エキストラ
得意なことは特にない
夢中になってるものはない
何者かになれるほどの努力もしてない
そんな私はずっと観客A
ステージに立つこともなければ
画面の向こう側の光でさえない
演者を演者たらしめるための
観客を演じ続けている
それでも誰かはこういった
人生の主人公は君だと
スピンオフのそのまた外伝
そんな端の端にあるような物語を
今日もなんとなくで作っている
輝けるのは一握りだけ
嫌になる程突きつけられた現実
理屈はとうに理解しているのに
こんな起伏のない物語を
仕方なく受け入れられた気がしていたけど
今でも心のどこかで腑に落ちないのは
起こりもしない何かを期待している
他力本願なくだらない何かを
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