長男との再会(3年ぶり)
高校2年生の時、ある店舗で偶然会い、そこで久しぶりに話をしてから急速に長男とは関われるようになったのです。
会えなくなった時の話をしたり、謝ったりするとそのことはもう聞きたくないし、何もこの先プラスにならないから聞きたくないと言われて戸惑いました。
でも、はっきり言ってくれたので、長男のこれからに、助けになることをしていってあげられる事や関わりが大切なんだと思うことができたのです。
長男は体の1部分に奇形があって手術や治療を続けてきました。生後3か月、3才、7才と毎回、全身麻酔で一緒に乗り越えてきました。
そして、18才で最後の形成手術をする必要がありました。
15才まで一緒にいた時は病院に定期的に通っていましたが、会えるようになってから、行っていないことを聞きました。
その後、一緒に病院に行き、手術までの手配から手術入院、退院するまで母として関わり子どもの為に力になれて、とても嬉しかったのを覚えています。
転職した医院の院長は、長男のオペを得意としていましたが、日本で先駆けて長男の奇形に対して専門にオペしてきたドクターに連絡を取って下さりました。
そして遠方から、東京に学会に来るタイミングでオペをしてもらえることになったのです。
このことも、本当にめぐり合せで院長先生に感謝していています。
一生懸命働いてきたことでその費用を出してあげることもできて、私なりに最善の対応が出来て良かったと思っています。
その後、旅行や一緒に食事をするなどしたり、今まで会えなかった時間を埋めるかのように、遊びに来てくれるようになりました。そして困っていることなども相談までしてくれるようになっていったのです。
離れて暮らしているからこそ出来る関係性が生まれたと思っています。
今まで、辛くて何もプラスに考えることができませんでしたが、長男と会えるようになってからは、私自身が
子どもに関われることにより自信に繋がり元気に過ごせるようになっていきました。
そして、その後は長男の希望で22才から24才までは、同居することになり本来の親子の関係が出来たのです。
時には、言い争いになり、親子喧嘩もしたりでした。
お互い仕事で、時間的にすれ違いの生活でしたが、朝だけは顔を合わせて「おはよう!」の挨拶と朝ごはんとお弁当の準備をしてあげることが出来たのです。
朝出勤時間がほぼ一緒だったので駅まで歩きながらの会話はほんの少しでしたが、私にとっては大切な時間で幸せな時間でした。
長男が私と同居することで、この期間に三男と四男と10年ぶりに会ってくれるようになり、「再会の架け橋」となってくれたと思っています。
今現在、独り立ちし営業職の仕事をし頑張っています。
お互い何か困りごとがあると相談できる友達と親の中間みたいな関係でいます。