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農業革命は史上最大の詐欺にして、最大の罠だった⁉
トースターでこんがりと焼いたパンを食べながら、衝撃の事実を知りました。
それは、
今から、およそ1万年ほど前に起こった農業革命によってもたらされ、現在へと受け継がれている人類の悲劇
についてです。
どうやら、狩猟採集から農耕牧畜への転換は、真の意味で、人類の暮らしを進歩や進化させるものではなかったようです。
農耕民は、狩猟採集民よりも、一般に困難で満足度の低い暮らしを余儀なくされたといいます。
それは、現代人にも同じことが言えるかもしれません。
農業革命によってもたらされた食料の増加は、残念ながら、より良い食生活や、より長い余暇には結び付きませんでした。
そのかわりに、農業革命がもたらしたのは、人口の爆発的増加と、エリート層の誕生でした。
平均的な農耕民は、平均的な狩猟採集民よりも、長い時間、苦労して働いたのにもかかわらず、見返りに得られる食料や、余暇の時間は少なかったようです。
およそ1万年前の「農業革命は、史上最大の詐欺だった」というのです。
その犯人は、小麦、稲、ジャガイモなど、一握りの植物種でした。
当時の人類が、それらを栽培したのではなく、それらに家畜化されたのです。
たとえば小麦は、現在、世界中で、日本の面積の約6倍に相当する量が栽培されています。
当時の人類は、快適な狩猟採集の暮らしを捨て、小麦の栽培に多くの労力を費やすようになっていきました。
それは、決してラクなことではありませんでした。
なぜなら、小麦の栽培には、非常に手がかかったからです。
やがて、当時の農耕民は定住して、朝から晩まで、汗水たらして、小麦の世話ばかり焼いて暮らすようになっていきました。
いや、
人類は、定住したのではなく、定住させられた
のです。
そして、
多くの時間を小麦の世話という労働に費やすことになった
のでした。
このように、当時の農耕民が、
小麦を栽培したのではなく、小麦によって家畜化された
のです。
そして、当時の人類の体は、そのような作業に適用するようには、進化していなかったため、椎間板ヘルニアや関節炎などの多くの疾患がもたらされることになりました。
さらに、
農耕民は、侵略されれば、土地を守るために戦うことを余儀なくされました。
狩猟採集のころとは違い、逃げればすべてを失うことになったからです。
話はそれだけでは終わりません。
農業革命は、史上最大の罠
でもあったのです。
そして、
その罠は、明らかに現代人にも引き継がれています。
文明が進歩すればするほど、人々がより長い時間、働かなくてはいけないのは、なぜでしょうか?
続きは、『サピエンス全史』を、ぜひ読んでみてください。
『サピエンス全史』は、上・下巻合わせて、約560ページに渡る大作です。
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