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娘との暮らしが始まり、その後、長男とも一緒に暮らすことに

娘との生活では、母親としての自信が全くありませんでした。子どもに対してどうしてあげていいか、どう接したらいいか長く離れていると忘れてしまっていたのです。
娘と一緒に居られることが嬉しい半面、私は、母親としての自信を持てずにいました。

娘は、洗濯物を畳んでおいてくれたり、母の日にはプレゼントをしてくれたり、娘なりに色々と私を喜ばせようとしてくれていました。
会社から仕事は定時で上がれるように配慮をしていただけたので、離れていた期間を取り戻そうと、娘と一緒に勉強したり、学校行事は全て参加しました。

娘は父方にいた頃は、5人の兄弟、父、継母の8人家族でした。急に母ひとり子ひとりとなってしまって、寂しいのではないかと心配しましたが、1人で好きなことをできる空間と時間を持てた事が当時の娘には嬉しかったようです。

以前からいつかこういう日が来るのではないかという思いが、頭の片隅にあったものの、まさか本当になるとは夢にも思っていませんでした。
いつか子どもの役に立ちたい、大学に行かせられるくらいの貯金はしておきたいと必死で「子ども貯金」をしていたのが、役立ちました。

私のように一緒に暮らすというケースばかりではないかもしれません。でも、子どもが何かの理由で頼って来る事はあると思います。

金銭的な事で頼ってきたら?
お金目当てで頼って来られると、ショックかもしれません。

でも子どもの事を 一方的に想っているだけでは、子どもに気持ちは伝わらないのです。
自分の気持ち全てを言葉にすることも難しいでしょう。
それに全ての言葉をそのまま受け取ってくれるとも限りません。

頼ってきてくれた理由が「お金」だったとしても、力になってあげられたら、子どもは感謝の気持ちをもってくれると思います。実際にその時は伝わらなくても、自分のためにお金を用意してくれたという事実は残ります。
お金だけで解決できるとは思いませんが、いくつかある手段の1つとして、「子ども貯金は」私はやっておいて良かったと思っている1つです。

話しは戻って、娘と暮らし始めてからは、長男に会いに行けないでいました。
娘がこちらに来る際に、長男から言われた言葉が気になっていたからです。(https://note.com/liberty_dior/n/n1ef6b95f2cba)

ところが、娘との暮らしが2年経過したころ、高校2年生の長男から電話が来ました。
長男「今すぐ迎えに来て欲しい」
私「何かあったの?」
長男「理由は来てから話すから」

長女を迎えに行った時も夜分遅くでしたが、長男の時も夜の11時半くらいでした。

2回目になると私の気持ちは慣れたものでした。
車を走らせ家の前で待っていると、長男がせっせと1人で荷物を運び出してきます。
私が「今日は平日だし、数日分の荷物だけ持って、休みの日に取りにくれば?」と言っても、長男は黙々と荷物を運び出してきます。

最後の荷物が運び終わると、家の中から継母 の「カギ置いて行けよ!」と甲高い声が聞こえてきました。
深夜にも関わらずお構いなしで、その声は響き渡っていました。
この時も父親、継母ともに私の前には姿を見せませんでした。

車の中で長男に理由を聞きました。意外なくらいにちょっとした親子喧嘩くらいの些細な事でした。
「今まで弟を残しては出て行けないと思って我慢してきたけど、弟を裏切ってしまった」と、長男は泣き出してしまいました。

ずっと我慢してきた中で、喧嘩がきっかけとなったに過ぎないんだと私は思いました。

長女が中学3年生、長男が高校2年生の4月の出来事です。
ここから3人の暮らしが始まりました。

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