンを生成できるので、そのままリンク素材などとしての活用も可能です。
加えて新規の《星逢の神籬》の効果による儀式召喚にフィールドのスピリットモンスターか《霊魂鳥トークン》を要求するため、このトークンの使い道も増えました。
余談ですが、この②の効果は強制効果です。そのため《増殖するG》適用中でも、相手が《激流葬》をセットしていることを知っていても発動しなければいけません。

● 〈霊魂鳥影〉new

ロリ孔雀
ショタ孔雀

○効果外テキスト(共通)
・《霊魂の降神》により降臨
・②の効果は1ターンに1度

まず注目すべきは「儀式召喚でしか特殊召喚できない」の制約が記されていないことです。
そもそもこの制約が無い理由として、③効果による帰還効果が備わっているためというものが考えられます。(制約があっては帰還できなくなってしまうため)

※ここからの記述については発売前の考察になりますので未確定な要素を含みます。

そしてもう1つの理由は先に解説した〈霊魂鳥神〉の特殊召喚効果です。〈霊魂鳥影〉のレベルが4という点もおそらくあちらの効果で特殊召喚することを意識してデザインされているものと考えられます。
遊戯王に詳しい方には「儀式モンスターなのに蘇生制限を満たしていないのでは?」と思う方もいると思います。その点に関しては前例として《冥占術姫タロットレイス》や【ヌーベルズ】が存在します。

儀式召喚しないカード

こう言った前例から見るに〈霊魂鳥神〉からの特殊召喚に対応していると見て妥当だと思います。
が、ここまで熱弁したものの〈霊魂鳥影〉のサーチ効果は儀式召喚していなければ使用できないので、仮に特殊召喚出来たとしてもただモンスターを1体リクルートしているだけになります。とは言いつつも2000打点の追加やデッキからのリクルートが実質手札に加わる形となるのでライフを取る速度やリソースの確保に関して言えば結構馬鹿に出来ない話だと思います。

③の除外からの帰還については《封印の黄金櫃》のようなカードで除外した場合は特殊召喚できないのではないかと考えています。
これは正規召喚されていないためというのが理由です。
おそらくデザインした側の意図としては〈ロリ孔雀〉の効果でサーチした《星逢の神籬》を使って〈ロリ孔雀〉をコストに〈ショタ孔雀〉を儀式召喚、その後自身をリリースして〈霊魂鳥神〉と〈霊魂の降神〉をサーチ、墓地の〈ロリ孔雀〉〈ショタ孔雀〉を除外して〈霊魂鳥神〉を儀式召喚という流れを想定していると思われます。
この場合2体の〈霊魂鳥影〉は一度儀式召喚を経由しているので蘇生制限を満たしており特殊召喚できるという流れです。
「なんでそんなめんどくさい裁定にする必要があるのか?」と思う方もいるかもしれませんが、古のテーマにはよくわからない制限を設け、最新のテーマには比較的緩い裁定が下されるのはいつものこと(偏見)なのでおそらくこんな感じになると思います。(要問い合わせ)

①名称変更効果(共通)
・手札、フィールドで〈霊魂鳥神〉として扱う

意外と影響の大きな効果です。
まず、デッキではそのままの名前であるため《儀式の下準備》に対応しません。(対応してほしかった...)これにより今現在〈儀式の準備》や【魔神儀】を採用する動きが検討されています。
ではなぜ①があるのか?それは《霊魂の降神》が「《霊魂鳥神ー○孔雀》を儀式召喚する」というテキストになっているからです。
つまり手札でそのままの名前だと儀式召喚できないという事態を招きます。
ここの部分を「よく忘れないで調整した!」と思うか「なんでデッキでも名称変更しなかったんだ!」と思うかは皆さん次第ですが笑

除外だけ赤シャリ

......なんでデッキでも名称変更してくれなかったんですか!?!?!?

②儀式召喚されている場合の効果
※どちらも名称指定ターン1
〈ショタ孔雀〉
・起動効果で自身をリリースし、スピリットと儀式魔法をサーチ
〈ロリ孔雀〉
・召喚成功時に効果テキストに「スピリットモンスター」とある魔法・罠カードをサーチ

〈ショタ孔雀〉は《儀式の下準備》の様な効果になりますが、サーチ先はスピリットモンスターと儀式魔法の組み合わせになっています。
このため〈霊魂鳥神〉はもちろん《火之迦具土》《八俣大蛇》《砂塵の悪霊》の様な強力なスピリットモンスターもサーチ可能です。
一方で必ず2枚セットでサーチすることが必須なため、儀式魔法切れを起こしてしまうとサーチできなくなるため儀式魔法の採用枚数は検討が必要です。

ハンデス!
ラッシュデュエル!
ブラックホール!

〈ロリ孔雀〉のサーチにより新規の《星逢の神籬》ができます。また今まではカテゴリに含まれなかった《霊魂の降神》《霊魂の拠所》《霊魂の円環》も実質的にカテゴリに含むことができる様になりました。
【霊魂】の初動となりうるカードであり、フィールド魔法を素引きしている場合には他のカードをサーチできるためとてもよいカードです。

注意...というほどのことではありませんが、強いて言えばサーチ先がこれらを含めて10枚くらいしかないことがちょっと残念でしょうか....

新規に......期待

効果③④は先に触れたので割愛!

●【星逢】【霊魂】魔法・罠

〈ロリ孔雀〉のサーチについて触れたので【星逢】【霊魂】魔法・罠カードについても補足します。

○《星逢の神籬》new

イラストが神籬と同じ場所です
後から差し替えます。

①デッキから儀式召喚
1ターンに1度デッキから風属性の儀式モンスターを儀式召喚できます。素材にはフィールドのスピリットモンスターか《霊魂鳥トークン》が必要ですが、儀式モンスターのサーチが必要ないため少ない消費で儀式召喚ができます。儀式素材もぴったりでなくてもよいのは優秀。

これにより《霊魂の降神》で儀式召喚した〈彦孔雀〉Aに効果を無効にする妨害を打たれたとしても〈彦孔雀〉Aを素材に〈彦孔雀〉Bをデッキから儀式召喚すると言った力技も狙える様になります。
《霊魂鳥トークン》の使い道が増えたこともありがたいです。トークンの他《幸魂》も、効果でスピリットモンスターを場に出しやすいため大変噛み合いがいいです。

現在の風属性儀式モンスター

ちなみに神籬とは、神道における依り代の一種のことです。《褒誉の息吹》のイラストがドンピシャのイメージだと思います。

②回収/デッキからセット
この効果は1ターンに2度まで使用でき、それぞれに回数制限がないのでスピリット、儀式魔法の回収だけ2回使うと言った使い方も可能です。【星逢の天河】を素引きしている時なども無駄なく効果を使えます。
ポイントとして発動条件が「自分フィールドの風属性モンスターが手札に戻った場合」とスピリットの効果に限定されないため、セルフバウンスが可能なカードと組み合わせることでメインフェイズ中に儀式魔法、スピリットを回収し、即座に儀式召喚につなげることも可能。

○《星逢の天河》

やっとカテゴリ入り

《星逢の神籬》の効果でデッキからセットできる様になったため、イラストだけでなくテーマとしてもやっと繋がりを得られたカード。(2022年7月登場から約1年かかりました)

①儀式モンスターのサーチ
手札の儀式モンスターと同じレベルで名前の異なる儀式モンスターをサーチできる効果です。
【霊魂】なら☆4と☆8の2種のレベルを相互にサーチし合えます。
注意する点として、このカードの本命の効果は②の墓地効果なので、《星逢の神籬》でセットできたとしてもサーチ先がない場合発動できず墓地に送れない状態になってしまいます。構築段階で儀式モンスターの枚数を調整するなどの工夫が必要かもしれません。
個人的には☆8で墓地効果でセルフブレイクできる《ヴァレルロード・R・ドラゴン》がおすすめです。

墓地効果で天河を破壊

②儀式召喚効果
墓地からこのカードを除外+手札から儀式魔法を捨ててフリーチェーンで効果をコピーし儀式召喚を行う効果。このカードの本命となる効果です。①のサーチ効果→②の墓地効果で即座に2種の〈霊魂鳥神〉のうち片方をコストにもう片方を儀式召喚できます。
ちょっとしたポイントとしては、この効果は自分のターンでも使えるため、手札に儀式魔法さえあれば戦闘を終えたモンスターをリリースしてバトルフェイズ中に儀式召喚、そのまま追撃を仕掛けることも可能です。

○《霊魂の降神》

専用儀式魔法

専用の儀式魔法。他テーマの儀式魔法と比べて優秀な点は、墓地のスピリットモンスターも儀式素材にできる点です。これまでは《トレードイン》などで墓地に送った〈霊魂鳥神〉を除外していましたか、今後は〈霊魂鳥影〉を除外して③の帰還効果につなげることもできます。
儀式先は〈霊魂鳥神〉に限られていますが、手札では名称が変更されるため〈霊魂鳥影〉も問題なく儀式召喚できます。

○《霊魂の拠所》

サーチ対象感謝

①攻守上昇効果
スピリットモンスターの攻守が500上昇します。〈彦孔雀〉の攻撃力が3500になり打点を出せるのはオマケとしても十分。残念ながら《霊魂鳥トークン》はスピリットではないので攻守は上昇しません。

②サーチ効果
《星逢の神籬》と同じ発動条件でデッキからスピリットモンスターか儀式魔法をサーチできる効果。あちらと合わせて発動しておけば1度のバウンスで2枚のカードが増える。こちらの効果はターンに1回しか使えないので気をつけましょう。上振れたときに〈ロリ孔雀〉からサーチしたい1枚。
ちなみによく見るとサーチ先の範囲は〈ショタ孔雀〉と同じです。

○《霊魂の円環》

バトル終了強力!

①相手フィールドのカードを破壊
こちらは他の2枚とは違い「自分フィールドのスピリットモンスターが手札に戻った場合」が条件なので注意。エンドフェイズにスピリットが戻る関係上、相手のセットしたカードなどを確実に打ち抜けるのは魅力的。ただし1ターンに1枚しか破壊できないので大きくアドバンテージを稼ぐのは難しそうです。
手札に戻りさえすればいいのは同じなので、こちらもセルフバウンスに対応。

②攻撃無効&バトルフェイズ強制終了
相手攻撃宣言時に墓地のスピリットを除外してバトルフェイズを強制終了する効果。
場持ちの悪いスピリットにとって相性の良い守りの効果。
コストを〈霊魂鳥影〉にすれば次のターンの帰還も狙える。
〈ロリ孔雀〉のサーチに対応しているので余裕があれば加えておきたいカード。

2-c.展開例

○相手ターンに儀式召喚するための2枚初動ルートです。

《宣告者の神巫》+《幸魂》

1.《宣告者の神巫》通常召喚
→《トリアス・ヒエラルキア》墓地へ
2.《トリアス・ヒエラルキア》効果
→《宣告者の神巫》リリースして特殊召喚
3.《宣告者の神巫》効果
→《ワルキューレ・セクスト》特殊召喚
4.《ワルキューレ・セクスト》効果
→《ワルキューレ・シグルーン》特殊召喚
5.☆9×2で《メレオロジック・アグリゲーター》エクシーズ召喚、効果
→《虹光の宣告者》墓地へ
6.《虹光の宣告者》効果
→《霊魂鳥影ー姫孔雀》手札へ※1
7.《メレオロジック・アグリゲーター》効果
→素材を1つ外して墓地の《虹光の宣告者》を素材に入れる
8.《メレオロジック・アグリゲーター》と《ワルキューレ・セクスト》で《クロシープ》リンク召喚
9.墓地に行った《虹光の宣告者》効果
→《霊魂の降神》手札へ※2

10.《霊魂の降神》効果
→手札の《幸魂》素材に《霊魂鳥影ー姫孔雀》儀式召喚(リンク先)
11.《幸魂》強制効果チェーン1
《霊魂鳥影ー姫孔雀》チェーン2
《クロシープ》チェーン3
→2枚手札交換、《星逢の神籬》手札へ、《幸魂》墓地から手札へ
12.《幸魂》効果→幸魂召喚
13.《星逢の神籬》発動、効果
→《幸魂》素材に《霊魂鳥影ー彦孔雀》デッキから儀式召喚
14.《霊魂鳥影ー彦孔雀》起動効果
→自身リリースして《霊魂の降神》《霊魂鳥神ー彦孔雀》サーチ

〈エンドフェイズ〉
15.《霊魂鳥影ー姫孔雀》手札バウンス効果後《星逢の神籬》効果
→デッキから《星逢の天河》セット

〈相手ターン〉
16.《星逢の天河》発動
→《霊魂鳥神ー姫孔雀》サーチ(☆4.☆8どちらもサーチ可能)
17.《星逢の天河》墓地効果
→手札の《霊魂の降神》墓地へ送り、墓地の《霊魂鳥影ー彦孔雀》《幸魂》除外して《霊魂鳥神ー彦孔雀》儀式召喚(リンク先)
18.《霊魂鳥神ー彦孔雀》チェーン1
《クロシープ》チェーン2
→2枚手札交換、バウンス+手札から《霊魂鳥影ー姫孔雀》を召喚条件を無視して特殊召喚

〈エンドフェイズ〉
19.《霊魂鳥神ー彦孔雀》《霊魂鳥影ー姫孔雀》手札バウンス効果
→トークン2体生成、《星逢の神籬》の効果で墓地の《霊魂の降神》と除外の《幸魂》回収

〈スタンバイフェイズ〉
20.《霊魂鳥影ー彦孔雀》効果
→除外から攻撃表示で特殊召喚(リンク先)
21.《クロシープ》効果
→2枚手札交換

22.《霊魂の降神》で《霊魂鳥神ー彦孔雀》を素材に《霊魂鳥神ー姫孔雀》儀式召喚※3

《クロシープ》700
《霊魂鳥トークン》1500×2
《霊魂鳥影ー彦孔雀》2000
《霊魂鳥神ー姫孔雀》2500
合計8200打点

※1.2順不同
※3どちらを出しても打点が足ります

〈展開の流れ〉
動画はTwitterからご覧ください↓

⒊注目カード

新規の発表を受けて個人的に相性の良さそうだと思ったテーマやカードを紹介します。

○〈セルフバウンス〉

《星逢の神籬》《霊魂の拠所》を起動するための「自分フィールドの風属性モンスターが手札に戻った場合」という条件、実はとある有名なカードと同じ条件です。

風バウンスと言えば

過去に規制の経験もある《霞の谷の神風》は、風属性+バウンスと聞いたら真っ先に頭に浮かぶ人も多い有名なカードでしょう。
発動条件が同じということは、こちらで使われていたセルフバウンスギミックをそのまま利用できます。

有名どころとしては
・《A・ジェネクス・バードマン》
・《BFー精鋭のゼピュロス》
なら【霊魂】でも問題なく組み込めると思います。《霞の谷の神風》のノウハウが活かせるのはとてもいいですね。

9年間制限カード

《A・ジェネクス・バードマン》なら効果を使い終わった〈霊魂鳥神〉を戻して儀式魔法をサーチし〈霊魂鳥神〉再度儀式召喚。リクルートした《幸魂》と合わせて7シンクロや《クロシープのリンク召喚を狙うことも可能です。

BFといえば

《BFー精鋭のゼピュロス》はデュエル中1回の制約があるものの、☆4であるため単体では〈霊魂鳥影〉の素材、《幸魂》と合わせれば〈霊魂鳥神〉の素材になれます。その他ランク4や《クロシープ》の素材になれます。

○【ハーピィ】

今回注目した理由は大きく3点
①セルフバウンス
②儀式以外のサブプラン
③《ハーピィの羽根吹雪》の採用

①に関しては《ハーピィ・ダンサー》《ハーピィ・ハーピスト》《ハーピィ・レディ・SC》がバウンス効果を持っています。

自身もバウンス可能

《ハーピィ・ダンサー》は自身を戻しつつ再度召喚することもできるため、ボードアドバンテージを損なわずに《星逢の神籬》を起動することができます。

除去としても活躍

《ハーピィ・ハーピスト》は自身こそ対象にはできませんが、自分フィールドの鳥獣族と相手フィールドのモンスターをバウンスできます。
もしくはセルフバウンスは狙えなくなりますが1体目の《霊魂鳥トークン》を除去に変換しつつ、2体目の《霊魂鳥トークン》と《ハーピィ・ハーピスト》で《ハーピィ・レディ・SC》をシンクロ召喚できます。
また《ハーピィ・ハーピスト》は墓地へ送られた場合〈ロリ孔雀〉サーチできる点もシナジーがあります。

チューナー不要!

儀式魔法発動時に相手のカードをバウンスしたり、【ハーピィ】をセルフバウンスしたりできます。
《ハーピィ・コンダクター》と合わせて展開することができれば場持ちが良くなり、儀式召喚の準備を整える時間を稼げます。
中長期戦になりそうな時、儀式召喚に頼らないギミックをサブプランとして検討できます。

ターンスキップ

3つ目の理由であるこのカードは、風属性鳥獣族中心のテーマであるため発動条件を満たすことができ、もともと採用が視野に入っていたカードです。【ハーピィ】と合わせて採用することで手札からの発動も容易になり、奇襲性が増します。相手の盤面を無力化できるため除去を安全に通すことができます。
《灰流うらら》の様な手札誘発も無効にできるため安全に展開ができるのも強みの一つです。
おまけですが《ハーピィズペット竜ーセイント・ファイアー・ギガ》は比較的緩い条件で特殊召喚でき、各種素材にした場合風属性鳥獣族を墓地送りできます。

Vジャンプ付録

汎用的な風サポートということで《嵐征竜ーテンペスト》も強力です。《ハーピィズペット竜ーセイント・ファイアー・ギガ》を採用する際は合わせて採用も検討できるかもしれません。

シナジーは...まあまあ

○《魔神儀》

《魔神儀》は汎用的な儀式サポートテーマであり、サーチ札として優秀です。
メインとなる【霊魂】のカードを集めつつ儀式召喚や《チョウジュ・ゴット》の素材に使えるモンスターを並べられるため展開が補助できます。テーマ内になんでも儀式召喚できる儀式魔法も含まれていますので、《星逢の天河》などでサーチできるレベル8、レベル4のテーマ外儀式モンスターも採用しやすいです。

リクルートと墓地回収も
蝋燭みたいで綺麗だね

○《クロシープ》

注 トークン×2では出せません

儀式モンスターを指定する効果で手札交換が行える。ドローした《星逢の天河》を捨てることで墓地効果を狙えるなど、ギミックに必要なパーツの多いこのデッキとは相性が良い。
特に〈霊魂鳥影〉の帰還効果とのかみ合いがよく、自分のターンと相手のスタンバイに合わせて4枚の手札交換を行うことで多くのカードを引き込むことができる。
手札交換を多用する関係上前述した《BF-精鋭のゼピュロス》の他、《剣神官ムドラ》によるリソース回復や《妖精伝姫シラユキ》の妨害を利用することもできます。

⒋まとめ

これまでの【霊魂】は、いかに相手ターンの儀式召喚を成功させるかという点がデッキ構築の鍵となっていました。
しかし、今回の新規によって、この点は比較的ハードルが下がりました。とはいえこれはゴールではなく、あくまでテーマの動きとしてのスタートに立ったに過ぎません。約7年、長い長い助走でした。

今後の課題となってくるのは、基本展開を踏まえそこに何を合わせるか、という構築のバリエーションです。スピリット、儀式、鳥獣族、風属性と多方面のテーマからの恩恵を得ることができるが故、様々な構築に可能性が秘められており、色々な形を試してみたくなります。
最適な構築なんて人それぞれで誰にもわかりませんから、興味を持たれた方はぜひこの機会に【霊魂】に触れてみてはいかがでしょうか?

⒌終わりに

【霊魂】のテーマ解説・解読、お楽しみいただけたでしょうか?
7年という長い助走を終えて今やっと羽ばたこうとしているテーマの門出を、少しでも賑やかなものにできているなら、嬉しいです。今後の活躍を楽しみにしつつ、私もデッキをいじりたいと思います。

またこの記事をきっかけに、【霊魂】を組んでみたい、スピリット面白そう、自分も「相手ターン儀式」したいと少しでも思っていただけたなら本望です。マイナーカードに幸あれ。


※当記事で紹介しているツイート、デッキレシピ等はご本人様より掲載許可をいただいて掲載しております。
※類似するレシピ、展開ルートを事前に考案、使用していた方がいた場合、当記事にその方のオリジナリティを否定する意図はありません。



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